メルセデスF1、“鬼門”メキシコGPに向けてパワーユニットを最適化
メルセデスF1のバルテリ・ボッタスは、今週末のF1メキシコGPに向けてチームがF1パワーユニットを“最適化”したことで、近年よりも強いパフォーマンスを発揮できると考えている。

海抜2000m以上に位置するエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、空気密度が通常よりも25%低く、通常、エンジンパフォーマンスを均質化する。

これは過去数年間、メルセデスのライバルに有利に働き、レッドブル・ホンダのマックスフェルスタッペンは、ルノーのF1エンジンを搭載した2017年と2018年に勝利を収め、ホンダのF1エンジンで挑んだ2019年は、決勝ではグリッドペナルティとバルテリ・ボッタスとの衝突によって優勝争いから脱落したが、予選でポールポジションを獲得した。

バルテリ・ボッタスは、メキシコの会場がメルセデスにとって“弱点”だったことを認識しているが、過去4レースで3回のエンジンペナルティを受ける必要があった信頼性の懸念が続いているにもかかわらず、エンジンの進歩は、今年のチームの競争力を高めることにつながると感じている。

「通常、メキシコが僕たちにとって少し弱点であったことは分かっている。近年、パワーユニットは高地でかなりの影響を受けていたように感じている」とバルテリ・ボッタスは語った。

「でも、それ以来、僕たちは多くの最適化を行うことができたと思うし、僕たちは近年よりも良い場所にいることを期待している」

それでも、バルテリ・ボッタスは、レッドブル・ホンダを打ち負かすのは難しいだろうと考えている。

「それでも、理論的には、レッドブルが本当に強い場所だと思うし、僕たちは前の年から学ぶことができるすべてのことを試みて、最善の準備をしている」

「簡単な週末になることはないだろうけど、このスポーツに決して簡単なことなどない」

メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、レッドブルは過去にメキシコで成功してきたが、2021年シーズンの展開を考えれば、今年のレースで優勝候補であることを保証するものではないと考えている。

今季は、メルセデスとレッドブルの両方が、理論的にはライバルに適していたトラックで相手を打ち負かすことが多くあり、トト・ヴォルフは今後のレースでもそうなると予想している。

「メキシコは伝統的に我々にとって難しいトラックだったが、今シーズンはすべてが変わる可能性がある。伝統的に我々が強い場所でそうではなかったのを目にした。逆もまた同様だ。本当にレースごとになると思う」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / F1メキシコGP