F1ハンガリーGP FP3:ピアストリ首位でマクラーレンが1-2 角田裕毅19番手

午後の予選に向けたセットアップ調整が本格化するなか、マクラーレン勢は早々にコースインし、前日のセッションで築いた1-2体制の強化を目指した。しかし、すぐにピットに戻り、セッション序盤はやや静かな立ち上がりに。予選シミュレーションが本格化したのは残り45分を切ってからだった。
角田裕毅はディフューザー周辺にフロービズを施したレッドブルでミディアムタイヤを履いて一時トップに立ったが、無線では「オーバーステアがひどい」と不満を訴えた。金曜に苦戦していたチームメイトのマックス・フェルスタッペンもソフトタイヤで1分16秒547を記録したが、すぐにジョージ・ラッセルとルクレールに更新された。
やがてマクラーレン勢が本格的なアタックを開始。ピアストリが先にトップに立ち、ノリスは1回目のアタックでは5番手にとどまった。ルクレールもセクター1と2で最速を記録しながら、ターン12で左リアをグラベルに落とすミスが響いてP1には届かず。その後ピアストリが再度タイムを更新し、0.266秒差でトップを奪還した。
中団ではキック・ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトが好調を維持し、ピアストリから約0.4秒差の6番手につけた。一方、アレックス・アルボンはセッション中盤に最下位に沈み、「縁石を踏んでフロアをチェックしてほしい」と無線で報告した。
終盤に入ると、一部のチームは予選想定走行をやめてミディアムタイヤでのロングランに移行。このため、アタック中のドライバーはトラフィックに苦しむ場面も。レーシングブルズのアイザック・ハジャーはノリスに対して「道を譲る気がない」と無線で苛立ちを見せた。
ラストアタックのタイミングではコースが空き、ピアストリはそのチャンスを活かして1分14秒台に突入。ノリスも最終セクターで大きくタイムを伸ばし、ピアストリにわずか0.032秒差まで迫った。
その一方で他のドライバーたちは思うようにタイムを出せず、ハジャーはスピンを喫してイエローフラッグを出し、フェルスタッペンも「リアを直そうとするとアンダーステアになる」と苦戦を語った。
ルイス・ハミルトンは4番手に入り、パフォーマンスを改善。5番手にはキミ・アントネッリ、6番手には腰痛から復帰したフェルナンド・アロンソが続いた。ランス・ストロールが7番手でアストンマーティン勢が好調を示し、8番手にはラッセル、9・10番手にはザウバーのボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグが入った。
フェルスタッペンはオリー・ベアマンの後ろで12番手。以下、フランコ・コラピント、リアム・ローソン、カルロス・サインツと続いた。
後方にはアルボン、エステバン・オコン、ピエール・ガスリー、角田裕毅、ハジャーが並び、予選前に改善を求められる展開となっている。予選は現地時間16時(日本時間23時)に開始予定。

2025年F1 ハンガリーGP フリー走行2回目 結果・ラップタイム
1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分14秒9162.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分14秒948
3.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分15秒315
4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分15秒684
5.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分15秒745
6.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分15秒794
7.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分15秒828
8.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分15秒840
9.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分15秒978
10.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分16秒025
11.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分16秒127
12.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分16秒162
13.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分16秒247
14.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分16秒371
15.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分16秒442
16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分16秒783
17.エステバン・オコン(ハース) - 1分16秒531
18.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分16秒570
19.角田裕毅(レッドブル) - 1分16秒878
20.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分16秒956
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