マクラーレン・ホンダ:F1イタリアGP 予選レポート
マクラーレン・ホンダは、F1イタリアGPの予選で ストフェル・バンドーンが10番手、フェルナンド・アロンソが13番手だった。
午前中にモンツァで行われたFP3は雨天となり、フリー走行というよりも、予選を前にマシンでコースの状況を確認するだけにとどまった。 大雨による遅れが生じたため、予定終了時刻の15分前にようやくセッションが開始。それまではチームもドライバーも、コンディションを把握するためにコースに出て、最低1周は走行したいと思いながらも、コース上の雨水が引くのを待つしかなかった。
セッション開始後に、両ドライバーは状況確認のための走行を行った。必要なインストールチェックの前に、フェルナンド・アロンソはウエットタイヤで1周、ストフェル・バンドーンは2周を走行したものの、いずれのドライバーもラップタイムの計測は行わなかった。
予選を迎えるころには、雨は一層激しくなった。予定通り午後2時にセッションが始まったものの、すぐに走行不可能なほどのウエットコンディションとなり、開始から5分後には赤旗が出された。長い中断を挟んだあと、最終的に午後4時40分に予選が再開。その後は中断もなく3回のセッションを無事実施することができた。
Q1では、両ドライバーが完ぺきな走行プランを実行し、路面が乾き始めると、ウエットタイヤからインターミディエイトタイヤに履き替えた。ストフェル・バンドーンは10番手、フェルナンド・アロンソは12番手に入り、2人そろってQ2に進出した。
フェルナンド・アロンソは、グリッド降格ペナルティーにより、今日の予選結果にかかわらず、決勝のスターティングポジションがすでに決まっているため、Q2では終了間際に一度のみの走行を行った。フェルナンド・アロンソは13番手だったが、明日は最後尾からスタートする。一方のストフェル・バンドーンは、コースのコンディションが変化した場合にそれを活かせるよう、それぞれ5周の長めのアタックを2回行い、最後にすばらしいラップを走行。Q3進出を果たした。
Q3では、ストフェル・バンドーンが再度トラックの状況をうまく読み取り、ウエットタイヤで同セッション唯一となり得る走行を開始した。Q2と同様に、コース上で走行を続け、コースのコンディションやポジションを活かす計画だった。雨脚が強まるにつれて、コース上のマシンが増えて混雑していたにもかかわらず、ストフェル・バンドーンはいいリズムで走行した。ただ残念ながら、1回目より速いラップを走行している際にパワーを失い、そのままピットインを余儀なくされ、そこでセッションを終えるかたちになった。ストフェル・バンドーンの予選結果は10番手だったが、マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルド(ともにレッドブル)がペナルティーを受けるため、明日の決勝は8番手からスタートする。
関連:
・F1イタリアGP:暫定スターティンググリッド
・F1イタリアGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション最多記録
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1イタリアGP
午前中にモンツァで行われたFP3は雨天となり、フリー走行というよりも、予選を前にマシンでコースの状況を確認するだけにとどまった。 大雨による遅れが生じたため、予定終了時刻の15分前にようやくセッションが開始。それまではチームもドライバーも、コンディションを把握するためにコースに出て、最低1周は走行したいと思いながらも、コース上の雨水が引くのを待つしかなかった。
セッション開始後に、両ドライバーは状況確認のための走行を行った。必要なインストールチェックの前に、フェルナンド・アロンソはウエットタイヤで1周、ストフェル・バンドーンは2周を走行したものの、いずれのドライバーもラップタイムの計測は行わなかった。
予選を迎えるころには、雨は一層激しくなった。予定通り午後2時にセッションが始まったものの、すぐに走行不可能なほどのウエットコンディションとなり、開始から5分後には赤旗が出された。長い中断を挟んだあと、最終的に午後4時40分に予選が再開。その後は中断もなく3回のセッションを無事実施することができた。
Q1では、両ドライバーが完ぺきな走行プランを実行し、路面が乾き始めると、ウエットタイヤからインターミディエイトタイヤに履き替えた。ストフェル・バンドーンは10番手、フェルナンド・アロンソは12番手に入り、2人そろってQ2に進出した。
フェルナンド・アロンソは、グリッド降格ペナルティーにより、今日の予選結果にかかわらず、決勝のスターティングポジションがすでに決まっているため、Q2では終了間際に一度のみの走行を行った。フェルナンド・アロンソは13番手だったが、明日は最後尾からスタートする。一方のストフェル・バンドーンは、コースのコンディションが変化した場合にそれを活かせるよう、それぞれ5周の長めのアタックを2回行い、最後にすばらしいラップを走行。Q3進出を果たした。
Q3では、ストフェル・バンドーンが再度トラックの状況をうまく読み取り、ウエットタイヤで同セッション唯一となり得る走行を開始した。Q2と同様に、コース上で走行を続け、コースのコンディションやポジションを活かす計画だった。雨脚が強まるにつれて、コース上のマシンが増えて混雑していたにもかかわらず、ストフェル・バンドーンはいいリズムで走行した。ただ残念ながら、1回目より速いラップを走行している際にパワーを失い、そのままピットインを余儀なくされ、そこでセッションを終えるかたちになった。ストフェル・バンドーンの予選結果は10番手だったが、マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルド(ともにレッドブル)がペナルティーを受けるため、明日の決勝は8番手からスタートする。
フェルナンド・アロンソ (13番手)
「今日のマシンは、ドライコンディションと比べて特にウエットコンディションでは、すばらしかった。いつもより競争力があったし、Q2に進出した。もちろん、僕はペナルティーにより決勝を最後尾からスタートすることが決まっているので、予選であまり無意味にプッシュしたくはなかった。そこでタイヤをセーブし、エンジンを低出力モードで使ったが、それでもまずまずの予選だった。また、ストフェルのポジションを気にしながら、予選を進める必要もあった。僕のマシンがQ3に進出しても意味がないからね! 今日は、チームプレイでスリップストリームを作り出す作戦を実施するするチャンスを失った。ウエットコンディションのときは、視界が非常に悪いので、すぐ前にほかのマシンがいる状況は避けたいものだ。この戦略は、今後のレース用にとっておく。今日はトップから5番手または6番手に入る可能性があったと思うので、明日も今日のようなコンディションになることを願っている。明日は晴れの予報とのことだが、自分のポジションからなにができるのか見てみよう」ストフェル・バンドーン (10番手)
「モンツァのようなサーキットで僕たちがQ3に進出したということは、かなりいい予選だったということだ。特に、今日はかなり難しいコンディションだったので、なおさらのことだ。今日の自分のパフォーマンスには、満足している。残念ながら、Q3ではラップタイムを更新するチャンスを失った。パワーユニットのパワーを失ったため、1回目よりも速いラップを中止しなければならなかった。今のところ、なにが問題だったのかは分かっていない。ポジションをさらに上げる可能性はあったと思うので、残念だ。不具合がなければ、コース上で走行を続けながら、限界を探ったり、さらにリスクを負うこともできたが、そのチャンスを失ってしまった。ほかのドライバーがペナルティーを受けるので、明日はトップ10圏内の8番手からのスタートになりそうだ。これまでドライコンディションでは、力強い走りをみせている。明日はドライコンディションになるはずなので、好スタートを切って、前の集団についていく必要がある。速いマシンが前にも後ろにもいるが、スタート後にそれぞれが各ポジションに落ち着いたら、自分のポジションをキープできるようにしたいと思っている。ポイントを確実に獲得できると思っているし、バトルが期待できるレースを楽しみにしている」エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「今日は大混乱の一日となったが、チームとドライバーが見事な仕事をしてくれていただけに、Q3でストフェルのすばらしいパフォーマンスをさらに活かせなかったことは残念だ。長時間にわたる遅れが生じ、辛抱強く天気が回復するのを待ち、非常に難しい路面状態だった。それでも大雨のなかコースオフしたり、クラッシュすることもなく、両ドライバーがすばらしい仕事をしてくれた。また、余裕を持ってQ2に進出できたことは、励みになった。決勝でペナルティーを受けるフェルナンドのグリッドポジションは、ストフェルのポジションほど重要ではないため、Q2ではセッションの終盤にフェルナンドの走行を行うことにした。彼はインターミディエイトタイヤで着実な走りをみせた。さらに速いタイムを出すこともできたと思うが、ストフェルのQ3進出のチャンスを奪わないように気をつけて走行していた。フェルナンドはそういった状況の中で、チームにとってベストな仕事をしてくれた。彼の努力には感謝している。一方のストフェルも、すばらしい仕事をした。雨脚が弱くなると、ラップタイムを徐々に更新し、最終アタックラップで最大限の力を発揮し、Q3進出を果たした。雨が徐々に激しくなったQ3は、混乱した結果となる気配がありたし、終盤に各マシンがコンディションの悪化に苦しむ中、ストフェルがサプライズの結果をつかむチャンスは確実にあったと思う。ただ残念ながらそうはならず、グリッドポジションをさらに上げるチャンスを残酷にも奪われてしまった。ストフェルは速い最終ラップを走行していた際にパワーを失い、途中でラップを中止しなければならなかった。その問題については、現在も調査中だ。それでもストフェルは見事な走りをしたし、明日の決勝をさらに力強いグリッドポジションからスタートできることを願っている」長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「今日は朝から降り続く雨の中で、午前中はほとんど走行ができず、午後も二時間以上待機しなければいけない、タフな状況下での予選になりました。ドライバーにとっては常に変わり続けるトラックコンディションを見極めながらの走行で、簡単なアタックではありませんでしたが、ウエットコンディションの中で二人とも素晴らしい走りを見せ、ストフェルは見事にQ3進出を果たしてくれました。結果は10位でしたが、もう少し上のポジションも期待できただけに、Q3の途中に彼のパワーユニットにトラブルが発生し、アタックを途中でやめなければいけなかったことは非常に残念です。トラブルの詳細については、これからデータを確認し、明日以降の対応を決定します。フェルナンドについてはペナルティーによる最後尾スタートということを考慮して、アタック回数や使用するタイヤを調整していましたが、彼は今日もいい仕事をしていたと思います。そして言うまでもありませんが、チームも頻繁に変わる天気を見極めながら、タイヤ選択など、両ドライバーにとって最良となる戦術で予選を戦ってくれました。まだ明日がどのようなレースになるか分かりませんが、あらゆる状況に対応できるよう、準備を進めます」関連:
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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1イタリアGP