パト・オワード F1メキシコGP FP1後に食中毒でメディカルセンターで治療

ESPNによると、オワードは激しい下痢と脱水に見舞われ、セッション後にサーキット内のメディカルセンターで約3時間にわたり点滴と投薬による治療を受けたという。
マクラーレンは今週末のFP1でランド・ノリスのマシンをオワードに託したが、体調不良のため一時は走行を断念する可能性もあった。それでもオワードは30周を走破し、13番手タイムを記録した。なお、今回のFP1ではF1の規定に基づき、9名のルーキードライバーが各チームで走行機会を得ている。
「メキシコで再び走ることができて本当に特別な気持ちだった」とオワードはマクラーレンのプレスリリースで語った。
「ファンのみんなが情熱的で、本当にホームに帰ってきたような気分にさせてくれた。チームに感謝しているよ。今日のプログラムをすべて予定通り完了できて、ランドとオスカーのチャンピオン争いを支える形でマシンに乗れたことをとても嬉しく思う。週末の残りもチームが強い結果を出せることを願っている」
マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは「ランドの代わりに走ったパトに感謝している。彼は貴重なデータを提供してくれたし、その貢献はチーム全体にとって大きな意味がある」とコメントした。
この日のFP1ではフェラーリのシャルル・ルクレールが最速タイムを記録し、続くFP2ではマックス・フェルスタッペンが復帰後すぐにトップタイムを叩き出している。

分析:ルーキー義務走行と地元ヒーローの存在感
メキシコGPのFP1は、F1チームが若手ドライバーに最低2回の走行機会を与える義務を果たすための貴重な機会だった。地元出身のオワードは、マクラーレンにとってはランド・ノリスの代役としてだけでなく、ラテンアメリカ市場におけるファン拡大にも大きく寄与する存在だ。
体調不良にもかかわらず30周を走り切った姿勢は、インディカーでの経験とプロ意識の高さを示したものだと言える。FP1後の体調不良は残念だが、彼が語った「チームを支える走行」という言葉通り、マクラーレンのデータ収集には一定の成果があった。
マクラーレンは依然としてドライバーズ選手権でオスカー・ピアストリとランド・ノリスがタイトル争いの中心におり、こうしたテストデータが週末後半の戦略にも生かされるだろう。
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