MotoGP | スズキ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート
ドイツGPはルーキーのミルが大健闘の7位、リンスは転倒・リタイヤ
MotoGP前半戦最後のレースとなるドイツGP決勝は、チームスズキエクスターライダーふたりの金曜、土曜の好調なパフォーマンスにより大きな期待と共にスタートを切ったが、思いがけない結果で幕を閉じることとなった。
厳しい展開が予想された30周の長いレースに、ジョアン・ミルとアレックス・リンスは共にフロントミディアム、リアハードのタイヤコンビネーションを選択。ふたりは揃って好スタートを決め、リンス4番手、ミルは10番手につける。
トップグループがリンスを最後尾に4台で形成されると、マルケス(ホンダ)がグループから逃げようとペースを上げる。その姿を後方から捉えたリンスは、間髪を入れず前の2台をオーバーテイクし、2番手にポジションを上げてマルケスを逃すまいと自らもペースアップ。追い上げ中にはファステストラップを記録する。その後リンスは安定したペースでレース中盤過ぎまで単独走行でマルケスに続くが、残り11周目、高速の右コーナーで転倒。怪我は免れたものの、マシンは大きく大破し、再スタートを切ることはできずそのままリタイヤを強いられた。
ルーキーのミルは周回を重ねる毎に確実にリズムを掴み、徐々にペースを上げてセカンドグループに加わると、経験を積んだMotoGPライダー達を相手にバトル。追い上げ中にミスを犯して一度は順位を落とすが、その後も猛チャージを緩めることなく一時は5番手までポジションアップし、終盤までドゥカティ3台と順位争いを続け7位でチェッカーを受けた。この第9戦ドイツGPでMotoGP前半戦が終了。チャンピオンシップではリンスが101ポイントで4位、ミルが39ポイントで13位。次戦は8月第1週のチェコGPとなる。
河内 健 テクニカルマネージャー
「アッセンに続いて非常に残念なレースとなってしまいました。アレックスに関しては前戦も今回も表彰台を争う力は見せることができたとは思いますが、それを結果に結びつけることができませんでした。このブレイクを挟んで、またブルノからスタートし直したいと思います。一方ジョアンですが、今日は非常に良いレースをしてくれました。経験あるライダー達と一緒にセカンドグループを戦えたことで、彼にとって学ぶことも多かったと思いますし、これを続けてさらに成長してくれることを期待しています。これからも我々の偉大な先輩である伊藤光夫さんに喜んでいただけるようなレースができるよう頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。」
ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「アレックスは転倒するまでとても快調でしたし、前も後ろも離れている状態での単独転倒だったので本当に残念でなりません。前戦に続き、今回もまた強いレースをしながら表彰台のチャンスを逃す結果となってしまいましたが、これがレースなので仕方ないですね。ジョアンは今日の決勝では素晴らしいパフォーマンスを見せてくれ、一時は集団の中で一番速いタイムを記録した時もあったのですが、このサーキットではオーバーテイクが困難なこともあり、なかなかグループの前に出ることができなかったようです。しかし今日は経験豊富なライダー達とのバトルで、多くのことを学んでくれたでしょう。我々チームの戦闘力は確実に上がっている確かな手応えがあるので、後半戦が楽しみでなりません。また気持ちを新たにし、後半戦ではさらに上のリザルトを目指して全力で戦っていきます。」
ジョアン・ミル
「経験を積んだ速いライダー達のグループで彼らと一緒にバトルできたことで、今日は学んだことがすごく多かったよ。レース中いくつかミスをしてしまったせいでポジションを落としてしまい、またペースを上げて追い上げしなくてはならなかったけど、何れにしても今日の自分のペースとパフォーマンスには満足しているよ。経験豊富なライダー達をオーバーテイクするのは簡単ではなかったけど、とにかく全力で走ることができたし、激しいバトルの結果、7位で終えることができたのは上出来だったと思う。これで前半戦が終わったから、まずは少し家族との時間を楽しんで、それからまた後半戦に向けてしっかり準備を整えるよ。」
アレックス・リンス
「表彰台のチャンスを逃してしまって本当に悔しいよ。マシンのフィーリングもペースも良かったから、スタート後、早めに前をオーバーテイクして一気に2番手まで上がったんだ。終始無理なく走っていたつもりだったけど、右高速コーナーでほんのちょっと突っ込みすぎて、フロントから転倒してしまった。2戦連続でどちらも表彰台圏内を走っていたのに転倒でノーポイントになってしまって本当にがっかりさ。でもこの数戦ペースも上がっているし、マシンも良い状態だから、焦らずに、まずはサマーブレイクで気持ちを切り替えてまた後半戦全力で頑張るよ。」
カテゴリー: F1 / MotoGP
MotoGP前半戦最後のレースとなるドイツGP決勝は、チームスズキエクスターライダーふたりの金曜、土曜の好調なパフォーマンスにより大きな期待と共にスタートを切ったが、思いがけない結果で幕を閉じることとなった。
厳しい展開が予想された30周の長いレースに、ジョアン・ミルとアレックス・リンスは共にフロントミディアム、リアハードのタイヤコンビネーションを選択。ふたりは揃って好スタートを決め、リンス4番手、ミルは10番手につける。
トップグループがリンスを最後尾に4台で形成されると、マルケス(ホンダ)がグループから逃げようとペースを上げる。その姿を後方から捉えたリンスは、間髪を入れず前の2台をオーバーテイクし、2番手にポジションを上げてマルケスを逃すまいと自らもペースアップ。追い上げ中にはファステストラップを記録する。その後リンスは安定したペースでレース中盤過ぎまで単独走行でマルケスに続くが、残り11周目、高速の右コーナーで転倒。怪我は免れたものの、マシンは大きく大破し、再スタートを切ることはできずそのままリタイヤを強いられた。
ルーキーのミルは周回を重ねる毎に確実にリズムを掴み、徐々にペースを上げてセカンドグループに加わると、経験を積んだMotoGPライダー達を相手にバトル。追い上げ中にミスを犯して一度は順位を落とすが、その後も猛チャージを緩めることなく一時は5番手までポジションアップし、終盤までドゥカティ3台と順位争いを続け7位でチェッカーを受けた。この第9戦ドイツGPでMotoGP前半戦が終了。チャンピオンシップではリンスが101ポイントで4位、ミルが39ポイントで13位。次戦は8月第1週のチェコGPとなる。
河内 健 テクニカルマネージャー
「アッセンに続いて非常に残念なレースとなってしまいました。アレックスに関しては前戦も今回も表彰台を争う力は見せることができたとは思いますが、それを結果に結びつけることができませんでした。このブレイクを挟んで、またブルノからスタートし直したいと思います。一方ジョアンですが、今日は非常に良いレースをしてくれました。経験あるライダー達と一緒にセカンドグループを戦えたことで、彼にとって学ぶことも多かったと思いますし、これを続けてさらに成長してくれることを期待しています。これからも我々の偉大な先輩である伊藤光夫さんに喜んでいただけるようなレースができるよう頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。」
ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「アレックスは転倒するまでとても快調でしたし、前も後ろも離れている状態での単独転倒だったので本当に残念でなりません。前戦に続き、今回もまた強いレースをしながら表彰台のチャンスを逃す結果となってしまいましたが、これがレースなので仕方ないですね。ジョアンは今日の決勝では素晴らしいパフォーマンスを見せてくれ、一時は集団の中で一番速いタイムを記録した時もあったのですが、このサーキットではオーバーテイクが困難なこともあり、なかなかグループの前に出ることができなかったようです。しかし今日は経験豊富なライダー達とのバトルで、多くのことを学んでくれたでしょう。我々チームの戦闘力は確実に上がっている確かな手応えがあるので、後半戦が楽しみでなりません。また気持ちを新たにし、後半戦ではさらに上のリザルトを目指して全力で戦っていきます。」
ジョアン・ミル
「経験を積んだ速いライダー達のグループで彼らと一緒にバトルできたことで、今日は学んだことがすごく多かったよ。レース中いくつかミスをしてしまったせいでポジションを落としてしまい、またペースを上げて追い上げしなくてはならなかったけど、何れにしても今日の自分のペースとパフォーマンスには満足しているよ。経験豊富なライダー達をオーバーテイクするのは簡単ではなかったけど、とにかく全力で走ることができたし、激しいバトルの結果、7位で終えることができたのは上出来だったと思う。これで前半戦が終わったから、まずは少し家族との時間を楽しんで、それからまた後半戦に向けてしっかり準備を整えるよ。」
アレックス・リンス
「表彰台のチャンスを逃してしまって本当に悔しいよ。マシンのフィーリングもペースも良かったから、スタート後、早めに前をオーバーテイクして一気に2番手まで上がったんだ。終始無理なく走っていたつもりだったけど、右高速コーナーでほんのちょっと突っ込みすぎて、フロントから転倒してしまった。2戦連続でどちらも表彰台圏内を走っていたのに転倒でノーポイントになってしまって本当にがっかりさ。でもこの数戦ペースも上がっているし、マシンも良い状態だから、焦らずに、まずはサマーブレイクで気持ちを切り替えてまた後半戦全力で頑張るよ。」
カテゴリー: F1 / MotoGP