レーシングブルズF1 休止期間で巻き返し「短期で2段階アップグレード投入」

パーメインは、この期間を単なる休息ではなく「開発・運用・人員」の三位一体での立て直しと位置づけており、マイアミ以降の巻き返しに向けた重要な転換点であることを強調した。
短期集中アップグレードとシャシー作業の前倒し
パーメインは、今後の開発計画について明確なロードマップを示した。
「いくつかの開発が進行中だ。バーレーンに持ち込む予定だったアップグレードはマイアミに投入し、さらにモントリオールにも別のアップデートを予定している。結果的に短期間での連続投入になる。一度導入してすぐ次に置き換える形になるが、すべてを同時に持ち込むことも、モントリオール分を前倒しすることもできない」
「日本からの機材輸送が戻ったことで、シャシーに関する予定外の作業も実施している。本来はフライアウェイ連戦後に行う予定だったものだ。いくつかの部門は想定以上に負荷がかかっていたため、レースチームには休養も取るよう促している」
「この期間はマシンを完全な状態で組み上げ、設計部門が実車を確認できる貴重な機会でもある。シーズン中はほとんど工場に戻らないため、これまでできなかった作業を進めている。中止されたレースが再開催されれば終盤は非常に忙しくなるため、今のうちに休養も確保したい」
序盤戦の評価と“開発遅れ”の代償
シーズン序盤については、パフォーマンス以上の結果を引き出せたと評価した。
「自画自賛はあまりしないが、いい仕事ができたと思う。上海ではスプリントと決勝の両方でポイントを獲得できたし、実際の速さ以上の結果だった。鈴鹿でも同様で、マシンから最大限を引き出してポイントにつなげることができた」
「ただし、昨年中に開発を進めていたライバルに対しては、その代償を払っている。我々はシーズン終盤に開発を集中させたため、現時点では少し後手に回っている。ただ、今後投入するアップグレードでミッドフィールド上位に近づけるはずだ」
RBFPTパワーユニットの現状と最適化
新パワーユニットについては、基本性能に手応えを示しつつ、運用面での改善余地に言及した。
「パワーユニットは非常にうまく機能している。走行するたびに学びがあり、毎回重要なデータを得ている。パワートレインのエンジニアが我々のエンジニアリング部門に常駐していることも強みで、密接に連携しながら理解を深めている」
「この休止期間はこれまでの取り組みを見直す良い機会だ。マイアミ以降に向けて、パワーユニットの運用方法にいくつか変更が入る可能性がある。PUとシャシーの両方から最大限のパフォーマンスを引き出すため、連携を強化している」

レギュレーション議論と“バランス”の難しさ
2026年レギュレーションを巡る議論については、簡単ではない問題だと強調した。
「簡単な話ではない。ドライバーの意見には耳を傾ける必要があるし、ファンにも2つの層がいる。新しいレースを好む人もいれば、そうでない人もいる。現地で観ると非常にエキサイティングだが、適切なバランスを見つける必要がある」
「今後数週間で複数の会議が予定されており、マイアミに向けてどの変更パッケージを採用するか決定することになる。主な焦点は2つあり、予選をよりフラットアウトでドライバー主導にすること、そして過去の事例を検証して接近速度をどう抑えるかだ」
「ただし、接近速度を下げる手段は存在するものの、それはオーバーテイクに影響を及ぼす可能性があるため、ショーとしての側面を損なわないよう慎重に判断しなければならない」
今回のコメントからは、レーシングブルズが単なるアップグレード投入だけでなく、運用・体制・レギュレーション適応のすべてを見直す局面にあることが明確に浮かび上がる。特に短期連続アップデートとPU運用の最適化は、ミッドフィールド争いの序列を左右する重要な要素となりそうだ。
カテゴリー: F1 / ビザ・キャッシュアップRB
