ポルシェ、カーナンバー1と2を掲げてル・マンとWECに参戦
ポルシェは、昨年度のFIA世界耐久選手権(WEC)を制覇した2台のポルシェ919ハイブリッドでのタイトル防衛を目指し、カーナンバー1と2を掲げて2017年シーズンに参戦する。
このシリーズにはハイライトとしてル・マン24時間レースが含まれている。主催者のFIAとACOが本日開いたプレス カンファレンスにおいて、ポルシェ2台の車両と新たなドライバー編成のチームによるエントリーが承認された。
2台のポルシェ919ハイブリッドのうち、カーナンバー1はニール・ジャニ、アンドレ・ロッテラー、ニック・タンディがステアリングを握る。ジャニは2016年のWECワールドチャンピオンであり、6月のル・マン24時間でも優勝を果たしている。ロッテラーは2012年にアウディで世界選手権のタイトルを手にしているほか、ル・マンで過去3回の総合優勝を誇る経験豊富なドライバー。タンディは2015年のル・マンでポルシェに勝利をもたらしたチームの一員だ。
カーナンバー2は2015年のワールドチャンピオン、ティモ・ベルンハルトと、2人のニュージーランド出身ドライバー、アール・バンバーとブレンドン・ハートレーがトリオを組む。バンバーはタンディとともに2015年のル・マンで優勝を果たしたドライバーであり、またハートレーは2015年のWECでベルンハルトと共にタイトルを獲得している。
ポルシェは、900 PS(662 kW)超のパワーを持つLMP1マシン、919ハイブリッドの完全な見直しを行い、2017年シーズンにル・マン24時間とFIA世界耐久選手権の3年連続制覇を目指している。
「私達はハットトリックを狙います」とLMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーは力強く宣言し、ヴァイザッハで働く260人強のチームに究極のゴールを設定した。
2015年と2016年の両年、ポルシェはチームにとって17回目と18回目にあたるル・マン総合優勝を手に入れるとともに、マニュファクチュアラーとドライバーの両部門でワールドチャンピオンのタイトルを2年連続で獲得した。
フリッツ・エンツィンガーは「シリーズ全9戦の1戦1戦が厳しいチャレンジです。勝利を手にするためには信頼性が基本的な必要条件となります。6時間にわたって、クラスが異なり速度差のある多数のマシンの間を縫うように走行するため、毎戦が予断を許しません。最終的にはわずか何秒かの差が勝利の分かれ目になることもあるでしょう。そしてシリーズの頂点を極めるのが、ほかのレースの4倍もの長い時間で争われるル・マンです。この24時間レースはドライバーとマシンの双方を極限まで追い立てます。2017年シーズン、最上位のLMP1カテゴリーにおいてはトヨタが手ごわいライバルとなることでしょう。我々は隅々まで改良を施したポルシェ919ハイブリッドと6人のトップドライバーから成るチームで、ライバルを迎え撃ちます」と述べた。
ポルシェのプロトタイプマシン、919ハイブリッドの進化については、来る3月31日にアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで発表。その後、4月1日と2日にイタリアで開催されるFIA WECプロローグにおいて、全チームが合同で公式テストを行う。チームマネージャーのアンドレアス・ザイドルが引き続きテクニカルディレクター代理を務める。
WEC - 技術のパイオニアにとって理想的なプラットフォーム
WECでは、クラス1ル・マン プロトタイプ(LMP1)部門において、効率性に関して独自のレギュレーションが定められている。このためWECはポルシェにとって極めて理想的なプラットフォームとなっている。2014年にポルシェがモータースポーツの最高峰のひとつに復帰するきっかけとなったのが、このレギュレーションあった。他のレースにはない高い自由度がエンジニアに与えられるこのレギュレーションにより、従来とは異なるドライブ コンセプトを取り入れることが可能となった。そのためには先進的なテクノロジーを導入して、ハイブリッド化、エンジンのダウンサイジングによる高効率化、広範囲におよぶ軽量化などに取り組むことも求められた。その結果、WECは、ポルシェAGが市販スポーツカー向けの革新技術を開発し、テストするための理想的なプラットフォームになった。
ポルシェ919ハイブリッドの革新的なドライブ コンセプト
919のハイブリッドドライブは、ライトサイジングターボ(小排気量およびターボ化)テクノロジーと効率的な直噴システムを組み合わせた2リッターV型4気筒エンジンと、2つの異なるエネルギー回生システム(前輪のブレーキおよび排気ガスエネルギー)からの電力を蓄えるリチウムイオンバッテリーで構成されている。919ハイブリッドはプロトタイプカーとして唯一、ブレーキング時だけでなく、加速時においてもエネルギー回生を行い、システム合計で900 PS(662 kW)を超える出力を誇る。またポルシェはすでにこのハイブリッドカーが備える特徴の多くをロードゴーイング スポーツカーの開発にも活用している。その代表例が電圧800Vの技術を使った純粋な電気自動車のコンセプトスタディ、ミッションE。このクルマの大きな特徴のひとつは極めて短い時間で充電が可能な点だ。この4ドアスポーツカーは2020年までに市販化を予定している。
カテゴリー: F1 / ポルシェ
このシリーズにはハイライトとしてル・マン24時間レースが含まれている。主催者のFIAとACOが本日開いたプレス カンファレンスにおいて、ポルシェ2台の車両と新たなドライバー編成のチームによるエントリーが承認された。
2台のポルシェ919ハイブリッドのうち、カーナンバー1はニール・ジャニ、アンドレ・ロッテラー、ニック・タンディがステアリングを握る。ジャニは2016年のWECワールドチャンピオンであり、6月のル・マン24時間でも優勝を果たしている。ロッテラーは2012年にアウディで世界選手権のタイトルを手にしているほか、ル・マンで過去3回の総合優勝を誇る経験豊富なドライバー。タンディは2015年のル・マンでポルシェに勝利をもたらしたチームの一員だ。
カーナンバー2は2015年のワールドチャンピオン、ティモ・ベルンハルトと、2人のニュージーランド出身ドライバー、アール・バンバーとブレンドン・ハートレーがトリオを組む。バンバーはタンディとともに2015年のル・マンで優勝を果たしたドライバーであり、またハートレーは2015年のWECでベルンハルトと共にタイトルを獲得している。
ポルシェは、900 PS(662 kW)超のパワーを持つLMP1マシン、919ハイブリッドの完全な見直しを行い、2017年シーズンにル・マン24時間とFIA世界耐久選手権の3年連続制覇を目指している。
「私達はハットトリックを狙います」とLMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーは力強く宣言し、ヴァイザッハで働く260人強のチームに究極のゴールを設定した。
2015年と2016年の両年、ポルシェはチームにとって17回目と18回目にあたるル・マン総合優勝を手に入れるとともに、マニュファクチュアラーとドライバーの両部門でワールドチャンピオンのタイトルを2年連続で獲得した。
フリッツ・エンツィンガーは「シリーズ全9戦の1戦1戦が厳しいチャレンジです。勝利を手にするためには信頼性が基本的な必要条件となります。6時間にわたって、クラスが異なり速度差のある多数のマシンの間を縫うように走行するため、毎戦が予断を許しません。最終的にはわずか何秒かの差が勝利の分かれ目になることもあるでしょう。そしてシリーズの頂点を極めるのが、ほかのレースの4倍もの長い時間で争われるル・マンです。この24時間レースはドライバーとマシンの双方を極限まで追い立てます。2017年シーズン、最上位のLMP1カテゴリーにおいてはトヨタが手ごわいライバルとなることでしょう。我々は隅々まで改良を施したポルシェ919ハイブリッドと6人のトップドライバーから成るチームで、ライバルを迎え撃ちます」と述べた。
ポルシェのプロトタイプマシン、919ハイブリッドの進化については、来る3月31日にアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで発表。その後、4月1日と2日にイタリアで開催されるFIA WECプロローグにおいて、全チームが合同で公式テストを行う。チームマネージャーのアンドレアス・ザイドルが引き続きテクニカルディレクター代理を務める。
WEC - 技術のパイオニアにとって理想的なプラットフォーム
WECでは、クラス1ル・マン プロトタイプ(LMP1)部門において、効率性に関して独自のレギュレーションが定められている。このためWECはポルシェにとって極めて理想的なプラットフォームとなっている。2014年にポルシェがモータースポーツの最高峰のひとつに復帰するきっかけとなったのが、このレギュレーションあった。他のレースにはない高い自由度がエンジニアに与えられるこのレギュレーションにより、従来とは異なるドライブ コンセプトを取り入れることが可能となった。そのためには先進的なテクノロジーを導入して、ハイブリッド化、エンジンのダウンサイジングによる高効率化、広範囲におよぶ軽量化などに取り組むことも求められた。その結果、WECは、ポルシェAGが市販スポーツカー向けの革新技術を開発し、テストするための理想的なプラットフォームになった。
ポルシェ919ハイブリッドの革新的なドライブ コンセプト
919のハイブリッドドライブは、ライトサイジングターボ(小排気量およびターボ化)テクノロジーと効率的な直噴システムを組み合わせた2リッターV型4気筒エンジンと、2つの異なるエネルギー回生システム(前輪のブレーキおよび排気ガスエネルギー)からの電力を蓄えるリチウムイオンバッテリーで構成されている。919ハイブリッドはプロトタイプカーとして唯一、ブレーキング時だけでなく、加速時においてもエネルギー回生を行い、システム合計で900 PS(662 kW)を超える出力を誇る。またポルシェはすでにこのハイブリッドカーが備える特徴の多くをロードゴーイング スポーツカーの開発にも活用している。その代表例が電圧800Vの技術を使った純粋な電気自動車のコンセプトスタディ、ミッションE。このクルマの大きな特徴のひとつは極めて短い時間で充電が可能な点だ。この4ドアスポーツカーは2020年までに市販化を予定している。
カテゴリー: F1 / ポルシェ