ヘルムート・マルコ、レッドブルF1退団が正式発表

発表によれば、マルコ本人が長年の活動に区切りをつける決断を下したという。
2025年のタイトル争いではマックス・フェルスタッペンがわずか2ポイント差で王座を逃しており、この結末が自身のタイミングを見極める大きなきっかけにもなったと語っている。
マルコ「今が私にとって正しいタイミングだ」
マルコは声明の中で、レッドブルでの20年以上に及ぶ年月を振り返り、次のように述べた。
「私は60年にわたってモータースポーツに関わってきた。そしてレッドブルで過ごした20年以上は、並外れていて非常に成功した旅だった」
「多くの才能ある人々とともに築き上げ、共有してきた時間は本当に素晴らしい。私たちが共に成し遂げてきたことのすべてが誇りだ」
「今シーズンはタイトルを僅差で逃し、私の心を大きく動かした。私自身にとって、非常に長く、濃密で、成功した章を終えるべき正しい瞬間が訪れたと気づかせてくれた」
「チームの今後の成功を願っているし、来年も2つの世界選手権タイトルを争うと確信している」
ミンツラフCEOは「ヘルムートから今年で役職を終えたいという申し出があった。20年以上にわたって極めて影響力のある人物であり、彼の離脱は特別な時代の終わりを意味する」とコメント。
また、マルコの“才能を見抜く力”“明確な決断を下す勇気”“ゆるぎない情熱”を称賛し、「話し合いを重ねる中で、本人にとって最適な時期なのだと理解した。彼が残してくれた功績への敬意と感謝が、寂しさを上回る」と述べた。
レッドブルにとって極めて大きな転換点
マルコの離脱は、レッドブルにとって技術部門やドライバー育成を含めた組織構造の“基盤”に関わる重大な変化となる。長年、レッドブルのドライバー選考・プログラム方針・レース運営の根幹に関与してきた人物であり、その不在はチーム内勢力図を大きく塗り替える可能性が高い。
2026年には新レギュレーションの導入とチーム体制の変革が重なるため、マルコの決断はレッドブルの将来像を再構築するきっかけにもなり得る。チームとしては、新時代に向けてどのように権限や役割を再配置するかが注目される。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング
