MotoGP 日本GP予選:フランチェスコ・バニャイアが今季2度目のPP

バニャイアは、レッドブル・リンク、バラトン・パーク、バルセロナ、ミサノと苦しい戦いが続いていたが、ミサノ後のテストで施された重量配分の調整が功を奏し、もてぎでの週末序盤から復調の兆しを見せていた。
Q2の最初の走行では暫定ポールにつけたが、セッション中盤には8番手まで後退。しかし、自らのタイムを更新し、1分42秒911を記録して再び首位に返り咲いた。このタイムはもてぎの新しいレコードとなり、ポールポジションを確定させた。
この更新により、ミルのキャリア初ポール獲得は阻まれ、ホンダにとっても2023年開幕戦以来となるポールのチャンスは消えた。
その2023年開幕戦のポールを獲得していたマルク・マルケスは、今回ドゥカティで3番手につけ、今週末にもタイトル獲得の可能性を残した。一方で唯一のライバルである弟アレックス・マルケスは、Q1を突破したものの8番手にとどまった。
KTMのペドロ・アコスタはQ2序盤にスロットルの不具合に見舞われたが、終盤に再びコースインして4番手を確保。ファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリ(ともにQ1組)が続いた。
ホンダのルカ・マリーニは終盤にタイムを更新したものの順位は変わらず7番手。アプリリアのマルコ・ベッツェッキ、トラックハウス・アプリリアのラウル・フェルナンデス、LCRホンダのヨハン・ザルコ、VR46ドゥカティのファビオ・ディ・ジャンアントニオが続き、Q2進出組はわずか0.660秒差に収まった。
なお、予選前のプラクティスで転倒したのはディ・ジャンアントニオとマルク・マルケスで、マルクはマーシャルに対して激しく抗議する場面もあり、スチュワードによる調査の対象となる可能性がある。
ルーキーの小椋藍は、最後のラップでアレックス・マルケスをQ2から押し出す可能性があったが、前方での2件の転倒によるイエローフラッグでチャンスを逃した。ターン10でアレックス・リンス、ターン12でブラッド・ビンダーが相次いでクラッシュしたためだ。
小椋はラップを取りやめず自己ベストを更新したものの、最終的にはあと0.1秒届かず13番手に。続く14番手はプラマック・ヤマハのジャック・ミラー、15番手には同じルーキーのフェルミン・アルデグエル(グレシーニ)が入り、彼もまたターン5で転倒を喫していた。
ミゲル・オリベイラはアレックス・マルケスの後ろでアタックしたが、Q1では6番手で16番手スタート。続いてホルヘ・マルティンが17番手、アプリリア勢最下位となった。
依然として怪我の影響が残るテック3 KTMのマーベリック・ビニャーレスは最下位。前を走るソムキアット・チャンドラからも0.5秒遅れをとり、金曜には「体調よりもバイクの振動が走行を制限している」と語っていた。
2025年 MotoGP 日本GP スターティンググリッド
1 フランチェスコ・バニャイア
2 ジョアン・ミル
3 マルク・マルケス
4 ペドロ・アコスタ
5 ファビオ・クアルタラロ
6 フランコ・モルビデリ
7 ルカ・マリーニ
8 アレックス・マルケス
9 マルコ・ベッツェッキ
10 ラウル・フェルナンデス
11 ヨハン・ザルコ
12 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
13 小椋 藍
14 ジャック・ミラー
15 フェルミン・アルデグエル
16 ミゲル・オリベイラ
17 ホルヘ・マルティン
18 ブラッド・ビンダー
19 アレックス・リンス
20 中上 貴晶
21 エネア・バスティアニーニ
22 ソムキアット・チャントラ
23 マーベリック・ビニャーレス
カテゴリー: F1 / MotoGP