ピレリ F1アメリカGP
ピレリが、F1アメリカGP初日のフリー走行を振り返った。

アメリカGP用に選択されたP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤは、オースティンで行われた2回のフリー走行セッションを通じて、午前中の霧や午後には25°Cに至った気温など、変化に富んだ天候状況の下で使用された。

本日の最速ドライバーは、FP2の中盤にミディアムコンパウンドを使用して1分37秒305を記録したレッドブルのセバスチャン・ベッテル。チームメイトのマーク・ウェバーが2番手タイムを記録し、メルセデスの両ドライバーがこれに続いた。今回、ロータスでのデビューとなるヘイキ・コバライネンは、早くもピレリの両コンパウンドで力を発揮し、5番手タイムを記録した。

午前中に行われたフリー走行1回目(FP1)は、濃霧でメディカルヘリコプターが飛行不能となったため、開始が遅延しセッションが短縮された。フェラーリのフェルナンド・アロンソがハードタイヤでセッション最速タイムを記録した。FP1の走行時間短縮により、各チームは、FP2の1時間30分を最大限に活用することを余儀なくされた。路面が改善していく中、各チームは、両コンパウンドを使用して多様な燃料搭載量でのレースパフォーマンスの評価に集中していた。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「今日は変化に富んだ天候でしたが、明日以降のレース週末を通して気温が上昇するようですので、各チームにとって、タイヤの動作とそれに伴う戦略を予測することが一層難しくなると思います。さらに、今日の両セッションを通じて路面の改善が見られ、ラップタイムが次第に速くなってきています。全般的に、アスファルトが新設されて間もなかった昨年よりもグリップがあるようです。現時点では、昨年同様に決勝では1ストップが主流になると予測していますが、2ストップにスピードのアドバンテージを感じてトライするチームも現れるかもしれません。摩耗とデグラデーションのレベルは想定の範囲内にあります。ミディアムタイヤが予選用となるでしょう。一方、ハードタイヤのデグラデーションレベルは非常に低く、現時点で、ハードタイヤはミディアムタイヤよりもラップあたり1秒弱遅くなっています。このギャップは、差を生じさせる戦略のためには十分なものです。特に、トップ10より下位のグリッドからタイヤを自由に選択してスタートするドライバーには有効です。今晩、大量のデータ分析を行った後、各チームは、決勝時と近いコンディションとなりそうな明日のFP3を通じて予選のシミュレーションに集中するでしょう」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1アメリカGP