レーシングブルズ F1ラスベガスGP予選で躍進「攻めの戦略が結果に直結」

予選後、チーフエンジニアであるクラウディオ・バレストリが、この結果をどのように評価し、どのような判断が功を奏したのかを語った。
「ウェットでの決断が結果に直結した」──正しいタイヤ選択が2台をQ3へ
バレストリはまず、セッション序盤の読みと判断が予選を左右したと語る。
FP3では路面が完全なウェットとドライの中間という厄介なコンディションのため作業が難しく、予選も同様に低グリップでの戦いを強いられた。
そんな中、レーシングブルズはQ1でインターミディエイトからすぐにフルウェットへ切り替える決断を下し、最大限の走行時間を確保。これが的中し、両ドライバーが強いペースで上位につける流れを作った。
バレストリは「Q2でも同じ戦略を取り、2台が非常に競争力のあるタイムを記録できた」とし、ローソンとハジャーのパフォーマンスを称賛した。
路面の改善を見越し、Q3では全車がインターに切り替える中でレーシングブルズもその判断に従い、両者とも安定した改善ラップを刻んで6番手と8番手を確保した。
「最後まで力を絞り出した」──ローソン6番手、ハジャー8番手の価値
リアム・ローソンは、エクストリームウェットが必要なほどの難条件を“ワイルドな予選”と表現しつつも6番手を獲得。
ハジャーも「すべてが完璧だった」と語り、Q3の最後のイエローフラッグがなければさらに上位も狙えた手応えを示した。
バレストリは、この2台の力強い走りを次のように総括する。
「ドライバーたちは本当に素晴らしい仕事をした。Q2ではアイザックが2番手、リアムが6番手という非常に強いパフォーマンスを見せ、Q3でも着実にラップタイムを改善した。6番手と8番手はチームとして誇るべき結果だ。」

「決勝でもポイントが目標」──路面改善後のマシン挙動が鍵
決勝に向けては、低グリップでの仕上がりに自信を見せつつも、ロングランのデータ不足が課題となる。
バレストリは「明日はポイント獲得がターゲット」と明言。
路面が乾き、気温も変化する可能性があるラスベガスでは、マシンのバランスやタイヤの発熱特性が大きなカギを握る。
とはいえ、予選で示した速さと2台揃ってのQ3進出は、チームが正しい方向に向かっている確かな証拠でもある。
レーシングブルズは、ミッドフィールド勢の中で確かな存在感を示したまま、明日のレースでさらなるジャンプアップを狙う。
カテゴリー: F1 / ビザ・キャッシュアップRB / F1ラスベガスGP
