MotoGP スペインGP ホンダ
MotoGP 第4戦スペインGPの予選は、ホームGPに闘志を燃やすダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、今季初のポールポジション(PP)を獲得した。

初日から好調な走りをみせたダニ・ペドロサは、トップタイムでQ2へ進出。予選で2度のアタックを行い、1分38秒台を3度マークし、1分38秒249のベストタイムでPPを獲得した。

ダニ・ペドロサがPPを獲得するのは、15年のマレーシアGP以来2年ぶりとなる。昨年は予選、決勝ともに苦労が続いたが、今年は順調なシーズンのスタートを切り、今大会は金曜日、土曜日と2日連続で快調にラップを刻み、上り調子をアピールした。決勝では、昨年のサンマリノGP以来の優勝に挑む。

2番手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、初日の14番手から2日目のフリー走行で4番手に浮上、総合4番手でQ2に進出した。予選前のFP4では、快調にラップを刻み、今大会初のトップタイムをマークした。予選ではチームメートのペドロサにPPを譲ったが、決勝ではペドロサとともに優勝候補の筆頭。決勝では、今季初のRepsol Honda Teamの1-2フィニッシュが期待される。

初日3番手と好調なスタートを切ったカル・クラッチロー(LCR Honda)は、総合6番手でQ2に進出を果たすと、アルゼンチンGP以来2戦ぶりのフロントローを獲得した。昨年はシーズン序盤に苦労したが、今年は第2戦アルゼンチンGPで3位になり表彰台に登壇、第3戦アメリカズGPでは4位と、安定した速さをみせてきた。ヨーロッパラウンドに入っても好調をキープし、今季2回目のフロントローを獲得した。

ホンダ勢は、2014年のドイツGP以来となるフロントロー独占を果たした。

初日2番手と好調なスタートを切ったジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2日目のフリー走行でも10番手につけ、今季初となる直接のQ2進出を果たした。Q2でも今季ベストの10番手をキープし、今季ベストグリッドを獲得。開幕から4戦連続のトップ10フィニッシュと、開幕戦カタールGPの8位以上を目標に決勝に挑む。

ミラーのチームメートであるティト・ラバトも、フリー走行で総合12番手。予選前のFP4でも10番手と今季一番の内容で、フリー走行を終えた。Q1ではクリアラップをうまく取れず、18番グリッドとなったが、開幕から4戦連続のポイント獲得と、今季ベストリザルトを狙う。

ダニ・ペドロサ(MotoGP ポールポジション)

「今日のポールポジションは、自分のキャリアの中でも最高のポールポジションだったと思います。それほど厳しい戦いでした。セッション終盤は、後ろにマルク(マルケス)がいたので、プッシュするべきかどうか迷いました。しかし、時間がなかったし選択肢がなかったので、プッシュしました。目標はフロントローを獲得することだったので、今日のポールポジション獲得には、とても満足しています。今週はすべてのセッションで気持ちよく乗ることができました。昨年はとても苦労したので、今日の結果はとてもうれしいです。チームの努力のおかげであり、Hondaにとってもいい予選になりました。すべて順調に進んでいます。明日の決勝も集中してベストを尽くします」

マルク・マルケス(MotoGP 2番手)

「今日のダニ(ペドロサ)は、本当に強く、そして速かったです。予選では、彼の後ろにつくことができたので、彼がどういう走りをしているのかを学ぶことができました。今週はラップタイムがよかったので、フロントロー獲得を目標にがんばりました。FP4では、とてもいいペースで周回することができたので、とても満足しています。ヘレス・サーキットは、自分のライディングスタイルに合うサーキットではありませんが、ここまでは、うまく機能していると思います。今回改善されたポイントは、これからのヨーロッパラウンドでも役立つことなので、とても重要です。決勝はまた、違う戦いが待ち受けていると思いますが、これまでの成果をしっかり発揮したいです」

カル・クラッチロー(MotoGP 3番手)

「Hondaがフロントローを独占するすばらしい一日になりました。Hondaにとって、そしてチームにとって、とてもいい一日になりました。明日も引き続き、がんばらなければいけません。今週はいろいろなテストを行い、とても忙しいレースウイークとなりました。明日のウォームアップでさらに改善して決勝に挑みたいです。セッション中には何が起きたのか自分でもわからなかったのですが、腕をハチに何度も刺されて、コース脇にストップしました。もし決勝レースなら、走行を止めることはないと思います」

ジャック・ミラー(MotoGP 10番手)

「今週の目標は、決勝レース用のタイヤで多くの周回をこなし、トップ10に入ることでした。それを実現できましたし、予選でもとても快適に走ることができました。とてもポジティブな2日間で、ヘレス・サーキットの自己ベストも更新できました。明日はいいレースができると確信しています」

ティト・ラバト(MotoGP 18番手)

「予選は18番手でしたが、フリー走行で12番手、その後のFP4でも10番手タイムをマークできたので、とても満足しています。決勝レース用タイヤで、しかも単独でそのタイムを出すことができました。その勢いでQ1に挑み、途中まではいいペースだったのですが、最後のセクターで渋滞にひっかかり、タイムをロスしました。そのために18番手に終わりましたが、1分39秒台のタイムをマークできたことは大きな自信になりました」

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カテゴリー: F1 / MotoGP / ホンダF1