“退屈”なF1モナコGPにドライバーも皮肉「枕を持ってくるべきだった」
シャルル・ルクレールとフェラーリが勝利の歓喜に沸くなか、F1界は日曜日のモナコGPが奇妙で 「退屈 」なスペクタクルだったとの評価で一致した。

1周目の壮絶なクラッシュが赤旗中断の引き金となり、ドライバーたちは新品タイヤを装着して、ゆっくりと、そして変わることなく周回を重ねた。

「枕を持ってくるべきだった」とワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンはラジオで語った。

フェラーリのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、モネガスク出身のルクレールが勝利に至る過程で「3~4秒速く走れたかもしれない」と認めている。

大きくて重いマシンがタイトでツイスティなストリートを走ったことで、トップ10全員がまったく同じ順番でスタートし、フィニッシュした。

「これほどひどい状況はかつてなかった」とオランダの解説者オラフ・モルはZiggo Sportで語った。

ルクレールに続いて2位に入ったオスカー・ピアストリは「これまでで最も遅いレースだった。F2の方が速かったに違いない」と語った。

メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフも、自分も未知の領域にいることを認めた。

「ヨーグルトとエスプレッソを頼んだ」とヴォルフは語った。「12年間、そんなことは一度もしたことがなかった」

レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「他のマシンに抜かれるチャンスがないからといって、3秒も4秒もペースを落とすのは、もはやレースとは言えない」と語った。

レース後のViaplayとのインタビューで、フェルスタッペンはジョージ・ラッセルとの議論に加わり、ラッセルに「なんてことだ、ひどかった。どれくらい退屈だったんだ?」と尋ねた。

ラッセルは「日曜日のために何かを変える必要があるね。ピットストップの義務化とかね」と答えた。

フェルスタッペンは冗談めかして「それか昼寝の義務化とかねとかね」と続けた。

「レースで一番つらかったのは、20周を走った後に本当にトイレに行きたくなったことだ」

F1のベテラン、フェルナンド・アロンソは、F1が赤旗中にドライバーにタイヤ交換を許可するという比較的新しい現象がこの状況を引き起こしたと考えている。

「モナコでのレースの唯一の楽しみはピットストップだ」とアロントは語った。

「僕たちはそれを失った。ルールが特定のサーキットでレースを大きく損なうのであれば、それについてもう一度議論する必要があるかもしれない」。

「現在のマシンはモナコでは最悪だ。大きくて重い」とアロンソは付け加えた。「F2マシンにはまだ追い越しの選択肢がある。それにタイヤはモナコには硬すぎる」

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハも同意する。「実際、ある時点でタイヤが壊れて追い越しが可能になることが意図されている」

「今日見たものはF1にとって危険だ。誰も見たくないし、解説するのも難しい。我々はレースを見る必要がある」とSky Deutschlandに語った。

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カテゴリー: F1 / F1モナコGP