レッドブルF1代表 「マクラーレンでのリカルドの苦境を見るのは悲しい」
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、元レッドブルドライバーのダニエル・リカルドが、今年マクラーレンに加入して以来、苦しんでいる状況を“悲しい”と感じていると語る。

ダニエル・リカルドは、2018年に明確なナンバー1になることを望んでレッドブルを離れ、クリスチャン・ホーナーとチームにショックを与えた。

しかし、ルノーとのたった1シーズンでダニエル・リカルドはマクラーレンの方が良い賭けであると判断し、パンデミックによって2020年のレースが始まる前に移籍を決断した。

だが、これまでのところ、マクラーレン移籍は成功していない。ダニエル・リカルドは、急成長しているチームメイトのランド・ノリスによって日陰に置かれており、ノリスがすでに3回の表彰台を獲得しているのに対し、リカルドは6位がベストリザルトとなっている。

クリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドがレッドブルを離れたことを間違った決断だと思っていないが、マクラーレンで苦戦している姿を見るのは嬉しいことではないと語る。

レッドブルを出たことを後悔していないかとダニエル・リカルドに尋ねたことはあるかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「いいや。一度もない」と Beyond The Grid に語った。

「彼がルノーを去ることを発表したとき、彼は去年のシャットダウン中に電話をくれた。彼が『僕がそう言うと考えているかもしれないけど、あなたがそうだったのは確かだね!』と言っていたのを覚えている。でも、当時彼はそうする必要があると感じて決断したことだ」

「彼はまだチームの素晴らしい友人であり、素晴らしいドライバーだ。現在、彼が苦しんでいるのを見るのは悲しいことだが、彼ならそれらを乗り越えると確信している」

ダニエル・リカルドの出発は、ピエール・ガスリーとアレクサンダー・アルボンの2人の若いレッドブルドライバーへの扉を開いたが、どちらも期待に応えることはできず、レッドブルは自分たちの育成プログラム外に目を向け、セルジオ・ペレスを連れてきた。

序盤はマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてパフォーマンスに一貫性がなく、セルジオ・ペレスにとって完璧なスタートとは言えなかったが、F1アゼルバイジャンGPで優勝するなど、それ以降はレッドブルがコンストラクターズ選手権でメルセデスに44ポイントの差をつけることに大きく貢献している。

「彼の落ち着いた仕事ぶり、結果を出してきたこと、特に昨年のバーレーンでの勝利を考えれば、F1にいないことは彼にとって非常に困難だっただろう」とレーシング・ポイントを追いやられたセルジオ・ペレスについてクリスチャン・ホーナーは語る。

「彼はメルセデスとの戦いにダイナミックさをもたらしており、それが配当を支払い始めていると思う」

「フランスGP、そして、彼が最初の勝利を収めたアゼルバイジャンでそれを見たと思うし、彼は本当に結果を出している」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / マクラーレンF1チーム / ダニエル・リカルド