オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGPで初勝利は「与えられたものではない」
オスカー・ピアストリは、自身にとって初めてのF1勝利は完全に自力で勝ち取ったものだと主張し、マクラーレンのチームメイトであるランド・ノリスがそれを手助けしたとの指摘を否定した。
ピアストリは先週末のハンガリーGPの大半をリードしていたが、最後のピットストップに先に入ったことでノリスがトップに躍り出たため、マクラーレンはノリスにピアストリにトップの座を譲るよう指示した。
不満を抱いたノリスはマクラーレンの要求に抵抗したが、最終的にはピアストリの初勝利を認めて譲歩した。しかし、ノリスが最初に従わなかったことと、その後マクラーレンの指示に従ったことで、ピアストリの勝利の正当性に疑問を抱く人が増えた。
それでも、ピアストリは、状況に関係なく、自分が勝利に値したと断言している。
物議を醸すことのないシンプルな勝利の方がよかったかと問われるとピアストリは「理想的な世界ではそうかもしれない」と答えた。
「最後のピットストップがああいう形で行われたのは、僕たちがワンツーのチームだったからであり、逆転できるという完全な信頼があったからだ」
「だから、僕としては、当然の報いだったと感じている。与えられたとか、そういう風にはまったく思わない。だからといって、もっと良くできる点がないと言っているわけではない」
「結局のところ、レースのスタートでいい位置につけていたし、もしあの時点で純粋にレースをしていたなら、あのようなピットインはしなかっただろう。だから、僕は勝利に値したと思う。」
ピアストリは、誤解を解くためにノリスと話したかと尋ねられ、2人はハンガリーGPについて話していなかいが、マクドナルドのテイクアウトを食べながらモノポリーのゲームをしたと明かした。
ピアストリは、チームがハンガリーで何が悪かったのかをまだ完全に調査していないことを認めながらも、マクラーレンが交戦規則に関して姿勢を変えず、引き続きレースに参加することを許可するとは考えている。
「もちろん、僕たちはまだチームのためにレースをしている。これまでワンツーの状況にはなかったかもしれないけど、コース上では何度も接近戦を繰り広げ、表彰台に近づいたことがある」
「この状況は特にかなり微妙で、おそらく十分に話し合っていなかったのかもしれないけど、僕たちは互いに激しく、しかし公正に、決して接触することなくレースをするという期待があると思う」
「2回目のピットストップのタイミングなど、特定の戦略的決定はチームの野心を念頭に置いて行われるということを常に念頭に置いている」
「もし僕たちが全力でレースをしていて、後ろに誰もいる心配がなければ、ピットストップの順番はまったく違ったものになっていただろう。でも、僕たちには心配するマシンがいたから、順番を入れ替え、元に戻した」
しかしピアストリは、ノリスがドライバーズチャンピオンシップを獲得するのを助けることができるのであれば、将来的にも彼を助ける用意があるとも述べている。
「できるだけ上位に行きたいけど、僕はマクラーレンでレースをしているわけだし、最終決定権は彼らにある。もちろん、できるだけ多くのポイントを稼ごうと努力するつもりだ。まだシーズンは始まったばかりだし、ドライバーズランキングでは大きく遅れているけど、まだ脱落したわけではない」
「もし彼らが僕にチームプレーヤーとしてランドを助けてほしいと頼むなら、もちろんそうする。でも一番大事なのは、全チームの中で一番ポイントを獲得してコンストラクターズで優勝することだと思う。それが間違いなく僕たちに与えられた最大のチャンスだと思うし、それが実現するかどうかはこれから見ていくつもりだ」
カテゴリー： F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム
