マクラーレンF1代表 「オスカー・ピアストリの成長過程全体が印象的」
マクラーレンのF1チーム代表であるアンドレア・ステラは、オスカー・ピアストリが「いくつかのチャンス」と表現するプロジェクトに着手してから「成長の加速」を見せていると考えている。

ピアストリは現在マクラーレンで2年目を迎えているが、モナコグランプリで2位フィニッシュという素晴らしい走りを披露したものの、オーストラリア人ドライバーが表彰台に上ったのは今年に入ってからこれが唯一である。

一方、チームメイトのランド・ノリスは、マイアミグランプリでF1初勝利を挙げたのをはじめ、5回の表彰台を獲得し、ドライバーズランキングでフェラーリのシャルル・ルクレールから7ポイント差、レッドブルのマックス・フェルスタッペンからは63ポイント差の3位につけている。

ピアストリはノリスから50ポイント差の6位につけている。この差があるにもかかわらず、ステラは、23歳のピアストリが最近のレースで前進していることに疑いの余地はない。

「中国GPの後、我々は今シーズンの前半戦で学んだことをオスカーのエンジニアたちと一緒に振り返り、取り組むべき課題がいくつか見つかった」とステラは語った。

「そして、私は、それらがオスカーの成長に加速をもたらしているように見えると言わざるを得ない」

「常に根本的な進歩はあるが、今回の場合、予選で見られる純粋な速さの面でも、レースの巧みさの面でも、オスカーが非常に高いレベルで戦っていることがわかる」

マクラーレン F1 オスカー・ピアストリ

ピアストリの成長を促進した中国での発見について尋ねられたステラは「あのレースはタイヤデグラデーション、そして、タイヤデグラデーションの管理が重要となるレースだった」と説明した。

「我々はタイヤの管理という観点から、レースに臨むにあたっての目標は何だったのか、それをどのように実行したのか、レース中のドライバーとのやりとりはどうだったのか、エンジニアの貢献はどのようなものだったか、ドライバーの成果はどのようなものだったかを振り返った」

「そういったことを見直すわけだが、あらゆる側面において、私たちは全体としてより良い仕事をする方法を見つけた」

「ドライバーとそういう話し合いをして、次に進んでいく。ドライバーだけでなく、エンジニアリングサポートも同様だ」

さらに、ピアストリがF1参戦2年目を迎え、サーキットにも慣れてきているという事実を踏まえ、ステラは「同じトラックに戻ることは間違いなく重要だ」と付け加えた。

「馴染みがある。過去のデータがある。1年目を終えた後に見直すべきことがたくさんある」

「それに加えて、F1ではより多くのレースを走り、エンジニアと協力し、取り組むべき課題を理解するためのレースが増える」

「だから、同じコースに2度目に乗るということだけではなく、オスカーの成長過程全体が非常に印象的だと言わざるを得ない」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム