MotoGP:ヤマハ 2024年MotoGPマシンのカラーリングを発表
ヤマハは、セパン・インターナショナル・サーキットで行われる今年最初の本格的なプレシーズンテストを前に、2024年MotoGPに挑戦するマシンのカラーリングを発表した。

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスは、月曜日にマレーシアで行われたプレゼンテーションで、今年それぞれのマシンに施されるペイントスキームを初公開した。

ブルーとブラックの配色は、モンスターエナジーがモビスターからヤマハ・ファクトリー・レーシングのタイトルスポンサーを引き継いだ2019年にM1に初めて採用されたデザインを継承したものだ。

2024年は、MotoGPで20年ぶりの未勝利を記録したパフォーマンスの低下を食い止めたい日本のメーカーにとって、重要な年となる。

昨シーズンのヤマハのパフォーマンスはあまりにもお粗末で、クアルタラロがハンドルを握ったとき、グランプリで表彰台を獲得したのはわずか3回で、フランコ・モルビデリはチームでの最後のシーズンにフルディスタンスレースで4位以上でフィニッシュすることができなかった。

ヤマハは数カ月前から2024年型プロトタイプの開発に取り組んできたが、昨年ミサノとバレンシアで行われた最初の2回のテストでは、ライダーたちからの評価はいまひとつだった。

クアルタラロは、ヤマハがここ数年、特にベンチマークであるドゥカティに対してM1の弱点として浮上していたエンジンで、わずかなパフォーマンス向上しか実現できていないと感じていた。

彼はM1のエアロダイナミクスの向上は評価したものの、全体的な評価はまだ弱く、ヤマハがライバルに追いつくにはまだまだ時間がかかると認めた。

ヤマハは、MotoGPの新しいコンセッション・システムの一環として、ホンダとともに開発とテストの自由度を与えられた2つのメーカーのうちのひとつだ。これは理論的には、ヤマハがヨーロッパのライバルであるドゥカティ、アプリリア、KTMとのギャップを埋めるのに役立つはずだ。

24歳のクアルタラロは、2025年以降の新契約を結ぶよう説得するには「本当に短い時間しかない」と認めており、2年契約の最終年を迎えるクアルタラロにプレッシャーがかかっている。ライダー市場は来季終了後に開放されるため、ヤマハは最も貴重な資産のひとつを失うリスクを抱えている。

MotoGP ヤマハ 2024 ファビオ・クアルタラロMotoGP ヤマハ 2024 アレックス・リンス

ヤマハとしては、よりヨーロッパ的なメンタリティをチームに持ち込もうとしており、M1のモーター開発に元F1エンジンチーフのルカ・マルモリーニを起用している。

また、不調だったモルビデッリに代わって、LCRのサテライトマシンでオースティンでホンダの2023年唯一の勝利を記録したリンスを起用した。

ヤマハは、RNFが2022年シーズン終了後にアプリリアへの移籍を決定したため、今回もグリッド上で唯一、サテライトマシンを持たないメーカーとなる。RNFは「度重なる違反と違反行為」によってドルナ・スポーツからグリッドから除外され、2024年からトラックハウス・レーシングがグリッド枠と運営を引き継ぐ。

ヤマハM1は今週2月6日から8日にセパンで行われる公式プレシーズンテストで実戦に参加し、その後クアルタラロとリンスは今月下旬のロサイルでさらに走行距離を稼ぐ予定だ。その後、カタールの会場では3月10日に2024年シーズンが開幕する。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / MotoGP