MotoGP ホンダ イギリスGP
マルケスが2番手。ホームGPを迎えたクラッチローが5番手スタートを切る
MotoGP 第12戦イギリスGPは、午前中は雲の多い天候でしたが、午後は青空が広がる絶好のコンディションとなった。その中で総合首位につけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、これまで通り、FP1、FP2とタイヤテストに集中し、総合2番手で初日を終えた。

FP1は前後ミディアムコンパウンドのタイヤを選択し、セッション終盤には、2分00秒台でラップを重ね2番手タイム。FP2では、フロントにハード、リアにソフトとハードで周回し、1分59秒476のベストタイムで総合2番手。FP2ではスリップダウンを喫したが、順調にセットアップを進めることに成功した。今年は路面が全面改修されてグリップが大幅に上がっている。それだけにタイヤテストは非常に重要で、明日も引き続き集中することになる。

ホームGPを迎えたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)も順調にセットアップを進め、FP1で8番手、FP2では総合5番手へとポジションを上げた。路面が大幅に変わったことでFP1はセットアップにやや苦労したが、FP2では順調にセットアップを進めることに成功した。土曜日のフリー走行ではダイレクトでのQ2進出、予選では2列目以内を目指す。クラッチローは、16年の大会でポールポジション(PP)を獲得し、決勝では2位。17年は惜しくも表彰台を逃したものの、4位でフィニッシュして地元ファンを喜ばせた。昨年は雨の影響で決勝レースがキャンセルになったが、明日の予選では、3年ぶりのPP獲得に挑む。

中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP1で18番手と出遅れたが、FP2でセットアップを変えて一気にタイムを短縮し、11番手で初日を終えた。シルバーストンは中上が得意とするサーキットの一つ。Moto2時代の16年は3位、17年は優勝している。MotoGPクラスにスイッチした昨年の大会は不安定な天候の中で予選19番手と苦戦したが、今年は、前戦オーストリアGPに続き、2戦連続で2列目以内を目指す。

第8戦オランダGPのフリー走行で転倒し、背中を負傷して欠場していたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、4戦ぶりに復帰した。初日のフリー走行は、まだ背中に痛みを感じるなど本調子ではなかったが、徐々にペースを上げていくことに成功した。ロレンソにとっては、タイムも順位も満足のいくものではなかったが、土曜日のフリー走行、予選と本来の走りを取り戻すために着実に前進する意気込みだ。

マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「FP1が始まりコースインしてすぐに、まるで今までと別のサーキットを走っているように感じました。とても楽しく走ることができました。みんなも同じように感じていると思います。昨年は、路面状況がひどく、クレームを出しましたが、今年は路面を再舗装したサーキットの仕事を称賛したいと思います。すばらしい仕事をしたと思います。そのおかげで、いい方向で仕事をすることができました。とてもいいラップタイムを刻むことができました。でも一番重要なことは、さらに前進し続けることです。FP2の最初の走行で軽い転倒をしてしまいました。プッシュしているときで、転倒を回避することができませんでした。この転倒を除けば、とてもいい一日でした」

カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
「シルバーストンを走ることができてうれしいです。イギリスGPは特別です。こうして走れることがうれしいです。でも、今日のフリー走行は大変でした。今日はベストを尽くしました。一周のタイムはこれまでと比べてもあまり速くありませんが、FP2はかなりいいフィーリングがありました。以前は、速さが僕の強みでしたが、年を取ったせいかもしれません。調子が出るまで時間がかかるようになりました。新しい路面は、まだいくつかバンプが残っていますが、全体的にはすばらしい状態です。サーキットはいい仕事をしてくれました。明日の予選では、2列目までを獲得しなければなりません。レースは長いです。グリップがいい序盤にみんなアタックしてくると思います。グループが分かれる前に、前にいなければなりません。明日は全力を尽くしたいと思います」

中上貴晶(11番手)
「今日はFP1で思うようにタイムを上げられず出遅れましたが、FP2ではセットアップを変えて、その遅れを取り戻すことができました。今日はベースのセッティングでスタートしたのですが、路面の改修で想定していた以上にグリップがよくなり、タイムにつなげることができませんでした。午後は全体的にハードなセットにしてコーナーの立ち上がりでタイムロスを軽減することができました。シルバーストンは好きなサーキットです。明日、明後日と天気もよさそうなのでしっかりタイムを上げていきたいです。今日は当初は14番手でしたが、6コーナーのトラックリミットでタイムを取り消される選手が多く、自分もタイムを取り消されましたが最終的に11番手で終えることができました。今日はマルク、カルがしっかりタイムを出しているので、それを参考にして明日のFP3に挑み、ダイレクトでQ2進出を果たしたいです」

ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 22番手)
「少しずつ自分のペースを取り戻せたと思います。マシンのフィーリングもよくなっていくと思います。まだ背中にかなり痛みがあり、今日はとても大変でした。長い間バイクに乗っていなかったので、筋力が落ちており、体力的にもとても厳しいものでした。そのため、とても難しい一日でした。新しくなった路面に関しては、とても満足しています」

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カテゴリー: F1 / MotoGP