MotoGP ホンダ アラゴンGP
MotoGP 第14戦アラゴンGPの予選は、2日連続で青空が広がる絶好のコンディションとなり、フリー走行でトップタイムをマークしてQ2進出を果たしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、大接戦の予選で3番手につけ、今季8回目のフロントローを獲得した。

1回目のアタックは、ライバルのスリップをうまく利用し、1分46秒台を2周連続でマークする快走で、この時点でトップに浮上した。

しかし、リアタイヤを新品にして挑んだ2回目のアタックは、Q2に進出した多くの選手が牽制し合う接近戦となり、大会2連覇中で、フリー走行でも快調な走りを見せたマルケスをマークする選手も多く、そのため完全なアタックができず、3番手へとダウンした。

こうしてマルケスは、今季5回目のポールポジション(PP)獲得は果たせなかったが、タイトル獲得に向けて重要な戦いとなるだけに、あえて無理せず、着実にフロントローを獲得した。昨年の大会は予選5番手から圧倒的な速さで大会2連覇を達成した。「今年は無理に優勝を狙うレースはしない」とコメントしているが、チャンスがあれば地元ファンの期待に応えて今季6勝目を目指す意気込みだ。

初日4番手のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、予選でも4番手タイムをマークした。2回目のアタックでは、前を走る選手がラインを外し、それを回避するため通常とは違うラインを走行し、その結果、転倒を喫し、タイム短縮を果たせなかった。今大会は、アラゴンで事前テストを行っているドゥカティ勢が好調な走りを見せているが、クラッチローは、2列目から2戦連続の表彰台と今季2勝目に挑む。

2年連続の表彰台と今季初表彰台を目指すダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が6番グリッドを獲得した。今年で引退を表明しているペドロサだけに、地元ファンの声援は一段と大きく、自然と気合の入った走りになっている。今年はここまで表彰台のないペドロサだが、今季初表彰台と2年連続のアラゴンGP表彰台獲得が期待される。

初日19番手と出遅れた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、2日目のフリー走行で17番手へとややポジションを上げ、予選11番手以下の選手が出場するQ1では、これまで課題だったソフトタイムを攻略してQ2進出を果たした。今季3回目となったQ2では、ロングストレートをうまく利用しようと牽制しあうセッションとなり、上位陣の走りを学ぼうと思っていた中上は思惑が外れ、Q2最下位の12番手だった。しかし、今大会はレースペースもよく、決勝では今季初のトップ10フィニッシュを目指す。

初日11番手と好調なスタートを切ったフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は13番手だった。フリー走行では、トップ10に入れず、11位以下の選手で競うQ1でも中上貴晶にわずかに届かず3番手だった。その結果、13番グリッドが確定したが、予選終了後、コース上でスロー走行をしたことで3列後退のペナルティを科せられ19番グリッドとなった。しかし、アラゴンを得意とするモルビデリだけに、決勝では追い上げのレースに挑む。チームメートで初ポイント獲得に挑むトーマス・ルティは20番グリッドから決勝に挑む。

マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
「今日はポールポジション争いができました。実際にラップタイムは接戦でした。ここではスリップストリームがかなり大きな役割を果たすので、あるポイントでは、みんなそれを待っていました。最初のアタックでは、スリップストリームを使ってトップに立つことができました。そして、最後のアタックでもスリップを使いたかったのですがうまくいきませんでした。最後のラップは、ドヴィ(ドヴィツィオーゾ)の後ろでいいペースで走っていましたが、いくつかミスを犯しました。一つは12コーナー。少しだけラインをミスし、チャンスを失いました。しかし、フロントロースタートは僕たちの目標だったし、それを達成することができました。今回もまた僕とドゥカティ勢の戦いになりそうです。どうなるかは様子を見たいです。FP4ではブレーキングを少し遅らせたことで転倒してしまいましたが、それまでのペースはユーズドタイヤでもとてもよかったです。コーナーでの限界を見つけることができたのでそれもいい警告になりました。長いレースになると思いますが、力はあると思います。ほかのセッションでも楽にマシンを乗りこなすことができたので、明日は可能であれば最後まで戦いたいです」

カル・クラッチロー(MotoGP 4番手)
「今回の予選は、最後のラップでブレーキングミスをしてしまったので少し残念でした。マーベリック(ビニャーレス)か、ほかのブルーのマシンのライダーがコースを外れたのが見えたので、フルブレーキのあと、早めにマシンを寝かせたのですが、それで転倒してしまいました。でも僕は大丈夫です。チームも一生懸命仕事をしています。事前テストもしていないのに、このサーキットでドゥカティ勢に対していい戦いができています。彼らのペースは僕たちよりも強いことは疑いの余地はありません。彼らはマルクよりも力強いペースがあります。でも明日のレースでなにができるかは様子を見て考えたいです。ほぼすべてのセッションでかなりいいところに来ているので楽しみです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 6番手)
「上位のラップタイムはとても接戦でした。そのため、小さなミスでも、2つか3つポジションを落としてしまいます。ここアラゴンでは少なくとも前の2列に入ることが重要です。なぜなら1コーナーがスタートからとても近く、少しトリッキーになるからです。いいスタートを切って、最初の2つのコーナーでいいラインを見つけなければなりません。明日のペースがどうなるかはまだわかりませんが、全体的にレースのリズムはいつもよりいいです。明日のウォームアップでもう少し調整を進め、様子を見たいです」

中上貴晶(MotoGP 12番手)
「昨日の課題だったフロントタイヤを今日は少しうまく使えてタイムを上げることができました。これで3回目のQ2進出となりましたが、とてもポジティブでした。しかし、今日は1分48秒台が限界で、それ以上を狙うには、さらにセットアップを進めなくてはいけないと感じました。そのためにもQ2でみんなの走りを見たいと思いました。特にマルクの走りを参考にしたかったのですが、今日のQ2はみんなが集団になってしまい、Moto3クラスのように牽制しあう予選になってしまったので、ちょっと残念でした。とは言ってもソフトの走り方のきっかけを見つけられたのは大きな収穫でした。明日の決勝はトップ10を目指しがんばります」

フランコ・モルビデリ(MotoGP 13番手) ※決勝のスターティンググリッドは19番手
「今日はいいスピードがありましたが、残念ながら予選では2度目のアタックができませんでした。でも全体的には今日は満足しています。速いペースのライダーがたくさんいるので、厳しいレースになると思います。明日はとても暑くなると思うので、タイヤのマネジメントが重要になると思います」

トーマス・ルティ(MotoGP 20番手)
「ポジティブな日でした。そして前進することができましたが、それはほかのライダーたちも同じです。今日は、昨日よりもマシンの感触がよく、予選もポジティブでした。レースに向けてタイヤを選択するためには、まだ十分ではなく、すべてのインフォメーションを分析して理解する必要があります。このサーキットはフロントタイヤが少し特別なものが要求されます。今日はハードのフロントタイヤの方が感触がよかったです」

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カテゴリー: MotoGP