MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 初日レポート
初日総合トップはマルケス。クラッチローが6番手
オランダGPからの連戦となる第9戦ドイツGPのフリー走行は、やや雲の多い一日となったが、時折り青空がのぞき、気温も25℃まで上昇、絶好のコンディションとなった。その中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中し、決勝に向けて順調に準備を進めた。
FP1は、前後ミディアムで走行を開始し、1分21秒台で連続ラップを刻みライバルを圧倒した。セッション終盤には、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がニュータイヤで首位に浮上したが、連続周回のラップタイムでライバルを圧倒したマルケスは、今年も好調なスタートを切った。
午後のFP2では、前後にハードタイヤを装着して、再び、1分21秒台で連続ラップをこなした。そして、セッション終盤にはフロントにミディアム、リアにソフトを入れてタイムアタックをすると、唯一の1分20秒台をマーク、初日をトップタイムで締めくくった。
これまでザクセンリンクでは、最高峰クラスで6年連続ポールトゥウインを達成。125cc、Moto2クラスを含めると9年連続ポールトゥウインを達成している。初日をトップタイムで締めくくったマルケスに、10年連続ポールトゥウインの期待が膨らんだ。
レースウイーク直前、自転車でトレーニング中に右ヒザを痛め、今大会の出場が心配されたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)だが、FP1で10番手、FP2で6番手と、周囲を驚かせる快走をみせまた。「思ったほど悪くはなかった」とコメントするクラッチローだが、セッションを終える度に腫れ上がるヒザを冷やしての一日となった。ベストタイムはまずまずだが、連続周回に課題を抱えるクラッチロー。土曜日のフリー走行と予選で、セットアップをさらに進める意気込みだ。
前戦オランダGPで背中を痛め、今大会を欠場するホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルが、マルケスから1秒差以内となる14番手で初日を終えた。初日のメニューを順調にこなしたというブラドル。2日目のフリー走行、そして予選では、地元ファンの声援の中でトップ10を目指す。
前戦オランダGPで他者の転倒に巻き込まれてリタイアした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、その転倒の影響で初日15番手だった。オランダGPの転倒で中上は左足首を痛め、今大会は、痛み止めとテーピングでセッションに挑んだ。しかし、本来の走りができず、思うようにタイムを短縮できなかった。加えて、リアタイヤのグリップをうまく引き出せず、15番手スタートとなった。2日目も、左足首にテーピングを施し、FP3でのトップ10を目標にダイレクトでのQ2進出を目指す。そして予選ではトップ6を目標に全力を尽くす。
マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「今日は最初の走行からいいフィーリングがあり、そのままの勢いでスタートを切ることができました。セットアップの違うマシンを2台とも試せましたし、すべてのタイヤをテストできました。忙しい1日でした。こうして、トップタイムで初日を終えられたましたが、ほかのライダーたちがそれほど速いタイムをマークしていないとしても、明日も引き続き仕事に取り組まなければなりません。この調子でセットアップを進め、すべてを分析し、決勝に向けてプランを練りたいと思います」
カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
「正直、ケガをしたところはそれほど悪くありませんでした。もっとひどいケガだと思っていたので、少し安心しました。ヒザに血がたまっているので、氷で冷やし、これ以上たまらないようにしています。それでも思ったようにコーナーでヒザを曲げられているので大丈夫です。あまり快適ではありませんが、マシンのフィーリングはいまのところいいです。でもいつもと同じ問題を今回も抱えていて、まだ思ったようなペースをつかめていません。この部分を改善しなければならず、ラップタイムをあと0.3秒か0.4秒は縮めたいです。そのためには、各セクターで0.1秒ずつ縮めるだけです。言うのは簡単ですが、難しいことです。それができれば集団でいい戦いができると思います」
ステファン・ブラドル(MotoGP 14番手)
「Repsol Honda Teamと、とてもいい仕事をしています。チームのレベルがとても高く、効率よくいい仕事ができました。トップからそれほど離れていません。タイムも接近しているので、少し前進しただけでかなりポジションを上げることができると思います。明日はプッシュし続け、トップ10を目指します」
中上貴晶(MotoGP 16番手)
「足の状態が思ったほどはよくありませんでした。FP1は痛み止めなしで走ったのですが、走行終了後にかなりの痛みを感じたので、FP2は痛み止めを飲んでセッションに挑みました。しかし、薬が少し弱めだったこともあり、依然として痛みがあるので、明日はもう少し強い薬にしようと考えています。バイクのセットアップも改善しなくてはいけません。足のケガの影響もありますが、いつものようにしっくりと来ていないですし、気持ちよく乗れていません。今日は、特にリアのグリップがよくなくて、そのため、コーナーでタイムロスしていました。今日は多くのライダーがハードタイヤでいいタイムを出しているので、明日は前後にハードを入れてトライしてみようと考えています。いずれにしても明日は、FP3でトップ10を目指し、ダイレクトでQ2進出を果たしたいです。そして予選では、トップ6を目標にベストを尽くします」
カテゴリー: F1 / MotoGP
オランダGPからの連戦となる第9戦ドイツGPのフリー走行は、やや雲の多い一日となったが、時折り青空がのぞき、気温も25℃まで上昇、絶好のコンディションとなった。その中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中し、決勝に向けて順調に準備を進めた。
FP1は、前後ミディアムで走行を開始し、1分21秒台で連続ラップを刻みライバルを圧倒した。セッション終盤には、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がニュータイヤで首位に浮上したが、連続周回のラップタイムでライバルを圧倒したマルケスは、今年も好調なスタートを切った。
午後のFP2では、前後にハードタイヤを装着して、再び、1分21秒台で連続ラップをこなした。そして、セッション終盤にはフロントにミディアム、リアにソフトを入れてタイムアタックをすると、唯一の1分20秒台をマーク、初日をトップタイムで締めくくった。
これまでザクセンリンクでは、最高峰クラスで6年連続ポールトゥウインを達成。125cc、Moto2クラスを含めると9年連続ポールトゥウインを達成している。初日をトップタイムで締めくくったマルケスに、10年連続ポールトゥウインの期待が膨らんだ。
レースウイーク直前、自転車でトレーニング中に右ヒザを痛め、今大会の出場が心配されたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)だが、FP1で10番手、FP2で6番手と、周囲を驚かせる快走をみせまた。「思ったほど悪くはなかった」とコメントするクラッチローだが、セッションを終える度に腫れ上がるヒザを冷やしての一日となった。ベストタイムはまずまずだが、連続周回に課題を抱えるクラッチロー。土曜日のフリー走行と予選で、セットアップをさらに進める意気込みだ。
前戦オランダGPで背中を痛め、今大会を欠場するホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルが、マルケスから1秒差以内となる14番手で初日を終えた。初日のメニューを順調にこなしたというブラドル。2日目のフリー走行、そして予選では、地元ファンの声援の中でトップ10を目指す。
前戦オランダGPで他者の転倒に巻き込まれてリタイアした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、その転倒の影響で初日15番手だった。オランダGPの転倒で中上は左足首を痛め、今大会は、痛み止めとテーピングでセッションに挑んだ。しかし、本来の走りができず、思うようにタイムを短縮できなかった。加えて、リアタイヤのグリップをうまく引き出せず、15番手スタートとなった。2日目も、左足首にテーピングを施し、FP3でのトップ10を目標にダイレクトでのQ2進出を目指す。そして予選ではトップ6を目標に全力を尽くす。
マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「今日は最初の走行からいいフィーリングがあり、そのままの勢いでスタートを切ることができました。セットアップの違うマシンを2台とも試せましたし、すべてのタイヤをテストできました。忙しい1日でした。こうして、トップタイムで初日を終えられたましたが、ほかのライダーたちがそれほど速いタイムをマークしていないとしても、明日も引き続き仕事に取り組まなければなりません。この調子でセットアップを進め、すべてを分析し、決勝に向けてプランを練りたいと思います」
カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
「正直、ケガをしたところはそれほど悪くありませんでした。もっとひどいケガだと思っていたので、少し安心しました。ヒザに血がたまっているので、氷で冷やし、これ以上たまらないようにしています。それでも思ったようにコーナーでヒザを曲げられているので大丈夫です。あまり快適ではありませんが、マシンのフィーリングはいまのところいいです。でもいつもと同じ問題を今回も抱えていて、まだ思ったようなペースをつかめていません。この部分を改善しなければならず、ラップタイムをあと0.3秒か0.4秒は縮めたいです。そのためには、各セクターで0.1秒ずつ縮めるだけです。言うのは簡単ですが、難しいことです。それができれば集団でいい戦いができると思います」
ステファン・ブラドル(MotoGP 14番手)
「Repsol Honda Teamと、とてもいい仕事をしています。チームのレベルがとても高く、効率よくいい仕事ができました。トップからそれほど離れていません。タイムも接近しているので、少し前進しただけでかなりポジションを上げることができると思います。明日はプッシュし続け、トップ10を目指します」
中上貴晶(MotoGP 16番手)
「足の状態が思ったほどはよくありませんでした。FP1は痛み止めなしで走ったのですが、走行終了後にかなりの痛みを感じたので、FP2は痛み止めを飲んでセッションに挑みました。しかし、薬が少し弱めだったこともあり、依然として痛みがあるので、明日はもう少し強い薬にしようと考えています。バイクのセットアップも改善しなくてはいけません。足のケガの影響もありますが、いつものようにしっくりと来ていないですし、気持ちよく乗れていません。今日は、特にリアのグリップがよくなくて、そのため、コーナーでタイムロスしていました。今日は多くのライダーがハードタイヤでいいタイムを出しているので、明日は前後にハードを入れてトライしてみようと考えています。いずれにしても明日は、FP3でトップ10を目指し、ダイレクトでQ2進出を果たしたいです。そして予選では、トップ6を目標にベストを尽くします」
カテゴリー: F1 / MotoGP