レッドブルF1 「ホンダのF1エンジンの信頼性に感謝しなければならない」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ホンダF1との初年度の結論はポジティブなものであり、ホンダのF1エンジンの信頼性に感謝しなければならないと語る。

今年、ホンダF1とのパートナーシップを開始したレッドブルは、目標としていた5勝には届かなかったものの、3勝を挙げ、昨年とほぼ同ポイントでシーズンを終えた。

ホンダのF1エンジンは、信頼性問題によるリタイアを出すはなく、シーズン中の3回目のアップデートでメルセデスとフェラーリで戦えるエンジンへと進化。一方、レッドブルはシャシー面で新しいフロントウイングに苦戦し、初勝利を挙げたオーストリアGPまで安定した競争力を発揮することができなかった。

「初年度に出した結論はポジティブだ。主にホンダに感謝しなければならない」とヘルムート・マルコは Motorsport-Magazin にコメント。

「エンジンのデメージやドライブトレインに技術的な問題は発生しなかった。エンジンを好感し、それのためにグリッドペナルティを受けたが、それは意図的な選択だった。それは信頼性に関することではなく、パワー向上と開発のためのものだった」

「ホンダとの協力関係はテスト初日から非常にうまくいっていたし、良くなるしかなかった。ホンダは約束を果たしてくれた」

「3勝を挙げられたことを嬉しく思っているし、5勝も手の届く範囲にあった。シャシーがベストではなかったし、フロントウイングの新しいルールは我々に多くの問題をもたらした。我々がようやく競争力を発揮し始めたのはレッドブル・リンクだった」

最近、ルノーのエンジン責任者であるレミ・ラフィンは、ルノーのF1エンジンはメルセデスやホンダよりも優れていると語っていた。

「メルセデスは我々の少し後ろにおり、フェラーリは少し前にいる。ホンダはまだ一歩遅れている。だが、我々はもはや50kWの違いについて話しているわけではない。フェラーリ、メルセデス、そして、我々の間の差は5~10kWだ。ホンダはおそらく15~20kW遅れている」とレミ・タフィンは語っている。

だが、ヘルムート・マルコは「彼がシーズンのどの部分でどんなことを考えていたのかわからない」とコメント。

「2019年末、ホンダと我々はメルセデスのレベルにあり、エンジンパワーが重要となるメキシコやブラジルのようなトラックでさえ、彼らの前を走っていた。メカニカル的な問題を見れば、我々のエンジンはルノーよりも信頼性が高いと結論づけることができる」

「我々はもうルノーと一緒ではないことに悩まされてはいない。それにコンストラクターズ選手権を見れば、ルノーは5位に過ぎない。彼らが我々に対してどれくらいポイントで負けていたのかもわからない」

ホンダとの2年目となる2020年に関して、当然ながらレッドブルは序盤から戦えるシャシーを完成させることを目指している。

レッドブル・ホンダは、2020年F1マシン『RB16』を全チームで最初となる2月12日にシェイクダウンさせることを計画している。

「準備は非常にうまくいっており、昨年と比較して明らかに予定よりも進んでいる」とヘルムート・マルコは語る。

「2月12日にシルバーストン・サーキットでシェイクダウンを行い、その前にマシンをテストベンチに置く」

「過去には不利な状況でシーズンをスタートすることが我々の弱点だった。だが、今回の準備はそれを防ぐことができると信じている」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1