マクラーレンF1代表 ピアストリとノリスの接戦を歓迎「2人は歴代王者レベル」

日曜の決勝では、ピアストリとノリスがフロントローを独占。
レースは雨天によるセーフティカー先導でスタートしたが、実質的なグリーンフラッグ直後のラ・ソースからケメルストレートにかけての加速区間でピアストリがポールスタートのノリスをオーバーテイクし、主導権を握った。
ピットストップではピアストリがミディアム、ノリスがハードタイヤを選択。ノリスは一時9.1秒あった差を3秒強まで詰めたが、ピアストリが逃げ切って今季6勝目を挙げ、ドライバーズ選手権でのリードを16ポイントに広げた。
ステラはレース後、次のように語った。
「我々の2人のドライバーの間には本当にごくわずかな差しかない。これは、彼らが非常に高いレベルでレースをしているからだ」
「マクラーレンにとって幸運なのは、この2人がどちらも正当に世界選手権を争うにふさわしいということ。今後の違いを生むのは、精度や正確性、実行力のクオリティだと思う。たとえばシルバーストンでは、オスカーがセーフティカー再スタート時に起きた競技上の問題でペナルティを受け、それが勝利を失う結果になった」
「今回も、サーキットの特性を考えれば、セーフティカー再スタートからポジションを守るのはランドにとって難しかった」

また、両者の実力についてはこう述べた。
「これまで私のキャリアの中で、ミハエル・シューマッハやフェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネンといった複数のワールドチャンピオンたちと仕事をしてきたが、ランドとオスカーもそのレベルに達している。2人とも、ドライバーズチャンピオンシップを争う資格があると思っている」
ノリスはリードを失った後、無線で「デプロイの不調」を訴えていたが、ステラによれば「バッテリーに若干の異常があった」という。ただしこれは両マシンに共通していたもので、「先頭を走るマシンがターン5で首位を守るのは非常に難しい」とも補足した。
また戦略面については、「ピアストリの後ろでダブルスタックせず、異なるタイヤ戦略を選ぶのはノリス自身の判断だった」と明かした。
「選択肢は開かれていた。ランドはターン1で2回ほどロックアップし、ターン9でも軽くオーバーステアを起こしていて、それがタイムを削った」
「これが結果的に、終盤にもっと興味深いバトルを演出することを阻んだかもしれない。ただしフェアに言えば、オスカーもターン1で何度かタイムを失っていた」
「こういったコンディションの中で限界までプッシュするのは難しい。常にグリップ限界内で走るなんて不可能に近いんだ」
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