MotoGP:ヤマハ 第3戦 アンダルシアGP 初日レポート
MotoGP 第2戦アンダルシアGPのフリープラクティス初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、主にタイヤの消耗と決勝用セッティングに取り組みながら好フィーリングをつかみ、総合順位で1-2を獲得。またPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリが両セッションでトップ5をキープ。チームメイトのファビオ・クアルタラロは決勝用セッティングに専念し14番手となった。
ビニャーレスとロッシが好発進! 総合トップと2番手を獲得
ビニャーレスは午前中のFP1でトップタイムをマーク。気温の上がったFP2では主に決勝を想定した作業を行いながら、全24ラップ中20ラップ目に1分38秒107を記録してトップから0.392秒差の5番手につけた。総合順位ではFP1の1分37秒063が採用されてトップを獲得している。
チームメイトのロッシはFP2をユーズドタイヤでスタート。多くの時間帯でトップ10を維持しながら、FP1でつかんだ好感触が午後の暑さのなかでも機能することを確認した。終盤はペースを上げ、全23ラップの最終ラップで1分38秒292を記録して8番手に浮上。総合順位ではFP1の1分37秒205でビニャーレスに0.142秒差で続く2番手を獲得した。
PETRONAS Yamaha SRTのモルビデリが4番手を獲得。クアルタラロは14番手
前回は自己ベストタイの5位を獲得したモルビデリ。同サーキットで行われる今週も好調を維持しており、午後の暑さのなかでもハイペースを見せた。FP1では1分37秒416を記録し、トップから0.354秒差の4番手。FP2は他の多くのライダーと同様にタイムの更新はならなかったものの、1分38秒010で再び4番手につけ、総合順位でも4番手を獲得した。
一方、先週の開幕戦でMotoGP初優勝を成し遂げたチームメイトのクアルタラロは、決勝用セッティングに集中して細かい調整に取り組んだ。ほとんどのライダーがファステストラップを記録したFP1では1分37秒892の13番手。第FP2は1分38秒132で6番手に上がったが、総合順位で14番手となった。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合トップ/1分37秒063)
「マシンの感触が非常に良く、新しいセッティングを試すとさらに進化が見られました。このことがとても重要で、ラップごと、セッションごとにフィーリングがどんどん良くなっていきました。こうした作業を重ねながらマシンがトップに近づいていくと思うので、明日以降もこのやり方を続けていきます。午後はタイヤのハードコンパウンドとミディアムコンパウンドを重点的にテスト。日曜午後の暑さに対処するため、すべてのタイヤスペックについて理解する必要があるからです。結果的にどのタイヤもフィーリングは上々。フロントタイヤも前回より良くなっています。日曜日の朝にもう一度、議論することになると思いますが、どのような場合にもマシンはよく走ってくれると確信できました。2週続けて同じサーキットで戦うのは初めての経験ですが、先週からさらに調子が上がり良いテストになったと思います。日曜日のパフォーマンス向上を目指すために何をすべきかを理解することが最も重要です」
バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合2番手/1分37秒205)
「セッティング変更を行ってフィーリングが向上。より気持ちよく乗れるようになり、ペースも向上してFP1では好タイムを記録することができました。気温の上がったFP2は少し苦労しましたが、それでもユーズドタイヤでまずまずのペースを維持できたと思います。いつものように明日の午前中のセッションがとても重要で、トップ10に入るために相応しい場所を見つけなければなりません。マシンのフィーリングは先週より向上していますが、いくつかのコーナーではまだ十分ではないので、さらに作業を続けて前進を目指します。今日は良い一日でした」
マッシモ・メレガリ、チーム・ディレクター
「ふたり揃ってタイムシートの上位につけることができました。FP1での好調は明日のFP3につながる重要なもの。この調子でQ2進出を目指していきます。しかしながら、それ以上に重要なのが午後の暑さのなかでのペースです。ビニャーレス選手はどのコンディションでも好調を維持しており、先週以上に良くなっているので期待しています。ロッシ選手は、彼の好みとは異なるセッティングを用意して試してみると、先週、苦戦した部分でフィーリングを向上させることができました。これにより、かなり走りやすくなっているようです。またタイヤに関してもとても順調で、FP2では日曜日の決勝を念頭に様々なスペックを試しながらデータを収集。明日の午後また作業を続けて最終チェックを行います。明日のFP3ではいつものようにより一層のステップアップを目指します」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
フランコ・モルビデリ(フリー走行総合14番手/1分37秒416)
「午前、午後ともに4番手につけて、とても順調。とくにペースには満足しています。いつもと同様、これで十分というわけではありませんが、今日の時点でかなり良いところまで来ていると思います。明日以降の課題はブレーキング。これに取り組みながら、さらにペースアップを図ります。FP1ではフロントにソフトコンパウンドを履いて感触を確認し、良いところもありましたが、やはり多くの部分でハードコンパウンドのほうが優っているように感じました。最終決定は明日以降の持ち越しです。多くのライダーがラップタイムで接近しているので、見ごたえあるレースになるでしょう」
ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合14番手/1分37秒892)
「フリープラクティスの取り組み方を変えました。今までは常にトップに立ちたい思いが強くて、タイムアタックばかりに集中していたのです。昨年なら、金曜日をこのような順位で終えたとしたら、かなり苛立っていたと思います。でも今日は違います。1ラップの速さは十分に持っていることがわかっているので、決勝用セッティングに集中し、結果に満足することができました。直接Q2に進出できるだけのポテンシャルがあると確信していますが、当然ながら、走りのなかでは何が起きるかわかりません。今の時点で非常に順調だということは間違いなく、今日は多くのことを試して好感触をつかみ自信を得ることができました。ただ一度だけ、タイヤが思うように路面に留まらずにコースを外れてしまう場面があり、MotoGPのセッションのなかで少しだけモトクロスの練習をしてしまいました! いずれにしてもペースは順調。明日の走行が楽しみです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
ビニャーレスとロッシが好発進! 総合トップと2番手を獲得
ビニャーレスは午前中のFP1でトップタイムをマーク。気温の上がったFP2では主に決勝を想定した作業を行いながら、全24ラップ中20ラップ目に1分38秒107を記録してトップから0.392秒差の5番手につけた。総合順位ではFP1の1分37秒063が採用されてトップを獲得している。
チームメイトのロッシはFP2をユーズドタイヤでスタート。多くの時間帯でトップ10を維持しながら、FP1でつかんだ好感触が午後の暑さのなかでも機能することを確認した。終盤はペースを上げ、全23ラップの最終ラップで1分38秒292を記録して8番手に浮上。総合順位ではFP1の1分37秒205でビニャーレスに0.142秒差で続く2番手を獲得した。
PETRONAS Yamaha SRTのモルビデリが4番手を獲得。クアルタラロは14番手
前回は自己ベストタイの5位を獲得したモルビデリ。同サーキットで行われる今週も好調を維持しており、午後の暑さのなかでもハイペースを見せた。FP1では1分37秒416を記録し、トップから0.354秒差の4番手。FP2は他の多くのライダーと同様にタイムの更新はならなかったものの、1分38秒010で再び4番手につけ、総合順位でも4番手を獲得した。
一方、先週の開幕戦でMotoGP初優勝を成し遂げたチームメイトのクアルタラロは、決勝用セッティングに集中して細かい調整に取り組んだ。ほとんどのライダーがファステストラップを記録したFP1では1分37秒892の13番手。第FP2は1分38秒132で6番手に上がったが、総合順位で14番手となった。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合トップ/1分37秒063)
「マシンの感触が非常に良く、新しいセッティングを試すとさらに進化が見られました。このことがとても重要で、ラップごと、セッションごとにフィーリングがどんどん良くなっていきました。こうした作業を重ねながらマシンがトップに近づいていくと思うので、明日以降もこのやり方を続けていきます。午後はタイヤのハードコンパウンドとミディアムコンパウンドを重点的にテスト。日曜午後の暑さに対処するため、すべてのタイヤスペックについて理解する必要があるからです。結果的にどのタイヤもフィーリングは上々。フロントタイヤも前回より良くなっています。日曜日の朝にもう一度、議論することになると思いますが、どのような場合にもマシンはよく走ってくれると確信できました。2週続けて同じサーキットで戦うのは初めての経験ですが、先週からさらに調子が上がり良いテストになったと思います。日曜日のパフォーマンス向上を目指すために何をすべきかを理解することが最も重要です」
バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合2番手/1分37秒205)
「セッティング変更を行ってフィーリングが向上。より気持ちよく乗れるようになり、ペースも向上してFP1では好タイムを記録することができました。気温の上がったFP2は少し苦労しましたが、それでもユーズドタイヤでまずまずのペースを維持できたと思います。いつものように明日の午前中のセッションがとても重要で、トップ10に入るために相応しい場所を見つけなければなりません。マシンのフィーリングは先週より向上していますが、いくつかのコーナーではまだ十分ではないので、さらに作業を続けて前進を目指します。今日は良い一日でした」
マッシモ・メレガリ、チーム・ディレクター
「ふたり揃ってタイムシートの上位につけることができました。FP1での好調は明日のFP3につながる重要なもの。この調子でQ2進出を目指していきます。しかしながら、それ以上に重要なのが午後の暑さのなかでのペースです。ビニャーレス選手はどのコンディションでも好調を維持しており、先週以上に良くなっているので期待しています。ロッシ選手は、彼の好みとは異なるセッティングを用意して試してみると、先週、苦戦した部分でフィーリングを向上させることができました。これにより、かなり走りやすくなっているようです。またタイヤに関してもとても順調で、FP2では日曜日の決勝を念頭に様々なスペックを試しながらデータを収集。明日の午後また作業を続けて最終チェックを行います。明日のFP3ではいつものようにより一層のステップアップを目指します」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
フランコ・モルビデリ(フリー走行総合14番手/1分37秒416)
「午前、午後ともに4番手につけて、とても順調。とくにペースには満足しています。いつもと同様、これで十分というわけではありませんが、今日の時点でかなり良いところまで来ていると思います。明日以降の課題はブレーキング。これに取り組みながら、さらにペースアップを図ります。FP1ではフロントにソフトコンパウンドを履いて感触を確認し、良いところもありましたが、やはり多くの部分でハードコンパウンドのほうが優っているように感じました。最終決定は明日以降の持ち越しです。多くのライダーがラップタイムで接近しているので、見ごたえあるレースになるでしょう」
ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合14番手/1分37秒892)
「フリープラクティスの取り組み方を変えました。今までは常にトップに立ちたい思いが強くて、タイムアタックばかりに集中していたのです。昨年なら、金曜日をこのような順位で終えたとしたら、かなり苛立っていたと思います。でも今日は違います。1ラップの速さは十分に持っていることがわかっているので、決勝用セッティングに集中し、結果に満足することができました。直接Q2に進出できるだけのポテンシャルがあると確信していますが、当然ながら、走りのなかでは何が起きるかわかりません。今の時点で非常に順調だということは間違いなく、今日は多くのことを試して好感触をつかみ自信を得ることができました。ただ一度だけ、タイヤが思うように路面に留まらずにコースを外れてしまう場面があり、MotoGPのセッションのなかで少しだけモトクロスの練習をしてしまいました! いずれにしてもペースは順調。明日の走行が楽しみです」
カテゴリー: F1 / MotoGP