F1 レッドブル・ホンダ アレクサンダー・アルボン
レッドブル・ホンダは、F1ベルギーGPからドライバーを務めるアレクサンダー・アルボンのカーナンバー“23”が入ったRB15を公開した。

レッドブルは、夏休み直前の8月12月(月)にF1ベルギーGPから成績不振のピエール・ガスリーに代えて、アレクサンダー・アルボンを起用することを発表。最終戦までレッドブル・ホンダでマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めることが決定した。

マックス・フェルスタッペンは2016シーズン途中にダニール・クビアトと入れ替わる形でレッドブル・レーシングに加入しており、アルボンもフェルスタッペンと同じ道を辿ることになる。

今年、トロロッソ・ホンダでF1デビューを果たしたアレクサンダー・アルボンは、序盤の12戦でチームメイトのダニール・クビアトに引けを取らないパフォーマンスを発揮。8月26日(月)にレッドブルの本社を訪れ、今週末のF1ベルギーGPから新たな愛車となるRB15でシート合わせを行った。

レッドブル・ホンダは、新たにカーナンバー23が掲載されたアレクサンダー・アルボン仕様のRB15の画像を公開した。伝統の舞台、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催される第13戦ベルギーGPでアルボンは今シーズンすでに2勝を挙げているレッドブル・ホンダRB15のステアリングを初めて握る。

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F1史上2人目のタイ国籍ドライバー
ロンドン生まれのアルボンはタイ出身の母親と英国人の父親を持つ。過去に世界最高峰のモータースポーツを戦ったタイ国籍ドライバーを見つけるには、タイムマシンに乗って1950年代まで遡らなければならない。アルボンよりも前にF1へ出走した唯一のタイ人ドライバーは、ビーラポンパーヌデート=パーヌパン親王だ。モータースポーツ界では「プリンス・ビラ」として知られるこのタイ王族は1950シーズンから1954シーズンにかけて計19戦に出走。ベストリザルトは1954シーズン フランスGP決勝4位だ。

父ナイジェルは1990年代のBTCCで活躍した元レーシングドライバー
長年に渡りBTCC(英国ツーリングカー選手権)は高い人気を誇る英国の “ハコ車” レースシリーズで、ごく普通のセダンが徹底的にチューンアップされ、多少の接触など構わずにコンペティティブなバトルを展開している。1990年代のBTCCは英国以外の自動車メーカーも多額の予算を投入するほど活況かつ非常にコンペティティブだったことで知られているが、この時期に活躍していたドライバーのひとりがアルボンの父ナイジェルで、プライベーターとしてルノー19をドライブした1994シーズンの活躍がとみに有名だ。ナイジェルはルノー・クリオ・カップをはじめとするハイレベルなレースシリーズに多数参戦し、2005シーズンから2007シーズンにかけてはポルシェ・カレラ・カップ・アジアにも参戦した。

GP3時代のチームメイトは現フェラーリのシャルル・ルクレール
2019シーズンのイギリスGPとオーストリアGPでは未来のF1スター2人(レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとフェラーリのシャルル・ルクレール)が幾度となくホイール・トゥ・ホイールの劇的バトルを展開したが、このバトルへの参戦を狙うアルボンはルクレールの手の内を知っている。2016シーズンのアルボンはARTでルクレールのチームメイトとしてGP3を戦い、ルクレールに次ぐ総合2位を獲得しているのだ。また、年間勝利数ではルクレールを上回っている(アルボン4勝・ルクレール3勝)。F1でもアルボン vs. ルクレールの優勝争いが見られるだろうか?

2019シーズン第12戦までのベストリザルトは6位
スクーデリア・トロ・ロッソでダニール・クビアトのチームメイトとしてF1デビューシーズンを迎えたアルボンは、F1経験の少なさとは裏腹に素晴らしいスピードと成熟度で好印象を残してきた。これまでリタイアを喫したのはカナダGPのみで、デビュー2戦目のバーレーンGPで早くも初ポイント(9位)を獲得したアルボンは通算12レースで入賞5回を記録している。これまでのアルボンの文句なしのハイライトが、雨で大荒れとなったドイツGPだ。マックス・フェルスタッペンがセンセーショナルな勝利を飾り、クビアトが久々の表彰台を獲得したこのレースでアルボンは6位入賞を果たし、レッドブル・レーシング・ファミリーに最高の1日をプレゼントした。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / アレクサンダー・アルボン