F1 トト・ヴォルフ夫妻の利益相反疑惑は「誤り」と擁護
F1は、F1アカデミーのマネージングディレクターであるスージー・ヴォルフと夫のトト・ヴォルフとの間の利益相反に関するいかなる示唆も「誤り」だと述べた。

FIA(国際自動車連盟)は火曜夜、コンプライアンス部門が統括団体の規定違反の可能性について調査を開始したと発表した。スージーとトト・ヴォルフの直接の名前は出さなかったが、報道を受けてF1チーム代表とFOM職員が調査されると声明で発表された。

「FIAは、FOM関係者からF1チーム代表に機密性のある情報が渡ったという疑惑を中心としたメディアの憶測を承知している。FIAコンプライアンス部はこの問題を調査している」と声明を発表した。

この措置は、BusinessF1誌に掲載された、メルセデスのトト・ヴォルフがFOMから極秘情報を入手したことにチーム代表が不満を抱いているとの記事に端を発している。

FIA(国際自動車連盟)に苦情が寄せられていることがわかったため、モハメド・ビン・スライエム会長はこの問題をさらに進める決断を下した。

しかし、F1アカデミーシリーズを運営するF1は、ヴォルフとFOMによる不正行為を断固として否定。メディア声明の前に調査について知らされていなかったことに言及し、強い言葉でヴォルフとFOMの評判を擁護する声明を発表した。

「我々は、FIAが今夜発表した公式声明が事前に我々に共有されていなかったことに留意する」とF1は述べた。

「我々はこの疑惑が誤りであることを完全に確信しており、利益相反の可能性がある場合、情報と責任の分離を確実にする強固なプロセスと手順を有している」

「チームプリンシパルに対して不正な情報開示を行っているメンバーはいないと確信しており、全員に対し、不謹慎かつ重大な疑惑を実体のないものにしないよう注意を促している」

スージー・ヴォルフは今年3月にF1アカデミーのマネジングディレクターに任命され、直近では2018年から2022年にかけてヴェンチュリー・フォーミュラEチームのチーム代表とCEOを務めていた。

モータースポーツへの女性参加を促進するために考案されたプログラムである『Dare To Be Different』の創設者であるスージー・ヴォルフは、ダブリンで開催された『2023 Pendulum Summit』などの主要会議で基調講演を行っている。

スージー・ヴォルフは、F1アカデミーのマネージングディレクターとして、F1 CEOのステファノ・ドメニカリに直属する。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / スージー・ヴォルフ / F1アカデミー