2015年 F1チーム 分配金
2015年のF1チームの分配金を AUTO SPORT が公開。今年もフェラーリが最も多くのお金を受領していることが明らかになった。

各シーズン末、フォーミュラ・ワン・マネジメントは、開催料、メディア権、そして、トラックサイドスポンサーやホスピタリティなどの“その他”の収益を照合。そこから65%が認定チームに分配される。

そのうちの50%がコンストラクターズ選手権の順位に基づいてチームに分配される。

残りの15%はフェラーリ、レッドブル、メルセデス、マクラーレン、ウィリアムズにプレミアム(割増)支払のカタチで分配される。これらの割増支払は、2012年序盤に相互協定として5つの主要チームによって合意された。

2015年の分配金の総額は約9億6500万ドル。昨年参戦した10チームは、今年4月から9カ月にわたって毎月支払いを受け、最終的な収入額が集計された後に2017年序盤に最後の支払いが行われる。

過去3年間で少なくとも2年間トップ10でフィニッシュしたチームが属する“カラム1”チーム(2015年は実質全チーム)には、賞金基金の半分を均等に割り当てられる。(3350万ドル)

基金の残りの半分は、前年度のコンストラクターズ順位に基づき、“カラム2”の支払いに使われる。比率としては、1位が19%、以下比率は下がっていき、10位は4%を受け取る。

フェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンの4チームは、個別の取引に合意しており、コンストラクターズ・チャンピオンシップ・ボーナス(CCB)が支払われる。

また、フェラーリには長期参戦のプレミアムボーナス、ウィリアムズにもその伝統に対しての支払いがある。また、レッドブルには現在の協定に最初に契約したチームとして追加ボーナスを受け取っており、2年連続タイトル獲得という目標を達成したメルセデスにも今年からボーナスを支払われる。

上記の賞金を合計すると、フェラーリが昨年よりも3300万ドル多い1億9200万ドルを受け取る。これはつまり全チームに支払われる額の約20パーセントにあたる。内訳としては、パフォーマンスに基づくものが8700万ドル、長期参戦およびCCBによるボーナスが1億500万ドルとなる。

2015年に19戦中16戦で優勝しダブルタイトルを獲得したメルセデスは、3勝に終わったフェラーリよりも少ない1億7100万ドルだった。

ランキング4位のレッドブルは、3位のウイリアムズより高額の賞金を受け取っている。また、ランキング9位に終わったマクラーレンも特別ボーナスのおかげで、全体の5番目となる額の支払いを受ける。

ランキング9位のマクラーレンの8200万ドルに対して、5位のフォース・インディアは6700万ドル、8位ザウバーは5400万ドルしか受け取ることができない。

昨年9月、フォース・インディアとザウバーはF1の収入分配と規則の策定が不公平かつ違法であるとして、欧州連合の競争委員会に訴えを起こしており、F1商業権所有者のバーニー・エクレストンは、分配金の規定に関して欧州連合と話し合いを行っていることを認めている。

AUTOSPORT F1

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カテゴリー: F1 / F1関連