メルセデス、ダブルリタイアとアップグレード版PUの関連性を否定
メルセデスは、F1オーストリアGPでの両ドライバーの不具合はアップグレード版パワーユニットとは関連性はないとしているものの、今週末のF1イギリスGPでパワーユニットコンポーネントを交換する必要性については慎重な姿勢をみせている。
前戦オーストリアGPで、メルセデスはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがパワーユニットのトラブルでダブルリタイア。メルセデスのダブルリタイアは、2016年のF1スペインGPでの同士討ち以来となる。
メルセデスは、ルイス・ハミルトンのトラブルは燃料ポンプの故障によるパワー低下であることを確認。燃料ポンプはペナルティの対象とはならないアイテムだが、その故障とシャットダウンによって、パワーユニットの他の場所に問題を引き起こす可能性がある。
バルテリ・ボッタスのリタイアはハイドロリックの問題であるが、同様に谷問題がないことを確認する必要がある。
メルセデスは、当初F1カナダGPでの導入を予定していたアップグレード版パワーユニットに信頼性への懸念があるため、次のフランスGPまで投入を遅らせている。
現在、ルイス・ハミルトンは、ICE(内燃エンジン)とターボチャージャー、MGU-Hを2基目、MGU-Kとエネルギーストア、コントロールエレクトロニクスを1基とまだ各コンポーネントに1基ずつ余裕があるが、バルテリ・ボッタスに関してはエネルギーストアとコントロールエレクトロニクスが2基目に達しており、次の交換でグリッド降格ペナルティが科せられる。
メルセデスは、二人のドライバーのトラブルはまったく別物であり、それぞれフランスGPで導入されたアップグレード版パワーユニットとは関連性はないとしている。
「同じ故障ではなく、完全に別物だ」とメルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンはコメント。
「バルテリのマシンはハイドロリックの不具合であり、パワーステアリングから始まり、最終的にギアシフトができなくなり、クルマの停止に繋がった」
「ルイスのケースは燃料ポンプの故障で、エンジンに燃料が供給されなくなり、停止させなければならなかった」
「完全に別々の故障であり、どちらも新しいパワーユニットの導入との関連性はない」
ジェームス・アリソンは、どちらのエンジンにも問題はないと確信してはいるものの、ドライバーが緊急で停止しなければならない際には何らかの懸念はあると認める。
「ペナルティを科せられる可能性があるパーツの交換が必要かどうか? 我々はそうなることは望んでない。両方の故障は限定されたアイテムでのものであり、ペナルティを科せられるクルマの封印されたエリアに進入することなく交換できるものだ」とジェームス・アリソンはコメント。
「だが、望んでいないと言ったのは、どこかで不具合が起こってクルマが無秩序に停止し、システムが異常な方法でシャットダウンされるたびに、クルマには未知の故障が潜んでいる可能性があるからだ。ペナルティを引き起こす封印されたクルマの特定のパーツが制御されていないシャットダウンによって影響を受けてないことを確認するための必要なチェックをすべて完了するまでは完全には確信できない」
「現時点で、故障とは関係のないパーツに過度のリスクを冒さないようにやるべき仕事を少しかかえているが、クルマがシャットダウンした結果としてダメージはあるかもしれない」
「だが、我々はそうは思っておらず、シルバーストンでは良い状態でいられると思っている」
F1オーストリアGPをノーポイントで終えたことで、メルセデスはドライバーズとコンストラクターズの両方の選手権でフェラーリに首位の座を明け渡している。
関連:2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
カテゴリー: F1 / メルセデスF1
前戦オーストリアGPで、メルセデスはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがパワーユニットのトラブルでダブルリタイア。メルセデスのダブルリタイアは、2016年のF1スペインGPでの同士討ち以来となる。
メルセデスは、ルイス・ハミルトンのトラブルは燃料ポンプの故障によるパワー低下であることを確認。燃料ポンプはペナルティの対象とはならないアイテムだが、その故障とシャットダウンによって、パワーユニットの他の場所に問題を引き起こす可能性がある。
バルテリ・ボッタスのリタイアはハイドロリックの問題であるが、同様に谷問題がないことを確認する必要がある。
メルセデスは、当初F1カナダGPでの導入を予定していたアップグレード版パワーユニットに信頼性への懸念があるため、次のフランスGPまで投入を遅らせている。
現在、ルイス・ハミルトンは、ICE(内燃エンジン)とターボチャージャー、MGU-Hを2基目、MGU-Kとエネルギーストア、コントロールエレクトロニクスを1基とまだ各コンポーネントに1基ずつ余裕があるが、バルテリ・ボッタスに関してはエネルギーストアとコントロールエレクトロニクスが2基目に達しており、次の交換でグリッド降格ペナルティが科せられる。
メルセデスは、二人のドライバーのトラブルはまったく別物であり、それぞれフランスGPで導入されたアップグレード版パワーユニットとは関連性はないとしている。
「同じ故障ではなく、完全に別物だ」とメルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンはコメント。
「バルテリのマシンはハイドロリックの不具合であり、パワーステアリングから始まり、最終的にギアシフトができなくなり、クルマの停止に繋がった」
「ルイスのケースは燃料ポンプの故障で、エンジンに燃料が供給されなくなり、停止させなければならなかった」
「完全に別々の故障であり、どちらも新しいパワーユニットの導入との関連性はない」
ジェームス・アリソンは、どちらのエンジンにも問題はないと確信してはいるものの、ドライバーが緊急で停止しなければならない際には何らかの懸念はあると認める。
「ペナルティを科せられる可能性があるパーツの交換が必要かどうか? 我々はそうなることは望んでない。両方の故障は限定されたアイテムでのものであり、ペナルティを科せられるクルマの封印されたエリアに進入することなく交換できるものだ」とジェームス・アリソンはコメント。
「だが、望んでいないと言ったのは、どこかで不具合が起こってクルマが無秩序に停止し、システムが異常な方法でシャットダウンされるたびに、クルマには未知の故障が潜んでいる可能性があるからだ。ペナルティを引き起こす封印されたクルマの特定のパーツが制御されていないシャットダウンによって影響を受けてないことを確認するための必要なチェックをすべて完了するまでは完全には確信できない」
「現時点で、故障とは関係のないパーツに過度のリスクを冒さないようにやるべき仕事を少しかかえているが、クルマがシャットダウンした結果としてダメージはあるかもしれない」
「だが、我々はそうは思っておらず、シルバーストンでは良い状態でいられると思っている」
F1オーストリアGPをノーポイントで終えたことで、メルセデスはドライバーズとコンストラクターズの両方の選手権でフェラーリに首位の座を明け渡している。
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