レッドブルF1代表 「フェルスタッペンの見事な走りで歴史を達成した」
レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンが「オールドスクール」な走りでチームをF1記録更新への道へと導いたと考えている。

宿敵ルイス・ハミルトンにわずか0.003秒差でポールポジションを逃したフェルスタッペンは、ハンガロリンクの2番手グリッドからスタート。しかもダーティサイドからスタートしたフェルスタッペンだが、ターン1までの走行で重要なイン側ラインを確保することに成功した。

7度のF1チャンピオンであるハミルトンはフェルスタッペンを絞り出そうとして、一瞬、過去の衝突がフラッシュバックしたが、ハミルトンはわずかに譲歩し、フェルスタッペンに1コーナーへの十分な視界を与えた。

ハミルトンは再び反撃を試み、二人はほとんどタイヤが接触するほどだったが、フェルスタッペンはなんとかその動きを封じ込め、マクラーレンのランド・ノリスに約34秒の差を付けて優勝を飾った。

レッドブル・レーシングは、12連勝という新記録を樹立し、1988年にアイルトン・セナとアラン・プロストがマクラーレン・ホンダに11連勝をもたらした35年前の記録を塗り替えた。

「我々は歴史を達成した。これはチーム全体にとって非常に特別なことだ」とクリスチャン・ホーナーは語った。

「グランプリ12連勝という記録を達成し、1988年の記録を塗り替えた。アイルトン・セナやアラン・プロスト、ロン・デニス率いるマクラーレンの偉大なチームを見ていたのを覚えているが、この35年という歳月を思うと、このような質の高い相手と戦って達成できたことは驚異的な成果であり、チーム全体が誇りに思うべきことだ」

レッドブル・レーシング F1 ハンガリーGP

レッドブル・レーシングにとって多大な成果を上げたシーズンで注目に値したのは、特に僅差だった予選セッション後の勝利の差だった。

「レースのために、シングルラップペースではなく、より高い気温とレースペースにもっと重点を置くということでコンセンサスをとっていた」とホーナーは語る。

「マックスはポールを獲得できなかったことを悔やんでいたが、完全に気合を入れてこのレースに臨んでいた」

しかし、ホーナーはスタートを見守る際にある程度の緊張を感じたことを認め、次のように付け加えた。

「ルイスとマックスが並んでスタートするグリッドというのは、チーム代表としては常に『1コーナーからマシンが出てくるのを見たい』と思うものだ」

「しかし、両ドライバーとも非常にハードだが、フェアなレースをした。マックスはダーティサイドのグリッドから素晴らしいスタートを切り、1コーナーまではオールドスクールな走りだった」

「1コーナーから抜け出してからは、彼は終始レースを支配していた。最初から最後までレースをコントロールし、我々は驚異的なレースカーを手に入れ、それを圧倒的なワンスリーに変えた」

シーズンも折り返し点に差し掛かり、レッドブル・レーシングがパーフェクトなシーズンを達成し、すべてのレースで勝利する可能性は十分にある。

しかし、慎重なホーナーは、「この勝利のロングランをどこまで続けられるか?誰にもわからない」と語った。

「来週末には別のチャレンジ(ベルギーGP)がある。スプリントレースがあるし、スパはコンディションが変わりやすいし、何が起こるかわからない。1回1回のイベントを大切に戦っていくだけだ」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1ハンガリーGP