マノーF1チーム代表 ジョン・ブース
マノーF1チームのジョン・ブース代表が、マカオGPの決勝前にマノーの状況に関してインタビューに答えた。

今週末のマカオは、どのような感情ですか? チーム代表としての次のレースは、3月のバーレーンGPになりますよね?
ここでのマノーのクルーの大部分は、個人的な友人だし、彼らは長い間いてくれているので、とても親しく、非常に密接なチームだ。私はここにいる間、勝つこと以外のことは考えていない。一旦週末が終わったら、バーレーンについて考えるつもりだ。

たとえ彼らと働くとしても、55人とレースに行くことと10人の友達とレースに行くことを比べると、非常に異なるものになるだろう。おそらく、それがF3とF1の最大の違いだと思う。

F3の密接したパドックとF1のピラニアクラブで働くことは、雰囲気にどれくらい大きな違いがあると思いますか?
私がこれまで訪れたグランプリでは、私が知っている人々はあまり助けにはならなかった。マーティン・ウィットマースは、彼らの若手ドライバープログラムを通してかなり良く知っている。クリスチャン・ホーナーは、レッドブル組織の至るところに私を連れて行ってくれた。彼は1991年に私のところでドライブしていた。だから、これまでF1のみんなはあまり役に立たなかった。来年変わるかどうかはわからない。政治やピラニアクラブに近づきたくないというのが私の願望だ。できる限り近づかないことを熱望しているよ。

初めてマカオGPを訪れたときのことを覚えていますか?
もちろんだ。1999年に我々はちょうどイギリスのチャンピオンシップに勝って、初めてここに来たんだ。マカオに来ることは私の大きな野心だった。ジェフ・リースがここでフォーミュラ・パシフィックのマシンを走らせていたときからテレビで見ていたので、ずっとここでレースをしたかった。例外なく世界で最高のレースだ。とても素晴らしいイベントだよ。

F1に専念すると考えていますか?マカオに戻る時間はありますか?
そう願っているよ。来年マカオに来れないなら、非常に寂しいだろう。

F1に参戦するのはどのような気分ですか?
現在、非常にたくさんの仕事をしている。我々にはそれが何を意味するかを考える時間がなかった。全員が1日20時間全力で取り組んでいるので、考えている時間はない。

F1への移動はずっとカードとしてありましたか?ずっと夢だったのですか?
いいや、決してそうではなかった。ずっとあまりに遠く離れていた。F1の予算が3億ポンド、もしくはメーカーがいくらでも費やしていたとき、自動車メーカーやアラブ銀行などの支援がなければ、間違いなく誰にとってもあまりに大きなステップだった。

そのあと、どのようにして動いたのですか?
3月のFIAの最初の目標は、彼らは3,000万ポンドまで予算を下げたいということだった。そのあと4月に4,000万ポンドに変わった。それは突然達成できるものになったんだ。それでもまだ大金だが、それを集められる本格的なスポンサーシップのチャンスがある。それで我々は考え始め、ワース・リサーチのニック・ワースとのコラボレーションをスタートさせた。調査していたより、アイデアはより実現可能になった。

ヴァージンが、チームのいくらかを購入するのですか?
それについてコメントすることはできない。2週間以内に会社の商業的なタイアップを発表できると思う。

ファクトリーではどれくらい作業が進んでいますか?
素晴らしいよ。新しいファクトリーは、少しだけ遅れているようだ。それは冬のテストから戻るまで準備はできないだろう。しかし、適所にスタッフの90%は揃っている。現在エンジニアも就任している。長い道のりだよ。

ニック・ワースが新チームのクルマ面に取り組み、あなたがインフラに集中できることは、助けになりますか?
その通りだ。我々は3つの別々のフィールドで動いている。我々の商業的なオフィスはロンドンにあり、我々はヴァージン本部にオフィスを持っているので、それは必要なことだ。ニック・ワースが開発と製造をしているのはバイチェスターだし、我々はヨークシャに新たなチームを組んでいる。1つのチームだが、3つの面すべてを備えるより、1つの特定の面に集中する方が簡単なので、その点では少し容易になっている。

ティモ・グロックの起用は、どれくらいチームの後押しになりますか?
素晴らしいことだ。ティモについて素晴らしいのは、彼はみんなと会ってきたし、我々が交渉して売り込める時間はなかったということだ。彼はただコンセプトを買ってくれた。そして、ほぼすぐに決定してくれた。我々は契約などを確定させなければならなかったが、彼は、彼が見たことを気に入り、その一員になることを望んでくれた。彼の経験、品質、一員になることを望んでくれていることは、従業員だけでなく、みんなにとって素晴らしいことだ。彼はチームを作り上げることを望んでいた。ティモが我々を信頼してくれることは素晴らしい後押しになっている。

ルノーが彼をかなり激しく追いかけていましたし、レースの優勝を争うためにチームに行く可能性もありましたが、それは驚きできたか?
少し驚いたが、今は彼を良く知っているし、あなたも彼がなぜそうしたかがわかるだろう。彼についてはたくさん話せるよ。

経験のある人間を得ることはどれくらい助けになりますか?
我々にとってはかなり大きい。強力だ。現在行っている、シート合わせを通して、彼の知識は、今でも我々の初テストの計画の役に立っている。

セカンドドライバーを選別するスケジュールは?
うまくいけば2週間だ。

ルーカス・ディ・グラッシのような若手を望んでいますか?
ルーカスは、いくつかの理由で素晴らしいだろう。いじれにせよ、彼は元マノーのドライバーだ。彼は我々とここマカオで勝った。ルーカスがいることは我々にとって素晴らしいことだろうし、彼はF1でテストの経験がある。ルーカスのような人間は完璧だ。

クルマの進捗はいかがですか?
スタートアップは1月24日を予定している。シェイクダウンは1月29日だ。最も落ち着いていられる部分であり、素晴らしいことだ。ニックとワースのみんあは素晴らしい仕事をしているよ。

1年のこの段階であなたが望んでいたステージに来ていますか?
望んでいた場所よりも少し前にいると思う。

2010年に対しての望みは何ですか?
我々の目標は、すべての新チームが言っているように、新チームの1番になることだ。それが我々が狙っていることだ。しかし、私の野望はそこにいることではない。プロフェッショナルに働き、我々の仲間の尊敬を得ることだ。尊敬は与えられないし、得なければならない。我々は正しい方法で運営したい。来年の終わりにプロフェッショナルに働き、良い仕事ができていれば、満足だろうね。

来シーズンは、既存チームと新チームの二階層のシーズンになると思いますか?それとも混ざり合いますか?
現実的にギャップは3年間は縮まらないと思う。それが、我々がコンペティティブになるためのスケジュールだ。F1には、エイドリアン・ニューウェイやロス・ブラウンといった、非常に輝かしい人間がいる。彼らはベンチマークだ。1シーズンで競争力をつけられると考えているなら、それは思い違いだ。

グリッドは非常に接近していますが・・・
それは正しい。燃料タンクのサイズによって完全に新しいクルマだが、空力レギュレーションは同じままなので、もちろん既存チームが大きく有利だ。

自動車メーカーのトヨタとBMWが撤退し、F1が困難な時期にあなたは参入します。その状況について心配はないですか?
ない。私はF1の長期的安定のためには変化が必要だったと考えている。自動車メーカーが費やしてきた予算は非常識だった。
面白いことに、私は飛行機でスターリング・モスのドキュメンターを見ながらここに来た。当時の独立チームは魅力的だった。自動車メーカーからクルマを買って、それを走らせる。素晴らしいことだ。再び同じようになることはないだろうが、その方向に向かっている。

自動車メーカーの時代が終わり、インディペンデントの時代が近付いていると言えますか?
私はジャン・トッドが言ったことを考えている。彼はコスト制限を勧めたいようだ。インディペンデントのチームの大多数にとって、2012年に設定されている目標にはあらゆる可能性がある。

あなたの見解では、F1は実施に無作法な状態です。参入する新チームやウィリアムズのようなチームはより自立しますか?
そうだね。わずか6カ月前にはFOTAはほぼ自動車メーカーのクラブだった。しかし、今はインディペンデントが管理している。今はマクラーレンもインディペンデントと呼ばなければならない。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マノー