MotoGP | ドゥカティ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート
2018年 MotoGP 第11戦のオーストリアGPが8月12日にレッドブル・リンクで開催され、ドゥカティ・チームのホルヘ・ロレンソが見事な勝利を飾った。
予選3番手、フロントローからスタートしたロレンソは、前後ともにソフト・タイヤを選択。オープニングラップを首位で通過したが、その後マルク・マルケス(ホンダ)にオーバーテイクされ、18周目までチームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾとともにマルケスを追う展開となる。
次の周にマルケスをパスすることに成功するが、その後は最終ラップまで激しいバトルを繰り広げた。最終的には、わずか0.130秒差でロレンソがマルケスをかわしてフィニッシュラインを通過した。
今回の勝利でポイントを130に伸ばしたロレンソは、ランキング3位に浮上。ドヴィツィオーゾは1ポイント差(129ポイント)の4位につけている。ドゥカティは、MotoGPがオーストリアに復帰して以来、レッドブル・リンクで3連勝を飾っている(2016年:イアンノーネ、2017年:ドヴィツィオーゾ、2018年:ロレンソ)。
3位でチェッカーフラッグを受けたドヴィツィオーゾにとっても、素晴らしいレースとなった。土曜日の予選で2番手となり、フロントロー・スタートとなったドヴィツィオーゾは、フロント/リアともにミディアム・タイヤを選択。18周目までは、ロレンソ、マルケスとともにトップ・グループを形成するが、ターン1で小さなミスを犯してわずかにペースダウン。優勝したチームメイトと1.656秒差の3位でフィニッシュラインを通過した。ドヴィツィオーゾは、今回3位に入ったことで、ケーシー・ストーナー(24回)に次いで、ドゥカティのMotoGP史上2番目に多くの表彰台を獲得したライダーとなった。
次回の第12戦イギリスGPは、8月24日~26日にシルバーストン・サーキットで開催される。
ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 1位
「信じられないようなレースだった。これまでの自分のキャリアの中でもベストなレースのひとつだろう。とにかく凄いレースだった!これまで勝利したことのないこのサーキットで、マルケスとの接戦を制してドゥカティで優勝できて格別な気分だ。レース前に、どんな戦略を採るかを考えていたが、前回のブルノと同様にタイヤを労わって後半で勝負することに決めた。とくに今回のレースでは、ソフト・タイヤを選択した数少ないライダーとなったので、タイヤに優しいライディングを心がけて最後までもたせることができた。マルケスとのバトルで、彼をパスすることは難しいことが分かったので、デスモセディチGPの加速性能を最大限に活かして勝負する戦略に切り替えた。これが見事に功を奏した。チャンピオンシップ・ポイントでも3位に浮上することができたが、なにより僕たちのチームの仕事に誇りを感じているし、本当に満足している。マシンは、レースを重ねるごとに良くなっているので、今後のレースで何度も優勝争いができるだろう。今日は、チーム全員で勝利に酔いしれたい。彼らと仕事ができて本当に嬉しく思っている」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 3位
「レース序盤で、残念ながら今日はトップ争いをすることができないと思った。ホルヘよりも良いタイムを出していたにもかかわらず、彼をパスすることができなかった。そこでリア・タイアを使い過ぎて、終盤の10周はグリップが大幅に低下して、レースに少し影響が出てしまった。そこから先は、思った通りにコーナリングするのが難しくなり、全力でプッシュできなくなった。今日はブレーキングが良かっただけに残念だが、レースでは毎回いろんなことが起こる。タイヤを最大限に活かすことを常に考えてレースを戦うことが重要だ」
ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
「ここレッドブル・リンクで、週末を通して高い戦闘力を維持することができて嬉しい。天候に関係なく、フリープラクティスでもレースでも我々のマシンは速かった。ホルヘの走りは素晴らしかったし、さまざまな面で印象的だった。シーズンを通して、彼のブレーキングは非常にハードで、この面で彼のスキルは大きく向上した。アンドレアは残念だった。もっと上を狙えたと思うが、いずれにしても表彰台はすばらしいリザルトだ。敵ながらマルケスの走りも素晴らしかった。理論上は我々の方が有利なはずだが、そう簡単には優勝させてくれなかった。彼はよくやったと思う」
カテゴリー: F1 / MotoGP
予選3番手、フロントローからスタートしたロレンソは、前後ともにソフト・タイヤを選択。オープニングラップを首位で通過したが、その後マルク・マルケス(ホンダ)にオーバーテイクされ、18周目までチームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾとともにマルケスを追う展開となる。
次の周にマルケスをパスすることに成功するが、その後は最終ラップまで激しいバトルを繰り広げた。最終的には、わずか0.130秒差でロレンソがマルケスをかわしてフィニッシュラインを通過した。
今回の勝利でポイントを130に伸ばしたロレンソは、ランキング3位に浮上。ドヴィツィオーゾは1ポイント差(129ポイント)の4位につけている。ドゥカティは、MotoGPがオーストリアに復帰して以来、レッドブル・リンクで3連勝を飾っている(2016年:イアンノーネ、2017年:ドヴィツィオーゾ、2018年:ロレンソ)。
3位でチェッカーフラッグを受けたドヴィツィオーゾにとっても、素晴らしいレースとなった。土曜日の予選で2番手となり、フロントロー・スタートとなったドヴィツィオーゾは、フロント/リアともにミディアム・タイヤを選択。18周目までは、ロレンソ、マルケスとともにトップ・グループを形成するが、ターン1で小さなミスを犯してわずかにペースダウン。優勝したチームメイトと1.656秒差の3位でフィニッシュラインを通過した。ドヴィツィオーゾは、今回3位に入ったことで、ケーシー・ストーナー(24回)に次いで、ドゥカティのMotoGP史上2番目に多くの表彰台を獲得したライダーとなった。
次回の第12戦イギリスGPは、8月24日~26日にシルバーストン・サーキットで開催される。
ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 1位
「信じられないようなレースだった。これまでの自分のキャリアの中でもベストなレースのひとつだろう。とにかく凄いレースだった!これまで勝利したことのないこのサーキットで、マルケスとの接戦を制してドゥカティで優勝できて格別な気分だ。レース前に、どんな戦略を採るかを考えていたが、前回のブルノと同様にタイヤを労わって後半で勝負することに決めた。とくに今回のレースでは、ソフト・タイヤを選択した数少ないライダーとなったので、タイヤに優しいライディングを心がけて最後までもたせることができた。マルケスとのバトルで、彼をパスすることは難しいことが分かったので、デスモセディチGPの加速性能を最大限に活かして勝負する戦略に切り替えた。これが見事に功を奏した。チャンピオンシップ・ポイントでも3位に浮上することができたが、なにより僕たちのチームの仕事に誇りを感じているし、本当に満足している。マシンは、レースを重ねるごとに良くなっているので、今後のレースで何度も優勝争いができるだろう。今日は、チーム全員で勝利に酔いしれたい。彼らと仕事ができて本当に嬉しく思っている」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 3位
「レース序盤で、残念ながら今日はトップ争いをすることができないと思った。ホルヘよりも良いタイムを出していたにもかかわらず、彼をパスすることができなかった。そこでリア・タイアを使い過ぎて、終盤の10周はグリップが大幅に低下して、レースに少し影響が出てしまった。そこから先は、思った通りにコーナリングするのが難しくなり、全力でプッシュできなくなった。今日はブレーキングが良かっただけに残念だが、レースでは毎回いろんなことが起こる。タイヤを最大限に活かすことを常に考えてレースを戦うことが重要だ」
ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
「ここレッドブル・リンクで、週末を通して高い戦闘力を維持することができて嬉しい。天候に関係なく、フリープラクティスでもレースでも我々のマシンは速かった。ホルヘの走りは素晴らしかったし、さまざまな面で印象的だった。シーズンを通して、彼のブレーキングは非常にハードで、この面で彼のスキルは大きく向上した。アンドレアは残念だった。もっと上を狙えたと思うが、いずれにしても表彰台はすばらしいリザルトだ。敵ながらマルケスの走りも素晴らしかった。理論上は我々の方が有利なはずだが、そう簡単には優勝させてくれなかった。彼はよくやったと思う」
カテゴリー: F1 / MotoGP