オスカー・ピアストリに順位交代指示 マクラーレンF1代表「公平な判断」
マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、イタリアGP決勝で下されたチームオーダーについて言及し、オスカー・ピアストリがその判断を受け入れるだろうと語った。

チームは最終ピットストップ後、ピアストリにチームメイトのランド・ノリスを2番手に戻すよう指示した。レース中はノリスが常にピアストリの前を走行していたが、後方からシャルル・ルクレールに迫られていたため、通常なら先行車に優先権があるにもかかわらず、チームはピアストリを先にピットに入れた。

しかし、直後にピットインしたノリスのタイヤ交換が遅れたため、チームはピアストリにポジションを譲るよう求めた。

ピアストリは従いつつも無線で「ピットストップの遅れはレースではよくあること」と不満を示したが、ステラは判断を支持し、彼は最終的に納得するだろうと強調した。

「今日の決断はオランダで起きたこととは関係ない。ランドがリタイアした件とは無関係で、我々は1戦ごとに独立して判断している」とステラはF1公式チャンネルに語った。

「ピットストップの順序を組み立てたとき、オスカーを先に入れることにしたが、ポジションを入れ替える意図はなかった。ただ遅いピットストップが重なったため、元の順位に戻すのが公平だと判断した。オスカーもそれを受け入れるだろう。レース中もそうだった。マクラーレンの価値観や原則を改めて示せたと思う」

昨年のハンガリーGPでも同様のケースがあった。ノリスが先にピットに入りポジションを得たが、ピアストリの作業は特に遅くはなかった。チームは順位を戻すよう指示したが、ノリスは数周にわたって抵抗した後、最終的にピアストリに先行を許した。ステラは「その後、多くの議論を重ね、レースの戦い方についてお互いの考えを一致させた」と振り返る。

「我々はその原則やアプローチに従っている。それでいいと思う」とステラは結んだ。



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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / F1イタリアGP / ランド・ノリス / オスカー・ピアストリ