スズキ MotoGP
2011年の最終戦を最後にMotoGPを休戦していたスズキが、ワイルドカードとして3年ぶりに復帰。昨年からプロジェクトに合流し、今年はテストライダーに専従していたド・プニエが2年間の集大成として、開発中のプロトタイプマシンを実践で走らせる。

2015年に最高峰クラスへ復帰が決定しているスズキのファクトリーチームは、今週末にリカルド・トルモ・サーキットで開催される最終戦バレンシアGPにワイルドカードとして参戦。2011年11月の最終戦バレンシアGP以来3年ぶりのレースに、テストライダーとして起用したランディ・ド・プニエが、開発中のプロトタイプマシンを走らせる。

4週間前の10月15日から3日間、当地でプライベートテストを実施して、データを収集したド・プニエは、1年ぶりとなるレースを前に、「待ち切れない。レースが恋しかった。ワイルドカード参戦というアイデアはエキサイティングだけど、シーズンファイナルのペースを掴むのは難しい。プレッシャーはない。何が起ころうと僕の将来に変更はない。僕にとって、このレースはプレミアムなんだ。」とコメント。

「お気に入りのトラック。大きなトラックではないけど、非常にテクニカル。個人的には高速トラックを好むけど、快適さを感じる。それに僕たちが把握していた路面が舗装されて、トラックコンディションが改善された。スズキにとってグッドなトラックなのかは分からないけど、トラックが好きだから、これはポジティブなことだ」

昨年からスズキのプロジェクトに加わり、テストライダーとして2年間の集大成となる今週末のワイルドカード参戦するランディ・ド・プニエは、来年はテストライダーを継続しながら、スーパーバイク世界選手権に初参戦する。

「今年の僕の役割は重要だった。ゼロからバイクを開発した。来年バイクはレギュラーライダーたちが開発作業を進めて行き、僕はタイヤのフィーリングを伝えて行くことになる。異なる作業になるけど、興味深い。誰もがMotoGPマシンを走らせることを夢に見る。将来、何をもたらしてくれるのか決して分からないから、MotoGPに関わり続けることは僕にとっては完璧だ。34歳になるけど、年寄りではない。もし、ある日復帰する機会が来れば、復帰しよう。」

スズキは、復帰1年目の2015年にオープンオプションで最高位に進出するアレイシ・エスパルガロとMoto2クラスで新人王を獲得して、ランク3位に進出するマーベリック・ビニャーレスを起用する。

「正直、チームの一員になりたかったという気持ちはある。スズキはMoto2クラスのヤングライダーを選択した。ビニャーレスのシーズンを見れば、それは正しい決断だと思う。これ以上何も言うことはない。アレイシは昨年CRTで素晴らしいシーズンを過ごして、今年才能を開花させた。成長を続けているライダーだ。もし、僕と同等かレベルの低いライダーが起用されていたら、がっかりしていただろう。」

「しかし、スズキは僕に対して何も約束してくれなかった。彼らは2015年と2016年に向けて、最善のチームを結成したと考え、僕は彼らの選択を尊重する。僕はスズキのファミリーを継続する。将来何か起こるか分からない。来年、そして将来に向けて、この2年間の全ての仕事が役立つことを期待する」

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カテゴリー: F1 / MotoGP