MotoGP:ドゥカティ 第6戦 スティリアGP 決勝レポート
2020 MotoGP第6戦のスティリアGPが、8月23日にオーストリアのレッドブル・リンクで開催された。このレースで、ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニーロ・ペトルッチは、それぞれ5位と11位でフィニッシュした。

8番グリッドからスタートしたドヴィツィオーゾは、オープニングラップにいくつかポジションを上げることに成功するが、徐々に後退して8番手を走行中にアクシデントが発生し、レースは一旦中断となる。

その後、レッドフラッグが出された時点のポジションをグリッドとしてレースが再開され、ドヴィツィオーゾは再び8番グリッドからスタート。すぐにポジションを挽回して、表彰台争いをしているグループに迫る。しかし、最終ラップで前方のマシンをオーバーテイクしようとしてターン3でワイドになり、ジョアン・ミル(スズキ)にスペースを与えてポジションを一つ落とし、5位でフィニッシュした。今回のレースで貴重なポイントを追加したドヴィツィオーゾは、ライダーズ・ランキングで、ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とわずか3ポイントの2位につけている。

チームメイトのペトルッチは、11番グリッドからのスタート。レース再開時も12番グリッドからスタートする苦しい展開となり、最終的には11位でフィニッシュした。合計25ポイントを獲得したペトルッチは、ライダーズ・ランキング14位となっている。

ドゥカティ・デスモセディチGPを駆るプラマック・レーシング・チームのジャック・ミラーは、惜しくも優勝を逃したものの2位でチェッカーを受け、2週連続で表彰台を獲得した。オーストラリア出身のミラーは、最終ラップの最終コーナーで、トップを走るポル・エスパロガロ(KTM)に勝負を挑んだが、両者ともにアウトにはらみ、今回のレースで優勝したミゲル・オリベイラ(KTM)にインを突かれる結果となった。

ドゥカティは、マニュファクチャラー・ランキングでは、トップのヤマハとわずか1ポイント差の2位、チーム・ランキングでは合計92ポイントを獲得して3位となっている。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム #04) 5位
「残念ながら、今日は思ったようにいかなかった。最初のレースでは、タイヤに問題を抱えていて、フィーリングがあまり良くなかった。幸いなことに、レース再開時には別のタイヤを選択することができたので、以前の感覚を取り戻すことができた。それでも、2回目のレースではコーナー出口でのスピードが不足していたので、ポジションを上げることができなかった。今後、他のサーキットでも戦闘力を高めるために、タイヤの問題に取り組む必要がある。今日のレースで5位になったことにより、ライダーズ・ランキングでトップとかなり近づくことができた。これからも、引き続きマシンの開発を継続して、次のレースではさらに上位を目指したい」

ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム #09) 11位
「残念ながら、2度のレースの両方で、スタート後にポジションを巻き返すことができず、ライバルに追いつくことができなかった。レッドフラッグが振られる前には良いリズムで走って、前のグループとのギャップを縮めることができたが、レース再開後は、再び同じコンディションで走ることができなかった。次のレースでは、予選で良いポジションを獲得して、オープニングラップから差をつけることが重要だ」

MotoGP第7戦のサンマリノGPは3週間後の9月11日〜13日に、第8戦のエミリア・ロマーニャGPはその1週間後の9月18日〜20日に、イタリアのミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで2連戦が開催される。

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カテゴリー: F1 / MotoGP