オスカー・ピアストリ F1アブダビGP予選「チームオーダーの話し合いはまだ」

ピアストリは選手権争いに残る3名のうちの一人で、首位ランド・ノリスからは16ポイント、マックス・フェルスタッペンからは4ポイント差で日曜決勝に臨む。
一方で、決勝で重要になる可能性があるマクラーレンのチームオーダーについては「まだ直接話し合っていない」と明かし、ノリスのタイトル獲得を援護するかどうかは日曜に向けて協議が必要だと語った。
予選3番手に満足「これが僕たちの持てる力」
ピアストリは予選を振り返り、次のように語った。
「正直、かなり良かったと思う。Q1で良いラップをまとめられて、週末で初めて“ちゃんとした基準”を作れたのが大きかった。Q3でも感触は良くて、僕のラップもランドのラップも良かったと思う。それが僕たちの持てる力だったので、最終的には満足している」
さらにピアストリは「今日は単純に速さが足りなかった」と認めつつ、「明日はエキサイティングな1日になる」と意気込んだ。
「昨日のプラクティスと今日のプラクティスから改善できた部分があった。クルマの感触も良くなったし、自分自身もしっかり走れていた。それは助けになる。今日はマックスを倒すほど速くはなかったけれど、僕たちにできることはすべてやった」
タイトル争いでの役割は「まだ話していない」
予選トップ3はそのままタイトル争いの3名が並ぶ形となった。フェルスタッペンはノリスから12ポイント差、ピアストリは16ポイント差。ノリスは3位でフィニッシュすれば自力で王者となる。
ピアストリがノリスを援護する可能性について質問されると、彼は次のように答えた。
「話し合うつもりだよ。まだ直接その件について話していない。だけど、僕より前にマックスかランドがフィニッシュするまでは、僕にもまだチャンピオンのチャンスがある。明日どうするかは状況次第だね」
フェルスタッペンがポールポジションから“バックアップ戦術”を仕掛け、ノリスを後方に押し下げようとする可能性も高いと言われる中、ピアストリは自分の立場について冷静に語った。
「チャンピオンを獲るには、単にレースに勝つだけでは足りないのは分かっている。どうする必要があるかは、まだ考えていないけれど、明日どう展開するかを見て判断することになる」

なぜピアストリは“アウトサイダー”なのか
ピアストリは一時、ノリスに34ポイント差をつけていた。しかしアゼルバイジャンでのクラッシュ以降、表彰台は2回のみ。ノリスに対して苦戦する週末が続き、ポイントリードを失った。
カタールでは勝利可能なペースを持ちながら、マクラーレンの戦略ミスで優勝のチャンスを逸したことも響いた。
そのため、最終戦に3人がタイトル争いを持ち込んだとはいえ、ピアストリは外部から“最も厳しい立場”と見られている。
決勝への意気込み「まだ何が必要か分からない」日曜決勝について問われたピアストリは、タイトル獲得のためのシナリオについて深く考えていないと明かした。
「まだ分からない。そこまで先のことは考えていない。チャンピオンを獲るには単に勝つだけでは足りないのは分かっているけれど、どうなるかは明日見てみないとね」
チームメイトのノリスがタイトルを目前とする一方、ピアストリ自身も“まだ脱落していない挑戦者”として最終決戦に挑む。
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