F1 レッドブル・ホンダ
レッドブル・ホンダは、RB15にシーズン開幕時で使用していたシンルグレッグに変わり、2本の個別のレッグを備えた“マルチリンク”式と見られるユニークなフロントサスペンションを導入。コーナーリングスピードの向上に貢献していると考えられている。

Autosport の技術専門家である元ジョーダン、スチュワート、ジャガーでテクニカルディレクターを務めたゲイリー・アンダーソンは、レッドブル・ホンダがRB15に投入した新しいフロントサスペンションに注目している。

「このデザインには2~3の理由があると思う」とゲイリー・アンダーソンはコメント。

「1つ目としては、ホイールリムが後方に進むにつれて低くなっているので、ステアリングを最大まで切るにはウィッシュボーンの後端をカットする必要があるが、それではブレーキの剛性が失われてしまう。もしくは上部のウィシュボーン全体を下げる必要がある。繰り返すが、それはコーナーリングでの剛性を低下される」

「2つ目としては、全てのリンクが独立しているいわゆるマルチリンクサスペンションかもしれない。それは個々のピボットを通してボルトで肯定することで上記の効果を達成できることを意味する」

「3つ目にマルチリンクサスペンションはキングピンの角度を変更するためにも使用することができ、それはステアリングロックを変更しながら、キャンバーを変えることができる」

「これはピボット位置をトップアセンブリーのアウトボード後端のわずかに異なる位置に配置することで達成することができる。また、それはステアリングロックの変更に車軸を通した重量移動を提供することができる」

「私はおそらく後者だと思っている。レッドブルは低速コーナーでタイヤの設置面を増やすために高いステアリング角でのキャンバーを減らしているんだと思う」

以前、トヨタもマルチリンク設計を実験したが、それはリアサスペンションのためのものだった。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング