メルセデスF1首脳 「ラッセルのフェルスタッペンへの防御は運も一因」
メルセデスF1は、スペイングランプリでジョージ・ラッセルがマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)を防御できたのは、スキルだけでなく、運も一因だったと認める。

スペインGPは、メルセデスF1にとって現在の構成でのW13の重要なテストだった。チームは序盤戦でバウンシングをコントロールすることに苦労し、パフォーマンスに問題を引き起こしていた。

プレシーズンテストで使用した従来のサイドポッドと“ゼロポッド”を直接比較することができるバルセロナのトラックで、アップデートが投入されたW13は、フロントにはるかに近い位置で戦いを展開した。

スクーデリア・フェラーリとレッドブル・レーシングがペースアドバンテージを維持してはいるものの、ジョージ・ラッセルは、スペイングランプリで戦いの中におり、首位を走行していたシャルル・ルクレールがパワーユニット故障によってリタイアした時点でレースをリードしていた。

その段階で、ジョージ・ラッセルは、マックス・フェルスタッペンに注意を払っていた。フェルスタッペンは2番手走行中にスピンを喫して後退した後、挽回しようとしていた。

だが、マックス・フェルスタッペンはDRSが正常に機能せず、正しく開くときもあれば、開かないときもあるという状況に陥っていた。

その結果、マックス・フェルスタッペンはコース上でジョージ・ラッセルを抜くことができず、アンダーカットで抜くことに作戦を変更。最終的にフェルスタッペンを勝利を挙げてドライバーズランキング首位に浮上し、ラッセルは今季3度目の3位表彰台を獲得した。

メルセデスF1のチーフストラテジストを務めるジェームズ・ボウルズによると、ジョージ・ラッセルの防御の一部はドライバーのスキルにによるものだと語る。ラッセルとマックス・フェルスタッペンがターン4で戦った際、ラッセルはコース外にフェルスタッペンを押し出した可能性があるとして記録されたが、調査は行われなかった。

だが、ジェームズ・バウルズは、「幸運の女神」がマックス・フェルスタッペンの欠陥のあるDRSでジョージ・ラッセルに救いの手を差し伸べたことも見逃せないと述べた。

ジョージ・ラッセルが何周にもわかってマックス・フェルスタッペンを防御した方法について説明するよう求められたジェームス・ボウルズは「ジョージは防御で信じられないような仕事をした」と語った。

「彼はブレーキング中も非常に優れていたが、必要な場所にも車を配置していた。彼はペレスに対してかなりの数周にわたってそれを行い、その後レッドブルは車を反転させてフェルスタッペンを後ろに置いたが、フェルスタッペンにも問題があった」

「テレビではあまり目立たなかったかもしれませんが、彼のDRSはターン10までの走行では完全に正常にオープンしていたが、スタート/フィニッシュストレートで断続的のオープンは断続的だった。オーバーテイクはすべてそこで行われる。バルセロナではスタート/フィニッシュストレートだ」

「フェルスタッペンがほぼ並んでいたラップがいくつかあり、ジョージはターン1、2、3でかなり防御的なラインとらなければならなかったが、とても素晴らしくうまくいった」

「フェルスタッペンがそれほど接近していなかった他のラップがあった、そして、DRSが開いていなかったラップだ。だから、質問に答えるとすれば、一部はジョージが本質的に持っている信じられないほどの量のレーシングスキルであり、2番目の部分はレッドブルが実用的なDRSを持っていなかった数周で我々の方に少しの幸運の女神がいたことだ」



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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / F1スペインGP / ジョージ・ラッセル