アントネッリもルクレールも不満 ストロールの周回遅れ対応に批判集中
モナコGPを制したアンドレア・キミ・アントネッリは、レース中に周回遅れとなったランス・ストロールの対応に強い不満を示した。フェラーリのシャルル・ルクレールも同様に青旗への対応の遅さを問題視しており、ストロールのドライビングを巡って批判が集まった。

ストロールはその後クラッシュによりリタイアを喫したが、レース中にはマシンの挙動やスロットルの異常も訴えており、厳しい週末となった。

アントネッリ「いつものバカだ」
モナコGP終盤、アントネッリは2度目の周回遅れ処理の際にストロールへ追いついた。

フェアモント・ヘアピンでアストンマーティンに接近したアントネッリだったが、ストロールはすぐに道を譲らず、ヌーベルシケインまで数コーナーにわたって前を走り続けた。

この状況に苛立ったアントネッリは、無線でレースエンジニアのピーター・ボニントンに対し、「ストロールは本当にいつものバカだ」と語った。

当時アントネッリはフェラーリ勢に対して約20秒のリードを築いており、大きな影響は受けなかったものの、周回遅れへの対応には納得していなかった。

ルクレールもペナルティ要求
ストロールの対応に不満を抱いたのはアントネッリだけではなかった。

その後ストロールに追いついたシャルル・ルクレールも、青旗が提示されていたにもかかわらず、ストロールがすぐに進路を譲らなかったことに不満を示した。

ストロールのレースエンジニアはフェアモント・ヘアピン通過時に青旗を知らせていたが、ストロールは再びヌーベルシケインまで待ってからルクレールを先行させた。

これに対しルクレールは無線で、「ペナルティを与えてくれ」と要求した。エンジニアのブライアン・ボッツィは「了解」と応じた。

ただし、レースコントロールはストロールを含むいかなるドライバーについても青旗無視の疑いで調査を行わなかった。

大会の競技ノートでは、周回遅れのドライバーは差が1.2秒以内になった時点で「最初に利用可能な機会に追い越しを許可しなければならない」と定められている。

苦しいレースの末にクラッシュ
ストロールにとっては、問題の多いAMR26に苦しむ厳しいレースとなった。

レース序盤の2周目には、トンネル内の高速右コーナーで大きなオーバーステアに見舞われた。

ストロールは無線で、「今のトンネル、見た? 面白かったね」と笑いながら語り、「じゃあまた後で」と冗談を飛ばしていた。

しかし、その後もレースは好転しなかった。

ルクレールからの不満が無線で伝えられた後、ストロールは57周目にアントニー・ノゲスでバリアにクラッシュしてリタイアした。

マシンを降りる前には、「スロットルが全開のまま固着したような感じだった」と報告している。

ストロールへの不満が相次いだモナコGP
今回のケースではスチュワードによる調査や処分は行われなかったものの、アントネッリとルクレールという上位争いをしていた2人のドライバーがそろって不満を表明したことは注目に値する。

モナコのようにオーバーテイクが極めて困難な市街地コースでは、周回遅れの処理がレース結果に大きな影響を及ぼす。ストロールの対応は規則違反とは判断されなかったが、ライバルたちには十分にフラストレーションを与えるものだった。

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カテゴリー: F1 / ランス・ストロール / F1モナコGP / アストンマーティンF1チーム