アレックス・ダン マクラーレン離脱でレッドブルF1アカデミー加入が濃厚
アレックス・ダンがレッドブルのジュニアプログラム加入に近づいていると報じられている。

マクラーレンとダンは木曜日、約1年の協力関係を経て即時に袂を分かったことを発表した。ダンは今年、マクラーレンとともに2回のFP1出走機会を与えられたほか、旧型マシンでのプライベートテストも実施していた。

RacingNews365によれば、ダンとマクラーレンはアイルランド人ドライバーのキャリアの方向性について一致していなかったという。

マクラーレンは現在、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリという2人の若いドライバーを擁しており、両者とも長期契約を結んでいる。

マクラーレンは、ダンにインディカーへの道を望んだが、彼はF1を希望したとされている。

ダンはInstagramに声明を投稿し、マクラーレンへの感謝を示した上で「今シーズンにはまだ重要な2戦が残っている。これからが本当に楽しみだ」と語った。

先月、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコが2026年シーズンに向け、ダンと予備的な話し合いを行ったと報じられた。マルコはPlanetF1にその関心を問われた際、否定を避けている。

ダンがマクラーレンとの契約下にないことが確認された後、BBC Sportは、ダンがレッドブルのドライバーアカデミー加入に合意間近であると伝えた。

そうなれば、報道によるとダンは2026年もF2に残留し、2027年にレーシングブルズからF1に昇格することを目指すことになるという。

また、ダンはアルピーヌとF1参戦について交渉を行っていたが、その話し合いは決裂したとも伝えられている。

レッドブルのジュニアプログラムは、4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンをはじめ、カルロス・サインツ、アレックス・アルボン、ピエール・ガスリーといった現在は他チームに所属するドライバーたちにF1への道を開いてきた。

ダンは現在、残り2戦を残したF2ドライバーズ選手権で5位につけている。しかし、現時点でFIAスーパーライセンス取得に必要な40ポイントを満たしていない。2022年に獲得した16ポイントは年末で失効するため、Super Licence Trackerの計算によれば、今季F2選手権で3位に入って40ポイントを得なければライセンスを獲得できない。

もし必要なポイントを得られなければ、F1チームは特例申請を行うしかない。実際、レッドブルは6月にリンドブラッドのスーパーライセンスを特例で取得しており、FIA世界モータースポーツ評議会は「シングルシーター競技において優れた能力と成熟を近年一貫して示している」と認め、承認した。この裁定により、リンドブラッドは規定のポイントを満たさなくてもF1週末に出走できるようになった。

ダンも今季マクラーレンからフリー走行に参加しているが、これには「フリー走行用スーパーライセンス」のみが必要となる。

彼は今季F2で2勝5回の表彰台を挙げており、十分にF1参戦に値する実力を示していると主張できる。さらに、近年のリタイアの多くは彼に責任のない不運によるものでなければ、確実に選手権争いを繰り広げていたはずだ。

現状、3位のルーク・ブラウニングとは31ポイント差があり、この差を逆転して自動的にスーパーライセンスを獲得できるかどうかが焦点となる。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / マクラーレンF1チーム