オスカー・ピアストリ F1タイトル戦線に復活「マシンへの感触が戻ってきた」

金曜のスプリント予選では、ノリスが1分09秒243でトップを記録し、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが2番手。ピアストリは0.3秒差で3番手に続き、週末に向けてポジティブな感触を得ている。
「ソフトタイヤの感触が予想と少し違っていた。最初のラップで大きなミスがいくつかあって、理想的ではなかったね」
「少し残念だったけど、最終的にはこの数週間よりもずっと満足できた。プラクティスはとても良かったし、スプリント予選ではいくつかセットアップを変えたから、慣れるまで少し時間がかかったけど、全体的にはかなり良かったと思う」
「もう少し上を狙えたかもしれないけど、十分戦えるパッケージだと思うし、日曜にもっと多くのポイントを稼げるチャンスはあるよ」とピアストリは語った。
さらに、土曜のスプリントでは激しい雨の予報が出ており、コンディションの変化にも警戒を示した。
「面白い一日になりそうだね。どんな天気になるか見てみよう」
「チャンスがあればどんな状況でも生かしたい。クルマのペースはとても良かったから、どんなコンディションでもそれが生きるといいなと思ってる」
ピアストリ、復調の兆しとマクラーレンの安定感
ここ数戦、オスカー・ピアストリはセッティングの迷いからペースを失い、ノリスに対して苦戦を強いられていた。しかし今回のサンパウロではプラクティスから安定した走りを見せ、セットアップ変更後もすぐに順応。久々に「マシンと一体になれた」と感じている点は、週末全体に向けての大きな収穫といえる。
マクラーレンは低速コーナーでのグリップ不足が課題とされてきたが、インテルラゴスではその弱点が最小限に抑えられている。ノリスとの比較では依然として細部の差が残るものの、ピアストリ自身が「戦える」と語るように、レースペースでは十分に逆転の可能性を秘めている。
もし土曜のスプリントがウェットとなれば、マクラーレン勢にとっては勢力図が再び揺らぐ展開になるかもしれない。ピアストリが再びノリスに食らいつけるか――ブラジルの空模様が、タイトル争いの行方を左右する。
カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム / F1ブラジルGP
