メルセデスF1代表 レッドブル・RB20の『万里の長城』エンジンカバーに言及
メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、同チームの2023年型F1マシンと今年のレッドブル・レーシングとの共通点を認めつつも、RB20のパフォーマンスは異なるエリアからもたらされると考えている。

レッドブル・RB20が注目を集めたのは、そのサイドポッドとヴォルフが『万里の長城』と呼ぶエンジンカバーが、メルセデスが2022年と2023年のマシンに採用して現在は放棄されているコンセプトと共通点が多いためだ。

しかしヴォルフは、RB20は外見上はW13/W14シリーズに似ているが、その本当の秘密は見えないところにあると言う。

「そうだね、我々のクルマから採用したものもいくつかある」とヴォルグはオーストリアの放送局ORFに語った。

「ゼロサイドポッドだけでなく、もちろん、我々が『万里の長城』と呼んでいるこのボディワークのエンジンカバーも採用された。美的に素晴らしいわけではないが、理にかなっている」

「しかし、本当のパフォーマンスはアンダーフロアで発揮される。これらはグラウンドエフェクトカーであり、ダウンフォースとメカニカルなハンドリング特性も重要だ」

「そしてそこが彼らが近年非常に強みを発揮してきた部分であり、おそらく更なる進歩を遂げている。だが、ボディワークを一目見ただけで分かるような根本的なコンセプトの変化ではなかった」

レッドブル・RB20レッドブル・レーシングの2024年F1マシンRB20は、サイドポッドとともにトト・ヴォルフが『万里の長城』と呼ぶ高いショルダーと深い溝のエンジンカバーが特徴的だ.。

ヴォルフは、レッドブルがすでにうまく機能し、1つのグランプリを除くすべてのレースで勝利を収めた2023年のコンセプトを単純に進化させないことを選択したのは、風洞が示唆したことに従ったためだろうと語った。

「非常に勇気ある一歩だ」と彼は語った。「彼らが保守的に進めていたとしても、本当に良いマシンをさらに開発していただろうからね」

「しかし、データは常に開発の指針となるものであり、おそらくデータは、彼らが新車で行っていること、つまりこれらの新開発が実際に大幅なダウンフォース向上やハンドリング特性の改善をもたらしていることを示しているはずだ。そうでなければ、レッドブルはそれをやらなかっただろう」

「近年、彼らは常に革新的で、ベンチマークとなるチームだった。その点で、私は彼らが自分たちのしていることを理解していたと確信している」。

RBのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントンは、姉妹チームがこのような大胆なステップを踏んだことは驚きだったと語り、それがインスピレーションの源であることを認めた。

「昨年のマシンはとても良かった」とエギントンは語った。「彼らがアドバンテージを維持したかったのは明らかであり、アグレッシブだった。だが、メルセデスもかなりアグレッシブだったと思うし、フェラーリもあるエリアでは同様だった」

「だから一方では驚きだった。だが、レッドブルは昨年、みんなにいい基準を設定した。彼らは、自分たちがやっていることをみんながよく見ていることを予期していたはずだ。彼らがやったことはただ一つ、『オッケー、俺たちがやっていたことを見ていればいい。俺たちがやっているのはこれだ!』ということだ」

「だから、素晴らしいと思うし、本当にそう思う。とても興味深い。間違いなく和得r割れのチームのエンジニアやデザイナーの注目を集めたし、他のすべてのチームもそうだと思う」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / レッドブル・レーシング