レッドブル・ホンダF1 分析:ミディアムを攻略したメルセデスが優勢 / F1ポルトガルGP 予選
レッドブル・ホンダF1は、2列目からメルセデスに対して厳しい戦いに直面することになるかもしれない。

F1ポルトガルGPの予選を“トラックリミット違反がなければマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得できたかもしれない”とレッドブル・ホンダF1に勝機を見るのはあまりに浅はかだろう。

ポールポジションこそ獲得できなかったものの、メルセデスF1のルイス・ハミルトンは予選Q2で1分17秒968という驚異的なタイムを叩き出している。

今週末は、レッドブル・ホンダF1に対して、メルセデスF1のビルドアップの巧みさが目立った。

「このバランスでは運転できたものじゃない」という無線でセッションを開始したルイス・ハミルトンは、異なるなタイヤ、異なるライン、1周におけるペース配分を初日の2回のセッションで試しまくっていた。フリー走行3回目ではマックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録したが、そこに焦点を合わせていないのは明らか。3回のセッションでミディアムタイヤで十分な走り込みを行っていたのが特に印象的だった。ハミルトンの金曜日と無線の「タイヤがない」は信用してはいけない。

逆にレッドブル・ホンダF1は、ソフトタイヤでタイムを出すことを目的にしていたように見えた。だが、最終プラクティスの最後の走行でマックス・フェルスタッペンが「フロントのグリップがなく、最終コーナーでアンダーが酷い」という無線で終えるなど、まったく仕上がっていない状況で予選を迎えることになった。

その差は予選セッションで顕著に表れた。Q1ではバルテリ・ボッタスがソフトタイヤで楽にトップタイムを記録。そして、Q2ではミディアムタイヤでこれまでの週末の最速タイムとなる1分17秒968をマーク。バルテリ・ボッタスも1分18秒458で2番手に続いていた。

一方、同じミディアムタイヤでのレッドブル・ホンダ勢は、マックス・フェルスタッペンが1分18秒650で5番手、セルジオ・ペレスは1分18秒845で8番手だった。この時点である程度決勝の展開が見えてしまった。

Q3は風が強く、温度も下がってきたことで、マシン本来の実力が読みにくコンディションとなった。だが、ポルティマオではメルセデスのF1マシンの方が安定しており、マックス・フェルスタッペンも「このサーキットは僕たちのマシンに合っていない」と予選前から語っている。マックス・フェルスタッペンがターン4でトラックリミットを超過したのも風の影響を受けたことが大きい。

昨年のレースは1ストップレースが主流。ミディアム-ハードの1ストップ戦略を採用した、ルイス・ハミルトンが優勝している。アルガルベの路面は、グリップは低いものの、タイヤの摩耗とデグラデーションは低く、エステバン・オコンはミディアムタイヤで53周を走っている。

レッドブル・ホンダF1が勝機を見い出すには、早めにピットインしてアンダーカットを狙うしか手駒はない。だが、ミディアムを攻略しているメルセデスを相手にするのはかなり厳しい展開になると予想される。

2021年 F1ポルトガルGP 予選Q3 結果速報・タイム
1.バルテリ・ボッタス(メルセデス) - 1分18秒348
2.ルイス・ハミルトン(メルセデス) - 1分18秒355
3.マックス・フェルスタッペン(マクラーレン) - 1分18秒746
4.セルジオ・ペレス(アルピーヌ) - 1分18秒890
5.カルロス・サインツ(レッドブル・ホンダ) - 1分19秒039
6.エステバン・オコン(フェラーリ) - 1分19秒042
7.ランド・ノリス(フェラーリ) - 1分19秒116
8.シャルル・ルクレール(レッドブル・ホンダ) - 1分19秒306
9.ピエール・ガスリー(アストンマーティン) - 1分19秒375
10.セバスチャン・ベッテル(アルファタウリ・ホンダ) - 1分19秒659

11.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
12.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
13.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
14.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
15.キミ・ライコネン(アルファロメオ)
16.ダニエル・リカルド(マクラーレン)
17.ランス・ストロール(アストンマーティン)
18.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
19.ミック・シューマッハ(ハース)
20.ニキータ・マゼピン(ハース)

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カテゴリー: F1 / レッドブル / ホンダF1 / F1ポルトガルGP