レッドブルF1代表 アイザック・ハジャーへの「チームオーダー」疑惑を否定

F1に2チームを擁する唯一の組織であるレッドブルとレーシングブルズは、ザントフォールトのグリッドでフェルスタッペンが3番手、ハジャーが4番手に並んだ。
彼らの前には、オスカー・ピアストリとランド・ノリスが並ぶマクラーレンのフロントロー、そしてメルセデスのジョージ・ラッセルが5番手、フェラーリ勢がその後方につけていた。
フェルスタッペンは序盤にランド・ノリスを間に挟む形でハジャーとの差を作ったが、ハジャーも負けじとシャルル・ルクレールを抑え込み、その後はラッセルの攻撃にも耐えた。ノリスがフェルスタッペンをかわした後、ハジャーはフェルスタッペンの背後を走行したが、攻撃を仕掛けることはできなかった。同様にルクレールやメルセデス勢もハジャーを抜くことはできなかった。
3度のセーフティカー再スタートがあったが、そのすべてでハジャーはフェルスタッペンの後ろに並んだ。しかしポジション争いを仕掛けることはなく、逆に背後のルクレールやメルセデスも突破できなかった。
72周のチェッカーフラッグが振られたとき、最大の勝者はノリスのリタイアで順位を上げ、キャリア初の表彰台を手にしたハジャーだった。ノリスのエンジン故障によるリタイアを除けば、ハジャーは常にフェルスタッペンの背後を走行しており、マクラーレンの2台が勝利と2位を争う中で、フェルスタッペンは“ベスト・オブ・ザ・レスト”となっていた。
レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、ハジャーの快挙をザントフォールトでの予選4位獲得に起因すると語った。
「アイザックにとって、これは本当に素晴らしいレースだった」とメキースはPlanetF1.comを含むメディアに語った。
「彼がシーズン序盤からどれだけ良い仕事をしてきたか、その証明だった。雨の日に偶然のように表彰台を取ったわけではない。彼は予選で実力でP4を獲得し、レース中もマックスから数秒差を保ち続けた」
「だから本当に彼とレーシングブルズの努力に敬意を表する。これは運ではなく、彼らの多大な努力の賜物だ」

しかし72周を通してフェルスタッペンの背後を走り続けたことから、ハジャーはレッドブルの規則のもとでフェルスタッペンを攻撃すること自体が許されていたのかという疑問も浮かんだ。
メキースはすぐにレッドブルとレーシングブルズ間のチームオーダーを否定した。
「もし許されていないとしたら、それは違法だ」と彼は強調した。「だから答えはイエス、彼には許されていた」
「それに前戦のブダペストでは、我々はレーシングブルズの後ろでフィニッシュしていることを思い出してほしい」
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