マクラーレンF1代表 スランプの原因は「アップグレード時期のずれ」

さらに、メルセデス製パワーユニットの活用方法にも改善の余地があると認め、ハンガリーGPで予定される新パッケージによって巻き返しを図る考えを明かした。
アップグレード投入の遅れが最大の要因
シルバーストンでのマクラーレンは、メルセデスとフェラーリに後れを取り、実質的に4番手の速さにとどまった。ランド・ノリスはスプリントで3位、決勝では4位に入ったものの、決勝はマックス・フェルスタッペンのクラッシュやアンドレア・キミ・アントネッリのマシントラブルにも助けられた結果だった。
一方、オスカー・ピアストリはスプリント7位、決勝ではオープニングラップでリアム・ローソンと接触してフロントウイング交換を余儀なくされ、11位に終わった。
こうした苦戦について、ステラは最大の原因として開発スケジュールの遅れを挙げた。
「アップグレードのタイミングが他チームとずれていることが、おそらく最大の要因だ」
「各チームはアップグレードを投入するたびに、およそコンマ3秒ほどラップタイムを改善しているように見える」
「もちろん、それだけでフェラーリやメルセデスとの差である約0.5秒を埋められるわけではないが、大きな助けになることは間違いない」
マクラーレンはマイアミGP以来、大規模なアップグレードを投入していない。カナダGPでは新型フロントウイングの使用を取りやめ、その後スペインGPで再投入。また、オーストリアGPでは新型リアウイングを持ち込んだものの採用を見送り、イギリスGPでも使用されなかった。
新たなアップグレードはハンガリーGPで投入される予定となっている。
低グリップ路面で弱点が露呈
ステラはシルバーストン特有の路面コンディションも、マクラーレンの弱点を際立たせたと説明した。
「シルバーストンは路面グリップが非常に低く、コンディションも難しい。マシンは滑りやすく、風の影響で挙動も予測しづらい」
「そういう状況では、より高いグリップとダウンフォースを持つマシンが有利になる。クルマの挙動が少し予測しやすくなるからだ」
現在のMCL40は、そのような条件下でライバル勢ほど安定したパフォーマンスを発揮できていないという。
パワーユニット運用にも改善余地
ステラは、パワーユニットの使い方にもまだ改善の余地が残されていると認めた。
マクラーレンは現在、アルピーヌやウィリアムズが採用しているメルセデス製パワーユニットの最新仕様をまだ使用しておらず、夏休み前までの導入が見込まれている。
ステラは、改善点はエネルギーデプロイメントだけではないと説明する。
「現在使用しているパワーユニットから、さらに性能を引き出せる可能性がある」
「それはデプロイメントだけではなく、仕様を含めた他の要素にも関係している」
一方でタイヤについては、レース中のデグラデーションを見る限り各チームとの差はほとんどないとの認識を示した。
「タイヤについては触れない。決勝での摩耗を見る限り、どのチームもほぼ同じだった」
「確かに2025年に持っていたような優位性は今はない。そのため、この分野でも新たな競争力を生み出す必要がある」
マクラーレンは反撃への準備を進める
マクラーレンは現在、アップグレード投入の遅れやマシン特性、そしてパワーユニット運用など複数の課題が重なり、メルセデスとフェラーリに後れを取っている。ハンガリーGPで予定される新パッケージと最新仕様のパワーユニット導入が、後半戦の巻き返しに向けた重要な転機となりそうだ。
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム
