MotoGP:スズキ 2021年 第5戦 フランスGP 決勝レポート
2021年のMotoGP 世界選手権の第5戦フランスGPは、今年もレースウィークを通して不安定な天候に翻弄され、決勝は例年通りシーズンで最も予測不可能なドラマを生んだレースのひとつとなったが、チームスズキエクスターにとってはノーポイントの苦い週末となった。
午前に降った雨が上がり青空が出るも再び暗い雲が迫る中、27周で行われるMotoGPクラスの決勝がスタートした。ドライレースが宣言され、チームスズキエクスターライダーのふたりを含むほぼ全員のライダーがフロント、リア共にスリックのソフトタイヤを選択。
15番グリッドからスーパースタートを切ったアレックス・リンスは9番手で1コーナーに跳び込んで1周目に6番手まで一気にポジションアップする。2周目にさらにひとりをオーバーテイクして5番手に順位を上げる。一方のジョアン・ミルも同様にスタートを決めて順調にポジションを上げ、3周目のシケインで素晴らしいオーバーテイクを見せて8番手につける。
レース4周目、リンスが3番手に浮上した直後に上空から激しい雨が降り出してブガッティサーキットの路面を濡らしたため、各ライダーが一斉にピットインしてFlag to Flagのレギュレーションに従いマシンの乗り換えを行っていく。まずリンスが先にピットイン、続いてミルもピットを目指すが、雨足が強くなった路面でグリップを失い、ミルはピットロード入り口まであと少しのところで転倒して、再スタートが切れずそのまま痛恨のリタイヤを強いられる。リンスはレインセットのマシンに乗り換えた後ピットアウト。しかしその直後の4コーナーで転倒を喫してしまう。すぐに再スタートして再びピットインし、もう一度マシンを乗り換えてコースに復帰するが、14周目の3コーナーで再び転倒を喫しリタイヤとなった。どちらもライダーに怪我はなかった。
佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター
「今日もまた天候に翻弄された1日となってしまいました。ウォームアップセッションではマシンとタイヤの確認を行い、ドライでもウエットでも戦えるよう準備を整えたのですが、残念ながらレースで結果を残すことができませんでした。もちろんレースの結果にはがっかりしていますが、同時に我々の強さも確認できたので、残りのシーズンでまたトップを狙って戦えるという自信にも繋げることができたと思います。気持ちを切り替え、また次戦ムジェロに向けて頑張ります。」
河内 健 テクニカルマネージャー
「ふたりのライダーで1ポイントも獲ることができず、非常に厳しいレースとなってしまいました。とても残念に思っています。ただ結果というところを除きパフォーマンスの部分で考えれば、我々は昨年のル・マンより進化ができたと思うので、その点はポジティブに考えています。転倒をしてしまいましたがふたりのライダーに怪我はないので、次のムジェロに向けて気持ちを新たにし、また挑戦を続けたいと思います。応援よろしくお願いします。」
アレックス・リンス
「昨日チームスタッフ達に決勝がドライだったら表彰台を獲得できると宣言したから、決勝中に雨が降ってしまったことが本当に残念だったね。スタートはドライコンディションだったから完璧に決めることができたし、序盤のレース運びはかなりうまくいったんだけど、その後に雨が降り出してしまったためにピットインを強いられてしまった。マシンの乗り換えもうまくいってピットアウトした時にはさらにひとつポジションを上げることができたのに、4コーナーでほんの少しだけフロントブレーキを使ったらフロントが切れ込んで転倒してしまったんだ。なんとかピットまで戻ってもう一度マシンを乗り換えたんだけど、ドライセッティングのままでレインタイヤを履いていたからうまくライディングを合わせることができなくて再び転倒してしまった。天気だけはどうすることもできないから仕方ないけど、ドライコンディションの時はスタートから数周で15番グリッドから表彰台圏内まで順位を上げることができたし、残念としか言いようがないよ。マシンも自分自身もかなり良い状態であることは間違いないから、引き続きトレーニングを続けてさらに強くなり、今後のレースでしっかり結果を残したいと思っている。連戦で転倒・リタイヤとなってしまってチームには申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、諦めずに前を向いていくよ。」
ジョアン・ミル
「まさかあんな風に転倒してレースをリタイヤすることになるなんて想像もしていなかったから、本当にがっかりとしか言いようがないね。雨で路面がかなり濡れていたからプッシュせずに慎重にピットインしようとしていたところだったのに、突然ハンドルを持っていかれた感じで転倒を防ぎようもなかった。でもその後の行動は完全に自分のミスだったよ。転倒した時にマシンを見たらエンジンが止まってしまっていたから、マシンをコースに残して自分だけピットに走って戻ってきてしまったんだ。マシンをピットに戻さなければもう1台のマシンに乗り換えることはできないのに、レース中でアドレナリンも出ていたし、Flag to Flagは今日が初めての経験だったから気が動転していて冷静に考えることなく行動してしまった。反省しているよ。結果こそ残せなかったけどウエットのウォームアップも良いペースで走れたし、全体的にフィーリングはかなり良いから気持ちを前向きに次のムジェロでまた挑戦するよ。」
カテゴリー: F1 / MotoGP
午前に降った雨が上がり青空が出るも再び暗い雲が迫る中、27周で行われるMotoGPクラスの決勝がスタートした。ドライレースが宣言され、チームスズキエクスターライダーのふたりを含むほぼ全員のライダーがフロント、リア共にスリックのソフトタイヤを選択。
15番グリッドからスーパースタートを切ったアレックス・リンスは9番手で1コーナーに跳び込んで1周目に6番手まで一気にポジションアップする。2周目にさらにひとりをオーバーテイクして5番手に順位を上げる。一方のジョアン・ミルも同様にスタートを決めて順調にポジションを上げ、3周目のシケインで素晴らしいオーバーテイクを見せて8番手につける。
レース4周目、リンスが3番手に浮上した直後に上空から激しい雨が降り出してブガッティサーキットの路面を濡らしたため、各ライダーが一斉にピットインしてFlag to Flagのレギュレーションに従いマシンの乗り換えを行っていく。まずリンスが先にピットイン、続いてミルもピットを目指すが、雨足が強くなった路面でグリップを失い、ミルはピットロード入り口まであと少しのところで転倒して、再スタートが切れずそのまま痛恨のリタイヤを強いられる。リンスはレインセットのマシンに乗り換えた後ピットアウト。しかしその直後の4コーナーで転倒を喫してしまう。すぐに再スタートして再びピットインし、もう一度マシンを乗り換えてコースに復帰するが、14周目の3コーナーで再び転倒を喫しリタイヤとなった。どちらもライダーに怪我はなかった。
佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター
「今日もまた天候に翻弄された1日となってしまいました。ウォームアップセッションではマシンとタイヤの確認を行い、ドライでもウエットでも戦えるよう準備を整えたのですが、残念ながらレースで結果を残すことができませんでした。もちろんレースの結果にはがっかりしていますが、同時に我々の強さも確認できたので、残りのシーズンでまたトップを狙って戦えるという自信にも繋げることができたと思います。気持ちを切り替え、また次戦ムジェロに向けて頑張ります。」
河内 健 テクニカルマネージャー
「ふたりのライダーで1ポイントも獲ることができず、非常に厳しいレースとなってしまいました。とても残念に思っています。ただ結果というところを除きパフォーマンスの部分で考えれば、我々は昨年のル・マンより進化ができたと思うので、その点はポジティブに考えています。転倒をしてしまいましたがふたりのライダーに怪我はないので、次のムジェロに向けて気持ちを新たにし、また挑戦を続けたいと思います。応援よろしくお願いします。」
アレックス・リンス
「昨日チームスタッフ達に決勝がドライだったら表彰台を獲得できると宣言したから、決勝中に雨が降ってしまったことが本当に残念だったね。スタートはドライコンディションだったから完璧に決めることができたし、序盤のレース運びはかなりうまくいったんだけど、その後に雨が降り出してしまったためにピットインを強いられてしまった。マシンの乗り換えもうまくいってピットアウトした時にはさらにひとつポジションを上げることができたのに、4コーナーでほんの少しだけフロントブレーキを使ったらフロントが切れ込んで転倒してしまったんだ。なんとかピットまで戻ってもう一度マシンを乗り換えたんだけど、ドライセッティングのままでレインタイヤを履いていたからうまくライディングを合わせることができなくて再び転倒してしまった。天気だけはどうすることもできないから仕方ないけど、ドライコンディションの時はスタートから数周で15番グリッドから表彰台圏内まで順位を上げることができたし、残念としか言いようがないよ。マシンも自分自身もかなり良い状態であることは間違いないから、引き続きトレーニングを続けてさらに強くなり、今後のレースでしっかり結果を残したいと思っている。連戦で転倒・リタイヤとなってしまってチームには申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、諦めずに前を向いていくよ。」
ジョアン・ミル
「まさかあんな風に転倒してレースをリタイヤすることになるなんて想像もしていなかったから、本当にがっかりとしか言いようがないね。雨で路面がかなり濡れていたからプッシュせずに慎重にピットインしようとしていたところだったのに、突然ハンドルを持っていかれた感じで転倒を防ぎようもなかった。でもその後の行動は完全に自分のミスだったよ。転倒した時にマシンを見たらエンジンが止まってしまっていたから、マシンをコースに残して自分だけピットに走って戻ってきてしまったんだ。マシンをピットに戻さなければもう1台のマシンに乗り換えることはできないのに、レース中でアドレナリンも出ていたし、Flag to Flagは今日が初めての経験だったから気が動転していて冷静に考えることなく行動してしまった。反省しているよ。結果こそ残せなかったけどウエットのウォームアップも良いペースで走れたし、全体的にフィーリングはかなり良いから気持ちを前向きに次のムジェロでまた挑戦するよ。」
カテゴリー: F1 / MotoGP