アルピーヌF1交代劇にピアストリ「ドゥーハンは誇り持っていい」

この決定を受け、同じオーストラリア出身のオスカー・ピアストリはドゥーハンに対し、「顔を上げて誇りを持っていい」との言葉を贈った。
今回の交代劇は、アルピーヌのチーム代表オリ・オークスが電撃辞任した直後に発表されたもので、ドゥーハンはリザーブドライバーの役割に戻り、コラピントは次戦エミリア・ロマーニャGPから5戦にわたる“試用期間”に臨むことになる。
今季のアルピーヌF1が決勝で獲得した唯一のポイントは、ピエール・ガスリーが第1戦バーレーンGPで記録した7位入賞によるものであり、その後のマイアミGPスプリントでもガスリーが8位に入り1ポイントを加えている。
ドゥーハンの降格により、現在のF1グリッドで唯一のオーストラリア人ドライバーとなったピアストリは、交代劇の正式発表直前にワイド・ワールド・オブ・スポーツの取材に応じ、次のように語った。
「チーム代表の辞任を知ったばかりなんだ」
「ジャックが外れたという正式な発表はまだ聞いていないけど、話題になっているのは目にしている。もし本当にジャックにとってこれがF1での終わりだとしたら、まず“F1に到達した”ということ自体に誇りを持つべきだよ。それは簡単なことじゃないし、特にオーストラリアから来ているとなれば、たくさんの厳しい決断を乗り越えてたどり着いた道なんだから」
「たとえこれが最後のレースだったとしても、誇りを持って顔を上げていい。“F1ドライバーだった”という事実は誰にも奪えない」
「きっとどんな道を進んでも、彼は成功すると思うよ」
ドゥーハン「F1ドライバーとして夢を叶えたことに誇り」 今後の5戦は静観へ
F1の世界は時に非情であり、今回のドゥーハンの降格もその一例といえる。ただし、F1への扉が完全に閉ざされたわけではなく、今後の5戦でコラピントがどのようなパフォーマンスを見せるかを見守る立場となる。
ドゥーハンは次のようにコメントした。
「プロのF1ドライバーになるという、生涯の夢を叶えることができたことに誇りを持っているし、それを実現させてくれたチームには心から感謝している」
「もちろん、今回の決定は自分にとって厳しい現実だ。プロのドライバーであれば、誰もが“レースに出たい”と思うのが当然だからね」
「それでも、チームが自分に信頼と継続的なサポートを示してくれていることには感謝している」
「チームとしての長期的な目標がある以上、自分も引き続き最大限の努力を重ねて、その達成にどんな形であれ貢献していきたい」
「今はただ集中して、努力を続けながら、これからの5戦を注視し、自分自身の目標に向かって歩み続けていくつもりだ」
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