2025年F1メキシコGP 決勝:11位以下ドライバーコメント

角田裕毅(レッドブル)は安定したレースペースを見せながらも、ピット作業の遅れにより惜しくも11位でフィニッシュ。12位のアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、13位のアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)ら中団勢もそれぞれ課題を抱える結果となった。
下位では、アストンマーティン勢が苦戦し、フェルナンド・アロンソがブレーキトラブルでリタイア。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)やリアム・ローソン(レーシングブルズ)もアクシデントやトラブルでレースを終える波乱の展開となった。全体として、戦略と信頼性の差が明暗を分けた一戦だった。
11位:角田裕毅(レッドブル)
「今日は悔しい結果でした。チームのために良いポイントを取れるチャンスがあったのですが、ピットストップでロスがあり戦略が崩れてしまいました。ただ、これもレースだと思います。それでもスタートではまたポジションを上げられましたし、ミディアムのスティントではマックスにそれほど離されず、これまでで一番いいロングランペースを見せられたと思います。今日は流れが自分の方に来ませんでしたが、今まで通り全力で戦い続けます。」
12位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「スローペースなレースだった。スタートでハードを選んだが速さがなく、序盤でワンストップにコミットしたのが裏目に出た。ここ数戦は苦しんでいるので原因を突き止める必要があるし、データ上でも自分が感じている問題は見えている。ブラジルへ向けて立て直す。」
13位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「フラストレーションのたまるレースだった。スタートは良かったが1周目のターン6でミスをして何台かに抜かれ、それがレースをかなり難しくした。戦略自体は良かったと思うがポイントを争うにはペースが足りず、終盤は新品のソフトがなく差をつけられなかった。それでも持ち帰れるポジティブはあるし、残り4戦に向けて前を向く。」
14位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「現実的な期待で臨んだし、過去もここでは苦しんできた。P19スタートで簡単ではなく、1周目にスピンもあった。ソフトの第1スティントは良くてチームの動きも良かったが、今日はP14が最大限だった。」
15位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「チームにとって非常に厳しいレースで見直すことが多い。スタートは悪くなかったが元の位置に戻され、ミディアムをマネジメントした後にソフトへ早めに切り替えたらデグが大きく、とても長く厳しい第2スティントになった。根本的にパフォーマンスが足りなかったので全てを見直してサンパウロで改善したい。」

16位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「最終スティントの低燃料ソフトでのペース以外は長く孤独な午後だった。ハードで長く引っ張ってチャンスを狙ったが、混戦に残るにはペースが少し足りなかった。学び続けて戦い続け、ブラジルではもっと競争力を発揮したい。」
DNF:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「非常にフラストレーションが溜まるレースだった。ターン1の混乱でVCARBと接触してホイールリムを傷め、最初のスティントで大きなバイブレーションが出ただけでなくタイヤセンサーも壊れてピットリミッターが作動しなかった。そのせいで二つのペナルティを受けてレース全体が崩れ、最後はスタジアムでスピンして終わった。速さはあっただけに残念だ。」
リタイア:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「難しいレースで週末を通してペースに苦しんだ。スタートは良かったが接触でフロントウイングに小さなダメージを負い、スタートでコーナーカットした何台かが前に出てもペナルティがないのには驚いた。レース中盤にブレーキ過熱の懸念で予防的にリタイアした。」
DNF:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「今日は本当に厳しい。フォーメーションラップからパワーユニットの問題が出ていて、レースが始まる前から終わっていたようなものだ。チーム全員にとってフラストレーションだが、ガブリエルがポイントを持ち帰ってくれたのは救いだ。何が起きたかを解明してブラジルでやり返す。」
DNF:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「スタートは本当に良くてターン1の外側に大きなスペースがあったから入っていった。多くのドライバーがスライドしていて、カルロスのために十分なスペースを残したが、彼がシケインをショートカットして左を見ずに戻ってきて僕のサイドに当たり、クルマの側面が壊れてリタイアせざるを得なかった。週末を通してスピードは良かっただけに残念だが、学びを持ち帰ってブラジルに臨む。」
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