F2王者レオナルド・フォルナローリ マクラーレンF1と育成ドライバー契約
2025年F2王者レオナルド・フォルナローリが、2026年のマクラーレン・ドライバー・デベロップメント・プログラムに加入することが発表された。

20歳のイタリア人ドライバーは、カタールでのスプリント6位と決勝2位によりタイトルを確定。2024年のF3、続く2025年のF2と、ジュニアカテゴリーで“2年連続タイトル獲得”という快挙を達成した。

フォルナローリは2026年、マクラーレンF1チームでテストおよびデベロップメントロールを務める予定で、旧型車テスト(TPC)への参加の可能性も示唆されている。

フォルナローリ「F1への道を切り開く重要な一歩」
フォルナローリは発表に際し、「マクラーレン育成に加わることを誇りに思う」とコメント。
F3とF2のタイトル獲得を「自身の成長における重要なステップ」と振り返り、今後は「F1の舞台に向けてさらなる進化を目指す」と意欲を示した。

リチャード・フェルシュホーも育成入り F2経験豊富な“古参”がマクラーレンへ
フォルナローリに加え、F2のベテランドライバーである リチャード・フェルシュホー(24歳)もプログラムに加入した。
2021年からF2に参戦し、カテゴリー随一の豊富なレース経験を持つフェルシュホーは、今季ランキング3位につけている。

マクラーレンはフェルシュホーの担当業務を明らかにしていないが、F1だけでなく、インディカーや2026年のWECなどへもドライバーを供給し得る“広域育成パイプライン”の一員になる。

育成下位カテゴリーにも新戦力 欧州カート王者コストヤがF4参戦へ
今回の発表では、複数回のカート王者であるクリスチャン・コストヤの加入も明かされた。

2024年のヨーロッパ・カート選手権を制した逸材で、2026年はF4ミドルイースト選手権でフォーミュラデビューを果たす予定だ。

マクラーレンは近年、エラ・スティーブンス、エラ・ハッキネン、エラ・ロイド、マッテオ・デ・パロらの加入を進めており、今回の補強により育成体系の刷新をさらに強化している。

背景:多数の離脱後に本格的な育成リフレッシュ
ここ数か月で、ブランド・バドエル、マルティニウス・ステンスホルネ、ウゴ・ウゴチュクら複数ドライバーが育成を離脱。

さらに、F2で強烈な印象を残したアレックス・ダンもインディカー転向方針を巡り意見が対立して離脱しており、育成基盤は変革期を迎えていた。

マクラーレンは今回、F2トップランナー2名と将来有望な若手コストヤを迎え入れ、“育成部門の再構築”を明確に打ち出した形となる。

マクラーレン F1 レオナルド・フォルナローリ

マクラーレン「F1・インディカー・WECすべてを見据えた戦略的補強」
マクラーレンのアレッサンドロ・アルンニ・ブラーヴィは次のようにコメントしている。

「F2王者フォルナローリ、F2の常連フロントランナーであるフェルシュホー、そして実績あるカート王者のコストヤを迎えられて嬉しく思う。彼らは今季、それぞれのカテゴリーで複数の勝利と印象的なパフォーマンスを示した」

さらに「マクラーレンはF1のみならず、インディカーやWECなど複数のレースシリーズを運営している。育成パイプライン強化は、その未来を支える最優先事項だ」と述べた。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム