MotoGP:ヤマハ 第3戦 アンダルシアGP 予選レポート
2020年のMotoGP 第3戦 アンダルシアGPの予選で、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはQ2セッションで大健闘。それぞれ2番手と4番手を獲得し、決勝はフロントローと2列目からスタートする。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、それぞれトップと6番手を獲得した。
ビニャーレスが2戦連続・2番手、ロッシは4番・2列目を獲得
アンダルシアGPの2日目、予選で見事なスピードを披露したMonster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシ。ビニャーレスはトップタイムを記録してポールポジションを獲得したかに見えたが、コースリミットをわずかに越えたためそのラップがキャンセルとなり2番手。チームメイトのロッシも健闘し、2回目の走行で好タイムをマークして4番手に浮上した。
ビニャーレスはほとんどのライダーがピットを出て行くのを待ってからコースイン。すぐさま1分37秒217に上げ、後続に0.314秒差をつけてトップに立った。そこからさらに0.115秒を短縮してからピットに戻り、2度目のアタックに臨んだ。残り時間は3分半。この時点でクアルタラロがトップに立っていたが、ビニャーレスは最終ラップで1分36秒907に更新してクアルタラロを上回ったが、このラップの第7コーナーでコースリミットを越えていたため記録は取り消しとなった。そのため全7ラップ中3ラップ目に記録した1分37秒102がベストタイムとなり2番手でセッションを終了。トップとの差はわずか0.095秒だった。
一方のロッシは早々にピットを離れて15分間をフルに活用する作戦。最初のアタックで7番手につけたあと、次のラップでタイムを更新するも順位は上がらない。そのため7分強を残してすぐさまピットに戻って作業を行うと、2分強後にコースに復帰。この時点で10番手まで後退していたが、1分37秒560に更新して6番手へジャンプアップ。さらに最終ラップではマシンの進化を証明するように1分37秒342まで短縮し、4番手に浮上しセッションを終了した。トップのビニャーレスとの差は0.335秒だった。
クアルタラロが2戦連続のポールポジション、モルビデリも6番手と健闘
クアルタラロは午前中に行われたFP3で、自らのラップレコードを更新する1分36秒643を記録。この結果、セッションを2番手で終えて直接Q2へ進出した。Q2では開始早々に1分37秒007を記録して終盤までトップをキープしていたが、最終ラップでビニャーレスがこれを上回り、僅かの差で2番手に後退。しかしビニャーレスの記録はコースリミットを越えたことによりキャンセルとなり、クアルタラロが前回に続いて今季2度目、MotoGPで連続4度目となるポールポジションを獲得した。
一方、チームメイトのモルビデリはFP3で1分37秒180の12番手に留まり、直接Q2に進出することができなかった。しかしQ1で見事2番手を獲得。その後、挑んだQ2ではピットインを繰り返しながら3回の走行を行って1分37秒412のベストタイムで6番手につけ、グリッド2列目を確保した。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス(予選2番手/1分37秒102)
「ベストタイムがキャンセルになってしまいましたが、十分満足しています。予選では1分36秒台を目標にしていて、それが達成できたのですから! マシンは非常に感触が良く、第7コーナーではグリーンエリアに接触したことはわかりましたが、タイヤが完全に出てしまったかどうかははっきりわかりませんでした。それでも、この36秒台は依然として素晴らしいフィーリングです。その一方で、2回目の走行の1ラップ目でポル・エスパルガロ選手(KTM)の転倒を見て十分なアタックができなかったことは残念に思いました。いずれにしても調子は上々で、マシンがよく走ってくれたので今日はとてもハッピーです。明日の決勝が待ちきれません」
バレンティーノ・ロッシ(予選4番手/1分37秒342)
「今日も引き続き、セッティング作業に取り組みました。異なるセッティングを試したらフィーリングが良くなり、午前中のセッションはとても好調でした。午後は少し苦戦しましたが、これは他のみんなも同様でしょう。しかも今日の午後は、昨日以上に暑くなっていました。そして明日はさらに上がるかもしれません... 今までに経験したなかで最も暑いレースが予想されているのです。コンディションは限界に近づいているので、明日は過酷なチャレンジになるでしょう。良いグリッドからスタートできることになりましたし、ペースも悪くありませんが、依然としていくつかの場所で遅れてしまうので改善が必要。明日までさらに作業を続けます」
マッシモ・メレガリ、チーム・ディレクター
「ビニャーレス選手は惜しくもポールポジションを逃しましたが、目標のロントローを獲得できたので満足しています。今週は初めからマシンの感触が良くペースも十分に上がっていましたから、このフロントローが上番位争いの重要な鍵となるでしょう。ロッシ選手も午後の暑さのなかでペースを上げ、それが予選でも発揮されました。2列目からスタートすれば、トップグループに加わり良いレースを期待できます。チームとしても、今日は非常に多くの仕事をこなしました。依然としてタイヤチョイスが最大の課題になっていて、オプションがいくつかあるので、明日の状況を見てから最終決定することになるでしょう。どうなったとしても、私たちは心から、決勝を楽しみにしています」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
ファビオ・クアルタラロ(予選トップ/1分37秒007)
「今日は素晴らしい一日でした! 午後のFP4では連続10ラップを走り、好調なペースを維持することができました。これは非常に重要なことです。ポールポジション獲得には、正直なところ驚いています。フロントローを目標にしていて、あのタイムが出たときにフロントローは間違いないと思っていましたが、それがそのままポールタイムになったのです。今日はコンディションが難しく、FP4はとても良かったのですが、予選が始まると風が強くなりました。そのなかでポールポジションを獲得できたことは、もちろんとてもうれしいですし、明日の決勝もこのハイペースをキープして臨むことができます。多くのライダーが接近しており激しいバトルになると思いますが、ベストを尽くし、気持ちを集中し、ペースをコントロールしてトップを目指します」
フランコ・モルビデリ(予選6番手/1分37秒412)
「残念ながら苦しい展開になってしまいました。午前中のセッションで新しいトライをしたものの十分な成果が得られず、直接Q2に進出することができなかったのです。でもQ1で挽回してQ2に出場し、最終的には6番手でグリッド2列目を獲得できました。明日に向けてさらに前進を目指していきます。ライバルはみな手強いので厳しい戦いになると思いますが、私たちも十分なポテンシャルを持っているので目標に向かってベストを尽くします。目指すのは表彰台です!」
カテゴリー: F1 / MotoGP
ビニャーレスが2戦連続・2番手、ロッシは4番・2列目を獲得
アンダルシアGPの2日目、予選で見事なスピードを披露したMonster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシ。ビニャーレスはトップタイムを記録してポールポジションを獲得したかに見えたが、コースリミットをわずかに越えたためそのラップがキャンセルとなり2番手。チームメイトのロッシも健闘し、2回目の走行で好タイムをマークして4番手に浮上した。
ビニャーレスはほとんどのライダーがピットを出て行くのを待ってからコースイン。すぐさま1分37秒217に上げ、後続に0.314秒差をつけてトップに立った。そこからさらに0.115秒を短縮してからピットに戻り、2度目のアタックに臨んだ。残り時間は3分半。この時点でクアルタラロがトップに立っていたが、ビニャーレスは最終ラップで1分36秒907に更新してクアルタラロを上回ったが、このラップの第7コーナーでコースリミットを越えていたため記録は取り消しとなった。そのため全7ラップ中3ラップ目に記録した1分37秒102がベストタイムとなり2番手でセッションを終了。トップとの差はわずか0.095秒だった。
一方のロッシは早々にピットを離れて15分間をフルに活用する作戦。最初のアタックで7番手につけたあと、次のラップでタイムを更新するも順位は上がらない。そのため7分強を残してすぐさまピットに戻って作業を行うと、2分強後にコースに復帰。この時点で10番手まで後退していたが、1分37秒560に更新して6番手へジャンプアップ。さらに最終ラップではマシンの進化を証明するように1分37秒342まで短縮し、4番手に浮上しセッションを終了した。トップのビニャーレスとの差は0.335秒だった。
クアルタラロが2戦連続のポールポジション、モルビデリも6番手と健闘
クアルタラロは午前中に行われたFP3で、自らのラップレコードを更新する1分36秒643を記録。この結果、セッションを2番手で終えて直接Q2へ進出した。Q2では開始早々に1分37秒007を記録して終盤までトップをキープしていたが、最終ラップでビニャーレスがこれを上回り、僅かの差で2番手に後退。しかしビニャーレスの記録はコースリミットを越えたことによりキャンセルとなり、クアルタラロが前回に続いて今季2度目、MotoGPで連続4度目となるポールポジションを獲得した。
一方、チームメイトのモルビデリはFP3で1分37秒180の12番手に留まり、直接Q2に進出することができなかった。しかしQ1で見事2番手を獲得。その後、挑んだQ2ではピットインを繰り返しながら3回の走行を行って1分37秒412のベストタイムで6番手につけ、グリッド2列目を確保した。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス(予選2番手/1分37秒102)
「ベストタイムがキャンセルになってしまいましたが、十分満足しています。予選では1分36秒台を目標にしていて、それが達成できたのですから! マシンは非常に感触が良く、第7コーナーではグリーンエリアに接触したことはわかりましたが、タイヤが完全に出てしまったかどうかははっきりわかりませんでした。それでも、この36秒台は依然として素晴らしいフィーリングです。その一方で、2回目の走行の1ラップ目でポル・エスパルガロ選手(KTM)の転倒を見て十分なアタックができなかったことは残念に思いました。いずれにしても調子は上々で、マシンがよく走ってくれたので今日はとてもハッピーです。明日の決勝が待ちきれません」
バレンティーノ・ロッシ(予選4番手/1分37秒342)
「今日も引き続き、セッティング作業に取り組みました。異なるセッティングを試したらフィーリングが良くなり、午前中のセッションはとても好調でした。午後は少し苦戦しましたが、これは他のみんなも同様でしょう。しかも今日の午後は、昨日以上に暑くなっていました。そして明日はさらに上がるかもしれません... 今までに経験したなかで最も暑いレースが予想されているのです。コンディションは限界に近づいているので、明日は過酷なチャレンジになるでしょう。良いグリッドからスタートできることになりましたし、ペースも悪くありませんが、依然としていくつかの場所で遅れてしまうので改善が必要。明日までさらに作業を続けます」
マッシモ・メレガリ、チーム・ディレクター
「ビニャーレス選手は惜しくもポールポジションを逃しましたが、目標のロントローを獲得できたので満足しています。今週は初めからマシンの感触が良くペースも十分に上がっていましたから、このフロントローが上番位争いの重要な鍵となるでしょう。ロッシ選手も午後の暑さのなかでペースを上げ、それが予選でも発揮されました。2列目からスタートすれば、トップグループに加わり良いレースを期待できます。チームとしても、今日は非常に多くの仕事をこなしました。依然としてタイヤチョイスが最大の課題になっていて、オプションがいくつかあるので、明日の状況を見てから最終決定することになるでしょう。どうなったとしても、私たちは心から、決勝を楽しみにしています」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
ファビオ・クアルタラロ(予選トップ/1分37秒007)
「今日は素晴らしい一日でした! 午後のFP4では連続10ラップを走り、好調なペースを維持することができました。これは非常に重要なことです。ポールポジション獲得には、正直なところ驚いています。フロントローを目標にしていて、あのタイムが出たときにフロントローは間違いないと思っていましたが、それがそのままポールタイムになったのです。今日はコンディションが難しく、FP4はとても良かったのですが、予選が始まると風が強くなりました。そのなかでポールポジションを獲得できたことは、もちろんとてもうれしいですし、明日の決勝もこのハイペースをキープして臨むことができます。多くのライダーが接近しており激しいバトルになると思いますが、ベストを尽くし、気持ちを集中し、ペースをコントロールしてトップを目指します」
フランコ・モルビデリ(予選6番手/1分37秒412)
「残念ながら苦しい展開になってしまいました。午前中のセッションで新しいトライをしたものの十分な成果が得られず、直接Q2に進出することができなかったのです。でもQ1で挽回してQ2に出場し、最終的には6番手でグリッド2列目を獲得できました。明日に向けてさらに前進を目指していきます。ライバルはみな手強いので厳しい戦いになると思いますが、私たちも十分なポテンシャルを持っているので目標に向かってベストを尽くします。目指すのは表彰台です!」
カテゴリー: F1 / MotoGP