F1ブラジルGP予選後にニキータ・マゼピンが涙を流した理由
ハースF1のニキーター・マゼピンは、F1ブラジルGPの予選に対する感情的な反応は、チームを離れることを決断したチームメンバーへの気持ちも部分的に関係していると語った。

金曜日の予選でミスを犯したニキータ・マゼピンは、涙をこらえきれなかった。最終的にQ1の最後のラップでミスを犯したことで最下位20番手に終わった。ニキータ・マゼピンは、チームメイトのミック・シューマッハを凌駕するペースがあり、ウィリアムズのジョージ・ラッセルに挑戦する可能性さえあると確信していた。

『僕はなんて馬鹿なんだ』とニキータ・マゼピンはラップ後にチーム無線で報告した。

レースエンジニアのドミニク・ヘインズから『自分を責めるな』と言われたニキータ・マゼピンは『そうする必要がないなら、どうして僕は一生懸命に努力するのか?』と問いかけた。

そして、予選後のインタビューでニキータ・マゼピンは「かなり良いラップだった。ただ、ミスをしてしまった。マシンの感触は良かった。僕たちの日ではなかったと思う」

「実際、ウィリアムズに近づいていたし、良い予選だったけど、ハードにトライしすぎた。スタッフは本当に良い仕事をしてくれた。ここはシミュレーターでも走ったことないし・・・」と目に涙を浮かべながら声を詰まらせた。

ニキータ・マゼピンは、当時を振り返り、なぜどこまで感情的になったかについて説明。ハースF1チームのなかで多くの変化が起こっていることを明らかにした。

「主に予選ラップでのミスに関係していた。過去数戦はかなりチャレンジングな時期を経験してきた。マシンのバランスだけでなく、チーム内で起こっているいくつかの内部的なことにも関係している」とニキータ・マゼピンは語った。

「それによって、この特定の時点までに結果がを出すことがより重要になっている。自分が現在持っているマシンで素晴らしいラップができていると感じて、一生懸命頑張って、フィニッシュにとても近づいているときに、そのラップを失ってしまうのは、とても辛い」

「僕は、マシンの中で感情を正しく整られるようにさまざまな専門家と協力しているけど、マシンから飛び降りてから4分くらいでジャーナリストに話しかけて、そういった思い出や自分に達成できたはずのことを思い出させる質問されて悲しい気持ちになってしまった」

「僕の人生には、レース以外のことは何もない。実際、何もない。僕はレースに夢中になっているし、物事がうまくいかないときに感情的になってしまうのは仕方ないことだ」

前戦F1メキシコGPの翌日、ニキータ・マゼピンがクラブで警備員と対峙している動画がソーシャルメディアで公開され、マゼピンがクラブを追い出されたとの報道がなされた。

だが、実際には、ハースF1を退職したエンジニアの一人の送別会をしていたそのクラブにチームメンバーの1人が参加を拒否されたことで、状況を解決しようとしていたと説明した。

ニキータ・マゼピンは、ハースF1のチームメンバーの何人かが、2022年に記録的な23戦が予定されているようにますます拡大するF1カレンダーの要求の中で、家族との生活を優先するという決断をしていることを理解していると語った。

「チームはシャッフルしているし、過去数戦で人々が行き来している。今年、私の周りにいる全員が来年も残ることを計画しているわけではないことを僕は知っている」とニキータ・マゼピンは語った。

「僕は自分がいる環境を楽しんでいる。とても素晴らしく正直な人々に囲まれている。僕のエンジニアは先週別のチームに移った。残念ながら彼だけではない。それが課題だ」

「どんな業界でも優れた人材は保持したいものだ。残念ながら、個人的な関係はこのスポーツで人々を留まらせることができるものではない。。それは多くの場合経済的な理由だ。そして、人生は続いていくし、みんなには家族がいて、カレンダーは成長し続けている」

「残念だけど、家族が最初に来るべきでだという点で彼らは正しい。僕の人生はスポーツだけだけど、僕は22歳だ。自分に10歳年を取っていて子供がいたら、彼らと同じような決断をするだろう」

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カテゴリー: F1 / ニキータ・マゼピン / F1ブラジルGP / ハースF1チーム