レッドブルF1首脳、セルジオ・ペレスへの“南米人”失言を謝罪
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、テレビチャンネルでのセルジオ・ペレスの国籍に関する発言を謝罪する声明を発表した。

先週末のイタリアGP後に80歳のマルコはレッドブル傘下の放送局ServusTVに出演し、ペレスが同じマシンでマックス・フェルスタッペンのペースについていけないのには文化的な理由があると主張した。

モンツァではペレスが2台のフェラーリを抑えて奮闘し、フロントロウでカルロス・サインツと並んでスタートしたマックス・フェルスタッペンの優勝に2位でフィニッシュした。

そのドライビングはマルコの称賛を得たが、ペレスの文化がフェルスタッペンに敗れた原因だと考えていることを示唆するコメントで失態を犯した。

「イタリアGPはチェコ・ペレスにとってベストな週末のひとつであったことは間違いない。我々は彼が予選で問題を抱えていることを知っているし、彼もそこに疑問を抱いている」とマルコは語った。

「彼は南米人なので、マックス・フェルスタッペンやセバスチャン・ベッテルほど集中できていないことを忘れないようにしよう。しかし、レースは彼の得意分野であり、彼は非常に良いレースをした」

「ジョージ・ラッセルとフェラーリのドライバーの3人をオーバーテイクするのは簡単ではなかった。ストレートでは彼らの方が速いことがわかっていたからだ」

「レースでは、ペレスはすべてを正しく行いました。これからシンガポールのようなサーキットがあり、彼はすでに優勝しており、ペレスにとってより適したサーキットだ」

マルコはペレスの経歴を軽蔑し、同時にアイルトン・セナ、ネルソン・ピケ、ファン・マヌエル・ファンジオ、エメルソン・フィッツパルディといった南米出身のF1ワールドチャンピオンの存在無視しているようだが、ペレスはメキシコ人であり、メキシコは北米の一部であるため、事実無根の発言でもある。

金曜日、マルコを非難する声がネット上で相次いだことを受け、ServusTVを通じて自身の失言を謝罪する声明を発表した。

「9月4日月曜日、ServusTV Sport and Talkでのセルジオ・ペレスに関する私の発言について、攻撃的な発言をしたことをお詫びしたい」とマルコは述べた。

「はっきりさせておきたいが、どの国、どの人種、どの民族の人々についても一般化できるとは考えていない。私はチェコの今年のパフォーマンスにばらつきがあることを指摘したかったのだが、それを彼の文化的伝統のせいだとするのは間違いだった」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / セルジオ・ペレス